タグは「#8poem」投稿時間は23:00〜0:00の一時間。初回のみ私がお題を提示しますが、以降は自分の好きなお題を拾ってきてください。 最初のお題は「空」です。 お題をイメージした文章を書いたら、次の人に書いてほしいお題を提示してください。書き方については次のpost参照。
2012-05-19 20:29:54以下の①②③の順で書いてください。 ①お題に対する詩、小説、会話文など文章なら何でもOK ②#8poem のタグ ③「自分が消化したお題」から「自分の提示するお題」へ (例:自分が提示したいお題が「心臓」の場合)「空」をイメージした文章 #8poem 「空」から「心臓」へ
2012-05-19 20:29:58尚、時間のみ指定がありますが、投稿自体は毎日可能です。自分の提示したお題に誰か応えてくれるかな、どんな世界が見られるのかなって、どきどきしてみてください。 物凄く説明下手なもので、分かり難い点が多々あると思います。質問はお気軽にどうぞ!
2012-05-19 20:34:14届かないと諦め、両手を伸ばすことももうしなくなった。代わる代わる現れる両目を見つめ、ただ想う毎日。空という大きすぎるあなたに、僕はなす術が見つからない。声も届かない。せめて落とした涙が雲になるのを待つばかり。もう、いい加減に飽きたらいいのにね。 #8poem 「空」から「闇」へ。
2012-05-19 23:18:09「翅があるの」呟いた少女は、紅い目で微笑む。三日月を浮かべる唇に嫉妬して、少女の目をマッチで刳り抜いて天上に放り投げる。両目を失ってだらだら流れる血で伝えたかったのは「翅は、羽根ではないから飛べないよ」。馬鹿みたいだね、明日も脚もあるのに。#8poem 「空」から「血」へ。
2012-05-19 23:25:26哭けない快晴の空 衝動はいつかの果て 流れることなく昇華した涙 結い上げては檻へと引き戻される 今日へ。(届かない届かないこの腕は声は心は愛は)嗚呼 どうしたって空虚だ(掴んだのは君のいない、未来。)どうか 沈めて? #8poem 『空』から『底』へ
2012-05-19 23:26:16@null 呼び出された屋上。柵の向こうで空を見上げる彼女がいた。一歩踏み出せばまっさかさまだ。「なにしてんの」と声をかけると、振り向いてふっと笑った。「背水の陣というやつさ。」そんなことをしなくても、僕は君が好きなのに。 #8poem 「空」から「恋」へ
2012-05-19 23:26:30ただ深く。深く深く潜って 誰もいない 光の届かない 苦しめるモノのない 底無しの場所へ。息なんて続かない。息なんてしなくていい。息なんて必要ない。本当の一人へ。ただ深く。 #8poem 『底』から『息』へ
2012-05-19 23:32:28惨劇の痕跡 復讐劇の末路 遺された結果 なにも知らない無垢の少女はナイフを持たず 握り絞められたテディベアに込められたふたりの夢など もう 誰も覚えていなくて(繰り返されることすら無く頁は破り捨てられる)きっと朝日に照らされるのは彼女の抜け殻だ #8poem 『血』から『明日』へ
2012-05-19 23:34:21@null 空は、色々な表情を見せる。色色な色に染まって、それでいて大元は変わらない。確立された「何か」を持っている。 そんなことを考える私も「空」だ、その名前に相応しいような人になれたら、なあんて、思っても結局何も変えないのだけれど。 #8poem 「空」から「名前」へ
2012-05-19 23:34:45@null ずっとずっと先は見えないけれど あなたも見える空だから 繋がっている空だから 隣にあなたの姿は見えないけれど あなたへの想いを毎日空へ羽ばたかせるの 雲にのせて届けるよ 届くよ届け #8poem 「空」から「あなた」へ
2012-05-19 23:39:22君を突き落とした。首に手をかけたまま、僕も一緒に。でも底が見えない。もう向こう側に着いていいはずなのに。指の力は増すばかり、君の首は青白く、君は落ちる前僕の唇に触れただけで、もう僕の為に動いてくれない。一体何処へ、何処に行けば良かったんだろう。 #8poem 「底」から「涙」へ
2012-05-19 23:39:57キミから奪った酸素でボクは今日も呼吸する 明日は嘘で汚れた息を吐き出す それを啜る唇は甘く 何度でも絶望に似た日常を巡らせるから 狂う秒針 焦燥感に満たされた脳髄を抉って また片手間にキミを愛すよ(ねぇ はやくこんなボクを嫌ってよ) #8poem 『息』から『切望』へ
2012-05-19 23:42:41見上げたそこに広がるあお 自由の象徴 手を伸ばせば、どこへでもいける気がして そでもぼくは籠の鳥 どんなに想い馳せようが届かない ぼくに降り注ぐのは、滴になった 空の、きみの、涙だけ #8poem 『空』から『雨』へ
2012-05-19 23:43:07ボロボロの翅。何も知らない彼が触れ、砕け、そして散る。溢れる息吹で視界が赤く染まる。真っ赤な、世界。極彩色のコトバが彼を包む。「いいの、」それは許し、それは慈悲深い恩赦。彼の全てを縛る赤。彼女は笑い、そして謳う。流転と輪廻の唄を。それはきっと。 #8poem 「血」から「呪い」
2012-05-19 23:43:46@null ぽたぽた、と雫が降ってきた。天気予報はまた外れたらしい、道行く人々は困った顔をしながら歩を早める。私も倣って走り出す、なのに君は動かない。ぼぅっと、灰色の空を見上げている。 「何してるの?風邪、ひいちゃう」「雨は、嫌いじゃないんだ」 #8poem 「雨」から「風邪」へ
2012-05-19 23:48:38君の望みを笑顔で切り捨てる。単純で小さな出来心。そして歪み切った純粋な愛。(僕は、僕はずっとね、)歪む、歪む。世界、視界、君の顔。嗚呼、どうしてだろうね。君を喰らい尽くして、飲み込んで。(僕は君になりたい)君は、どんな味がするのだろうね? #8poem 「切望」から「偽者」
2012-05-19 23:50:42肌の上に並んだ過去をなぞって 思い出すのは愛したひとではなく 単純な罪過 依存の心地よさに溺れて 許される度に増え続けた線 幾重にも重なり いつまでならと試そうとしては 今も まだ 切りこみを、(繋がる先は錆びついた恋情か) #8poem 『過去』から『恋情』へ
2012-05-19 23:53:06照らされた、日が刺さる。揺らめく陽炎と影を踏む君の背中。「捕まえた、」その笑顔を切り取る術を求めて、指で作るシャッター。「それよりも、」照れた笑顔で示したのは、どこまでも高く遠い青。(いまはとどかないきみのいばしょ) #8poem 「空」から「喪失」へ
2012-05-19 23:58:45@null 水中の彼の息がきらめいて、ぱちんとはじける。足の代わりに光る魚の鱗。七色にきらめく美しい目にため息が出る。その目がはらむのは、自由を奪われた憎しみ。それもまた、その美の一端。生意気なその目も、抉り出しては意味がない。「愛してるわ。」 #8poem 「息」から「美」へ
2012-05-19 23:58:51胸が疼く 甘く甘く疼く 想いは巡る 気づきはじめた気持ち はじまりだした恋 いまはまだそっ、と この想いが育つのを待つばかり 季節が巡り巡って 花咲かすその時まで #8poem 『恋情』から『蕾』へ
2012-05-19 23:58:52空に触れてきた幾つもの雨粒が、僕を叩いた。小さな僕を、小さな空の涙が慰める。生まれ変わったら雨になるよ。そして樹へと吸い込まれ、巡りめぐって空へと戻るんだ。そして誰かをまた叩く。果てしない旅に出て、あなたにきっと会いに行くよ。 #8poem 「雨」から「朝」へ
2012-05-19 23:59:05ぶくぶく。泡が僕の世界を埋める。降り続いた雨は世界を飲み込み、浄化した。此処には僕だけ。君もいない。雨は止まない。「なぁ、泣くなよ」ボロボロの傘をさし、僕は笑う。(泣きたいのは、僕なのに)(あのまま溺れていたかったのに)助けてくれたのは君だった。 #8poem 「雨」から「水底」
2012-05-19 23:59:12僕と君で構成される世界を作ろう、なんて馬鹿げた願いを抱え込む。例えば、僕と君以外の人間が死んでしまったのなら、僕らは等しく骨になる。肉を重ねることなく食い争いひとつの墓標になる。循環する世界の輪を断ち切って、自壊願望に顔をうずめる夜の帳 #8poem 『切望』から「戒」へ
2012-05-20 00:01:18#8poem に開催日というものはありません。いつもやってる、くらいに思ってください。開催日に備えて熟考する文章も素敵ですが、ちょろっと覗いてみて心に引っかかったワードにその場でふらりと応える、そんな文章も素敵だと思うのです。 夜の一時間、寝酒代わりのお愉しみにどうぞ。
2012-05-20 00:34:38