モロネタバレになりますが、『予想外』の無さというのが具体的にどのくらいかというと、プロローグを読んだ段階で、(1)過去のさとりとこいしが一章で描写されたような存在であること (2)さとりがこいしの眼を気にかける動機部分、すなわち(続く)
2012-06-01 01:48:25すなわち、こいし自身(←が存在するなら)のことよりも、一たる覚妖怪に戻るあるいは再び近づくための手段としてこいしの存在を捉え、第三の眼が再び開けば良い(あるいはこいしにとってもそのほうが良い)と考えているであろうこと、(続く)
2012-06-01 01:50:57(3)こいしがどのような存在であるかは、『無意識』とかいうのをどのように描くのかがまだ見えていなかったのでさすがにわからない、(4)さとりとこいしの統合あるいは完全なる分化、またはそれ以外……この三つのうち(続く)
2012-06-01 01:58:42この三つのうちどれかが最終的にあるいは物語の過程に解答としてぶつかってくるであろうこと、「この話は物語にされる必要がある。何故ならば人間に読まれなければならないからだ。」からして『それ以外』の可能性が(続く)
2012-06-01 02:00:22可能性がやや高いか(余談だけど『それ以外』にもいちおう中身はあって、その一つは後書きに記されていたボツ案に発想としては近いものだった)、といったかんじの予想を立てました。日本語が変な箇所ありそうだが気にするな。
2012-06-01 02:00:53仮面さんの思索が浅かったとかそういう系のことを言う気はまったく無く、むしろ私が想像と適当理屈とノリでくっつけてたところをたぶんがっちり固めた知識とかで(←私自身に知識がないから「たぶん」が付く)並べていて実際説得力とワザマエを感じていたんだ。
2012-06-01 02:09:48端的に結論だけ言うとたぶん悪く聞こえてしまうのですが……「キャラクターの根っこの部分がなんとなく同じに見える」、言い換えるなら「キャラクターが一人の頭の中から出てきてるという感触が強い気がする」といったようなことを私は仮面さんの作品に感じてる部分があります。
2012-06-01 02:25:07なぜ自分はこう感じるんだろうと考えてみると、たぶん、仮面さんが書け過ぎてるんじゃないかなとなんとなく思ったり。分量的に多いというのもあるけど、キャラクターをがっちり丁寧に細かく書いてるからこそ、その奥にあるものがちらりと見えてしまうようなというノリ。
2012-06-01 02:28:47なんというかあれだ、薄暗い洞窟で、目の前に八匹の竜がいるんだよ。普通そいつらは頭だけで、なんか輪郭ぼやけたりもしてて、うにょんうにょん単体攻撃やらコンビネーションやらしかけてくるんだけど、なんかよく見たらこいつら同じ竜じゃね? とかいうのがわかったりもするんだ。
2012-06-01 02:33:44@paletter 詳細に書いて出てくるキャラクター性のどっかが、作者の問題意識や自意識、他者(自分以外の抽象的含む全てのモノ)に対するスタンスとかと不可分に結びついてしまってるとかそーいうこと?
2012-06-01 02:34:48仮面さんのは、竜の輪郭もはっきりしてて、そいつらはちゃんと違う竜だったりもするんだけど、輪郭はっきりついでに首のほうまでちゃんとあって、その根元にファーッと目をやってみたらあれこれ一匹のヤマタノオロチじゃね? っていうのが見える感じというか。
2012-06-01 02:35:54うん、ある程度しょうがないはずなんだ。しょうがないっていうかそれでいいことでもあるはずで、否定すべきものではないようにも思うんだ。いちおう書き手的なことを齧ってる身としては。
2012-06-01 02:41:01ただ、人間しか出てこない話ならともかく、それを意識することなく妖怪とかも書いてしまうと、妖怪やらなにやらも全部ひっくるめて「人間的」なものにしか見えないんじゃないだろうかとは思う。それで良いんだろうか?(ネタバレ:良い)
2012-06-01 02:43:54仮面さんのキャラは根っこが「人間的」に見える。普通はそんなん気にしないんだけど、仮面さんくらいに書ける人に対しては、個人的には、ほんとうにあくまで個人的にはなんだけど、そこに物足りなさを感じる。
2012-06-01 02:49:12ああそうだ、個人的には、そこも第三の眼に物足りなさを感じた要因の一つなんだ。だってあのさとりとこいし、はっきりと「人間的」だったから。
2012-06-01 02:54:26