【腐】TV話続き:クイズ・ショウスキャンダルとHERO TVのやらせ

映画にもなったアメリカ50年代にあったクイズ番組のスキャンダル( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6 )を紐解き、HERO TVのやらせ事件にあったかもしれない背景世界に思いを馳せてみる(主にRustyさんが)。
13
前へ 1 2 ・・ 6 次へ
kazuki たいっつ@moonphase @k_moonphase

@zodiac1213 4 :マジレス:02/11/17 23:30 ID:ijE+6PU3黒鉄ヒロシもはらたいらも答えは教えてもらっていた。ではなぜはらたいらは三択が弱かったか?→

2012-05-25 22:11:00
kazuki たいっつ@moonphase @k_moonphase

@zodiac1213 →それは三択だけは答えを教えてもらってなかったから。その代わり竹下景子には不正解の選択肢が1つだけ教えられていた。だから三択の正解率が高く、「三択の女王」と呼ばれていた。  http://t.co/8rISEala

2012-05-25 22:11:16
rusty@ @zodiac1213

@k_moonphase ほう!なるほど、そう言う風にしてキャラ分けをしていたのか。

2012-05-25 22:17:52
kazuki たいっつ@moonphase @k_moonphase

@zodiac1213 あれは「クイズ」よりも「ダービー」を主軸においたバラエティだから と観ると、面白くするために八百長も当然という考えに寄りたくなりますね このログ面白いw

2012-05-25 22:18:43
rusty@ @zodiac1213

@k_moonphase あとでみようっとあざーす!

2012-05-25 22:23:10
rusty@ @zodiac1213

これは、視聴者に対する詐欺行為だ、とCVDはそう思ったし、彼が「友人」と呼び表す視聴者達の多くもそう思ったかもしれない。だが、番組プロデューサー達はそう思っていなかった。番組はエンターテイメント、ショーなのだから楽しくするために、色々仕組むのは当然で普通だと考えていた。

2012-05-25 21:59:10
rusty@ @zodiac1213

それは前述の告白の中で、彼が言ったとされる事とそれは全くぶれない。「番組は~ショービジネスの一部に過ぎない」これと前後して、下院立法監視委員会の調査結果が出る。それは、この『21』に限らず他のクイズ番組でも同様の事があった事を示していた。

2012-05-25 22:04:06
rusty@ @zodiac1213

だから、この一連のスキャンダルは、クイズショウスキャンダル「ズ」と複数形で呼称される。

2012-05-25 22:05:44
rusty@ @zodiac1213

問題なのは、番組のプロデューサーに全くと言っていいほど罪悪感が見られない事だ。彼らは番組はショーなのだから、当然演出やシナリオもあるしリハーサルだってするという考えだったが、視聴者側はスポーツ中継と同じ生の現実であり、そこに演出やシナリオなどはないと思っていた。

2012-05-25 22:09:16
rusty@ @zodiac1213

クイズ番組はそもそもラジオ時代からあった。ラジオドラマや音楽番組に比べて成立は後の事で1930年代後半の事である。クイズ番組は、ドラマ製作者から言えば手抜きとしか言えない単純な構成だったが、人気はあった。これは一言で言えば、通信の機能をうまく引き出すジャンルだったからと言える。

2012-05-25 22:22:23
rusty@ @zodiac1213

それは「距離の消失」だ。距離の消去によって、聴衆をマイクの前での出来事に立ち会わせることができるだけでなく、心理的距離を消去して、そこに参加させることすら可能だった。TVやラジオの前で、一緒にクイズの回答を考えたり、スポーツ結果に一喜一憂する視聴者を思い浮かべると分かりやすい。

2012-05-25 22:26:54
rusty@ @zodiac1213

今ならニコニコ動画のコメ機能とか実況動画なんかもこれに近いと思う。単純な造りのクイズ番組が、これほど人気が出たのはまさにそのライブ感からだった。

2012-05-25 22:28:25
rusty@ @zodiac1213

話がそれた。さて、TV放送が開始した時、放送業界の面々は深刻なコンテンツ不足に頭を抱えた。映像の先達たるハリウッドとTVは当時敵対関係にあって助力も得られない。そこで、ラジオの人気番組をTV化することにした。この辺は黒人問題でも出てきたね。クイズ番組もそんなコンテンツの一つだった

2012-05-25 22:31:42
rusty@ @zodiac1213

しかし、他の音楽番組なりドラマなりはともかく、クイズ番組は視覚要素に乏しい。この欠点を補いつつ、他のジャンルに劣らない魅力を出せなければ、クイズ番組はぽしゃる。そこへ当時フリーのプロデューサーが、ぴったりの企画を出す。『64000$の問題』米TV市場稀有の大成功を収める番組だ。

2012-05-25 22:40:42
rusty@ @zodiac1213

ちなみに、この企画主は、大統領候補に、TVキャンペーンを勧めたという人物でもある。この企画は「これが64$の問題です」(最重要、いよいよ最後と言う意味)という流行語を生みだした(少し前だけどファイナルアンサーとか近いかもしれん)人気ラジオ番組から枠組みを借りた物だった。

2012-05-25 22:44:37
rusty@ @zodiac1213

彼が番組から借りてきた枠組みは以下の通り。・対戦に勝ち残る度に賞金が倍になり、最終的に7回勝抜で最高賞金を手にする。従来の番組が1対戦で終わって、先の見えない不安や緊張感続かなかった。この番組は数回対戦が続き、その度に賞金が倍になるシステムで、その心理を継続させることが出来た。

2012-05-25 22:50:14
rusty@ @zodiac1213

つまり次回に続く!というヒキが出来た。彼はその上で、賞金額をラジオ時代の1000倍にし(当時で言うとNY周辺に一般住宅が3つ4つ立つレベル)、回答者をブースに入れた。そして視聴者に強くアピールする、話題性のある挑戦者を探し出して番組に出演させた。

2012-05-25 22:53:24
rusty@ @zodiac1213

料理についてありとあらゆることを知る海兵隊大尉、生きた辞書のごとくどの言葉のスペリングも言える若い黒人女性、オペラ百科事典みたいな靴屋、ボクシングにやたら詳しいブロンドの女心理学者。更に番組を盛り上げるため、銀行や会計事務所職員が登場し、厳封された問題を渡す儀式もあった。

2012-05-25 23:00:29
rusty@ @zodiac1213

以上から解るように、TVのクイズ番組は最初から演出ありきだった。ラジオ番組である『64$の問題』がTV番組『64000$の問題』になった時、それはラジオからTVへのメディア替えや賞金の増額という単純な事以上に、ライブからシナリオと演出ありきのショーに変質した事を意味した。

2012-05-25 23:06:39
rusty@ @zodiac1213

このシナリオや演出の中には、人気の出そうな出場者を探す事、競り合いになる様に両方に答えを教える事、そして人気の出た出場者を勝ち残らせることも含まれている。製作者であるプロデューサー達からすれば、演出やシナリオはどうしても必要だった。

2012-05-25 23:11:48
rusty@ @zodiac1213

何もえずに、回答者が全く答えられない事態になったら?出場者達は元々そういう場に慣れたタレントではない。一般人だ。ただでさえ緊張しているところに、厳重に保管された問題を渡す儀式があったり、狭いブースに入ったり、否が応でも平常心は乱され、視聴者にも難しい問題を回答できるはずもない。

2012-05-25 23:16:06
rusty@ @zodiac1213

実際幾つかのクイズ番組の司会は、当時をこう振り返る。『最初の数週間、我々はこうした工夫をしませんでしたしかし3.4週間やってみて、殆どの問題に全く答えられない回答者が出てきて、それは酷い物でした。スポンサーと広告代理店が電話で、2度とこんなことを繰り返すなとまで言いました。

2012-05-25 23:20:59
rusty@ @zodiac1213

また、これがうまくいったとして、段々盛り上がって、放送終了近くにクライマックスに到達し、次週の挑戦者紹介で綺麗に終わるなんて都合のいい事が、シナリオや演出なしで出来ることはめったにない。尺を余らせるか、逆に良い所にいくまでにで終了時間を迎えるのが落ちだ。

2012-05-25 23:25:11
rusty@ @zodiac1213

また、番組の盛り上がり以上に、出場者への関心で視聴率は左右される。視聴者は、平凡な一市民へ、実はあまり関心を示さない。海兵隊の癖に料理に詳しいとか、黒人女性が難しいスペルを言えたりするギャップへの好奇心に駆られてみるのだ。だからと言ってタレント達だと演技臭くてよろしくない。

2012-05-25 23:29:32
rusty@ @zodiac1213

それに、この番組はアメリカンドリームのダイジェスト版なのだから、そう言う意味でも有名人やタレントでは駄目だ。しかし、ただ本当に普通過ぎる人だと、幸運で大金を掴んだことを妬まれてしまう。大金を掴むにも理由がなければいけない。掴む才能がなければいけない。

2012-05-25 23:32:12
前へ 1 2 ・・ 6 次へ