- hakaikosen
- 3161
- 0
- 0
- 0
IKKUとTOMがだっせえながらもヒップホップをひたむきに続けてきたことと、ヒップホップから阻害され、逃げ続けてきたMIGHTYと、お互いの感情の爆発は最大の山場だ。そして作中でのそれは、これ以上ないほど完璧で残酷なシーンで行われる。救いはない。救いはヒップホップだけだ。
2012-05-12 19:56:28MIGHTYの周辺は本当に胸くそ悪い。誰もそれを救う者はいない。MIGHTYの女だって、ここ一番で抜けたことをするバカだ。でもそれは全てMIGHTYの逃亡癖が招いたことだ。だからMIGHTYは安易に、ヒロイックに救われてはいけないのだ。
2012-05-12 20:01:35逆境に正面から立ち向かい、壇上でマイクを握りラップを繋げるIKKUは眩しい。SR1のEDで魅せたあの眩しいIKKU象からぶれていない。MIGHTYが壇上の彼らを見た時、きっと俺がSR1を見た時のような、それ以上の眩しさを感じたに違いない。だがMIGHTYはそこから逃げてきたのだ。
2012-05-12 20:10:37車も金も女もある。MIGHTYの三年間はIKKUの真逆である。だが彼の三年間は、彼の本当にやりたかったことを剥奪され、逃亡者となって経た三年間だ。TOMが歩むかもしれなかった諦めの三年間とは違う、奪われた三年間だ。望むことすら許されなかったのだ。
2012-05-12 20:17:17SR1を初めて見た時、IKKUは俺だと思った。TOMも俺だと思った。あのラストシーンは、現実を受け入れようとする俺と、理想を追い求めようとする俺の、光と闇の果てしないバトルだ。そして俺は理想主義者だから、光のIKKUに説得力のある勝ち方をしてほしかった。
2012-05-12 20:22:41SR3を見て思ったのは、MIGHTYはあり得たかもしれない俺だということだ。誰もが光と闇の果てしないバトルを完結させるわけでない。そこから目を背けていれば、もとい、目を背けていたからこそ、SR1のラストシーンをそれを突き付けられた俺は泣いてしまったのではないか。
2012-05-12 20:27:45冷静に見直すと、SR2の三回忌シーンとか、あと今回のフェスのシーンとか、妨害すべき勢力があんま本気出さないのが、作劇の都合があるとはいえ気になる。SR1でIKKUの万引きを華麗にブロックした人くらいの本気を見せてほしい。あれは本気過ぎる。
2012-05-12 20:36:26SR2があんま楽しめなかったのは先にサントラ聞いちゃったからなのかもなってSR3のサントラ(特にEnding)を聞いて思った。いつか♪きっと♪B-hack(Ayumu ver.)がよすぎたんだよなぁ。最初に聞いた時に泣きそうだった。
2012-05-13 10:29:05思えば極悪鳥の極悪非道に対して捻り出したライムが「汚ぇぞ……」から繋げられずに暴力に逃げた時点でMIGHTYはもうラッパーではなかったのだ。その時点でMIGHTYの表現方法はラップではなく暴力になってしまったのだ。暴力の支配する世界へ繋がってしまうのは必然だ。
2012-05-13 18:38:08SR3は市民の集いラップを恥ずかしかった思い出として笑って話せるようになっているIKKUとTOMがよい。MIGHTYはその事実から目を背けて武勇伝に虚飾していてダサい。SR1でリンチされたのを「最終的には俺が勝った」と虚飾したIKKUと何ら変わりない。
2012-05-15 19:54:38