- mischeroid
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前を歩いているかと思ったら急に後ろに現れたり、妖精は道案内をしているのか、着いてきているのか、単に遊んでいるだけなのか、どうも判然としない http://t.co/btW4VA2g
2012-05-13 09:02:21小さな花を見かけるたび、妖精は何かを確かめるように立ち止まる。そしてまた、次の花へとヒラヒラと走り回る。まるで蝶のように http://t.co/dyTqP9Go
2012-05-13 09:59:41お昼ごはんを、妖精は珍しそうに覗きこむ。「食べる?」と聞くと、フルフルとかぶりを振る。ただ興味深げに、じっと見つめている。 http://t.co/WEOY7U5W
2012-05-13 11:24:13急にいなくなったと思ったら、ほどなく季節外れのドングリを持って帰ってくる。妖精のご飯? と思ったら、ドングリを置いてまたどこかへ行ってしまう。ボクにくれる、のだろうか。 http://t.co/wZbX4xbE
2012-05-13 11:42:33足元を見ながら歩いていると、妖精が突然立ち止まり、上の方を指し示す。なにかと思って見上げると桜の花が咲き残っていた http://t.co/Urs0Q9T3
2012-05-13 12:03:52遠く連なる山々、遥か広がる青空。おとぎの国に迷い混んだのは、もしかしてボクの方なのかもしれない http://t.co/KB02dwml
2012-05-13 13:08:42開けた草原に出ると、突然、妖精は走り出す。「危ないよ」と言うボクの声も届かないほど、翔ぶように駆ける。いや、本当に、翔んでいるのかも知れない http://t.co/1uFji279
2012-05-13 14:22:09人家の気配が近い。山道ももうすぐ終わりだ。「お疲れさま」耳元で声が聞こえた気がした。「ありがとう」そう言って振り返ると、妖精の姿はもう、どこにもなかった。一陣の風が、木の葉をサァッと鳴らした http://t.co/6z0P5Kwq
2012-05-13 15:36:32そうだ。家に帰ったら。ミクさんに今日の話をしてあげよう。信じてはくれないかもしれないけど、それでもきっとミクさんは、目をキラキラさせながら聞いてくれるのだろう。ボクが山道で出逢った、不思議な、ミクさんによく似た妖精のお話を
2012-05-13 15:41:38