ジャック・ルヴィエ先生レッスン 2010/06/18 まとめ

2010 年 6 月 18 日 (金)、東音ホールにて行われたジャック・ルヴィエ先生のレッスンの記録です。 これを纏めた @_hirano は、音楽の専門教育を受けたことはなく、このレッスンには聴講者として参加しました (自分の演奏を聴いてもらったわけではありません)。 ツイート内容には誤解・聞き間違い等がたくさんあると思います。 続きを読む
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hirano @_hirano

これから、今日のルヴィエ先生のレッスンの記録をダラダラと書いていきます。通訳の言ってることが上手く聞き取れなかった箇所も多いので、記録の中にはぼくの主観が多分に含まれてるはずです。

2010-06-18 23:15:34
hirano @_hirano

ベートーヴェンのピアノソナタについて:(1)楽譜に書かれていることは忠実に守らないといけない。(2)ベートーヴェンのピアノ曲はピアノで演奏される必然性が強くないので、オーケストラによる置き換えが可能。「この箇所は、オケだとどの楽器で演奏されるか?」などと想像することは非常に有効。

2010-06-18 23:19:20
hirano @_hirano

(3)第1楽章(ソナタ形式の曲、という意味で仰ってたんだと思う)は、特に、テンポの統一感が大事である。/つまり、さっきの『ワルトシュタイン』第1楽章についてのツイート http://bit.ly/dtsi7U は、この(3)に基づいている。

2010-06-18 23:23:12
hirano @_hirano

『ワルトシュタイン』第1楽章呈示部の第2主題(ホ長調の部分)って、ぼくがこれまで聴いた殆どの人は出だしより若干テンポを緩めてたけど、今日のレッスンでは「最初のテンポ通り弾きなさい」と指導されてた。この周辺の話を聞けただけでも、今日聴きに行った価値はあったなー。

2010-06-18 20:00:41
hirano @_hirano

(3)のケースはOp.110の第1楽章にもあって、第4小節目のフェルマータ以降のところで、過度にルバートをかけることを戒めていた。この箇所を『長くしすぎると、拍の感覚が分からなくなるから』だそう。

2010-06-18 23:28:06
hirano @_hirano

ベートーヴェンのOp.110について。第1楽章第5小節目~は、右手:オーボエ・左手:ヴィオラをイメージ。第20小節目~は、右手:フルート・左手:第一ヴァイオリンをイメージ。

2010-06-18 23:35:58
hirano @_hirano

第22小節目右手「レドード,ド♭シー♭シ,♭シ♭ラー♭ラ」の八分音符にアクセントを付けない。普通に弾くと八分音符にアクセントが付きがちだが、これをやると拍の感覚が分からなくなる。

2010-06-18 23:37:13
hirano @_hirano

29小節目1拍目のスタッカートとか、31小節目3拍目を「レガートに弾かない」とか、楽譜の記述はちゃんと守る。ここを見た目の綺麗さに流されて楽譜に書かれてない演奏(レガートで弾くなど)をするのはいけない。

2010-06-18 23:43:29
hirano @_hirano

そうそう、『ベートーヴェンは大きな少年のよう』とも仰ってたな。ルヴィエ先生。

2010-06-18 23:47:21
hirano @_hirano

第2楽章。4小節目の2分音符は、ちゃんとフレーズを終わらせる。8小節目の2分音符でフレーズを終わらせるときは、『少し持ち上げる感じ』で。

2010-06-18 23:49:46
hirano @_hirano

33小節目からのritardandoは、(ritenutoと違って)『前へ前へという勢いは殺さずに』速度を緩めるのが大事らしい。ritardandoとritenutoとの違いを説明してくださってたけど、上手く聞き取れなかった。残念。

2010-06-18 23:53:50
hirano @_hirano

Adagio ma non troppo以降。スラーが付いていないところでスラーを付けて、音楽を甘くしない。5小節目の「ラ」の連打は、『(音楽の)タガが外れた感じ』、『そこから音が作られていく』イメージで。

2010-06-19 00:00:56
hirano @_hirano

これはぼくの想像だけど、、ルヴィエ先生は『嘆きの歌』(16分の12拍子)を「16分音符6つ×2」で2拍子的に捕らえてたんじゃないかなぁ。ぼくが昔これを弾いたときは、「16分音符3つ×4」で4拍子的に捕らえて弾いたので、この2拍子的な見方がすごく新鮮だった。

2010-06-19 00:07:39
hirano @_hirano

「16分音符6つ×2」にするとテンポも若干速く取ることができて、『Adagio ma non troppo』の「しかしあまり甚だしくなく」の部分が上手く強調される気がする。「16分音符3つ×4」にすると音楽がゴツゴツして、いかにも『嘆き』っぽくなる(とぼくは思う)。

2010-06-19 00:18:41
Sanachiyo @Sanachiyo

@_hirano やっぱりベートーベンはオーケストラなんですね。ソナタ弾きこんでいくと、ここは弦パートで、ここで金管。とかオケパートにあてられそうな感じがしてきて、勝手に指揮者気分で楽しいです。 ベートーベンに失礼にならないよう勉強しなくちゃと思います。

2010-06-19 01:44:16
hirano @_hirano

. @Sanachiyo 自分は普段ピアノ・室内楽ばかり聴いててオケに対する想像力が貧困なので、オケ曲も聴かねばと思いましたね。/オケと違ってピアノの場合は、クレッシェンドはある一定以上行うと響きが汚くなるので、音量最大の箇所から逆算しないとダメ、ということも仰っていました。

2010-06-19 09:32:27
Sanachiyo @Sanachiyo

.@_hirano 音量も確かにですね。昔先生によく「ピアノを叩くな。悲鳴をあげてるじゃない。」と怒られてました。 音質と音量の兼合い難しいものなんですね。

2010-06-19 16:43:57
hirano @_hirano

フランク『前奏曲、コラールとフーガ』:『形になっていないものを形にしていく』というイメージ。ただ、『形になっていないものを形にしていく』というのがこの曲のプレリュードに限った話なのか、プレリュードが一般的にそういう意味合いを持つのかまではよく分からなかった。

2010-06-19 23:11:47
hirano @_hirano

あと、ルヴィエ先生はソフトペダルについては、『具体的な目的があるときに踏むものだ。例えばエコーの効果が欲しいとき。』とも仰っていた。でもぼくは“エコーの効果”というものが何なのか分からず。。

2010-06-19 23:22:41
つむじねこ @tsumujineko

@_hirano 例えば2つ同じフレーズがあったときに、2つめを1つめのエコーにする、とかですかね。シューベルトとかでよく出てきて、そういう踏み方をした気がします。そんな単純じゃないですかねw

2010-06-19 23:25:55
hirano @_hirano

↓例えば29小節目からの「molto espress.」の部分や、コラールの入りなんかは、ソフトペダル無しでと仰ってた。

2010-06-19 23:26:35
つむじねこ @tsumujineko

@_hirano オケだったらどの楽器がどのように演奏するか・・・、私も先生に度々言われます。

2010-06-19 23:28:06
hirano @_hirano

. @tsumujineko なるほど、「遠くから同じフレーズが反響して返ってくるようなイメージ」という意味での“エコー”ですか!音の距離感を出すという目的のため、というわけですね。ありがとうございます、納得です!

2010-06-19 23:34:43
hirano @_hirano

コラールの入り(58小節目~)の右手ソプラノ部分は、『メゾフォルテで。マッサージするようなタッチで弾く』と仰ってた気がする。だけど、『マッサージするようなタッチ』というのがあまりに突拍子のない喩えだったから、本当にそう仰ってたのか自信がない。ぼくの聞き間違いだったのかもw

2010-06-19 23:41:42
hirano @_hirano

58小節目~68小節目の練習方法:【1】(A)バス+内声、(B)バス+ソプラノ、といった、2声部を取り出して弾いてみる。【2】リズムを消して演奏する。例えば60小節目を♪♭シ♭ミレ♭ミ♭ソファ♪と全部同じ音価で弾いて、(リズムに引きずられずに)和声の進行を感じ取る。

2010-06-19 23:51:17