20120416ジョル誕なブチャジョル

ついったでなんのプロットもなしにぶっつけ本番で投稿しまくったぶちゃ如る誕生日ネタ。暗チと護衛が仲良かったりしますがディアボロさんはいません。ブチャジョルです。1tweetごとに適当に文を練ってるので文脈がおかしいのはご愛嬌。
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ブチャジョルやくざにがつ @febhob

ジョルノ様お誕生日おめでとォォォォォォォォォォ今年も幹部に比類なき冷徹な視線をむけてねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

2012-04-16 00:01:13
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

鐘がなる。ボーン、ボーン、重厚でいて、後をひくのに単調な音。「…あぁ、もう、こんな時間か…」手にした書類をバサリと机に放り、ジョルノは目を解すように指先で瞼を捏ねる。ボスと言う役職に、十代という若さでの異例の就任。日中のコネ作りも書類整理も、追い付かないのは当たり前だろう。

2012-04-16 00:06:02
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

「(今日のスタンプラリー(と言う名の判子書類)はもう終わりだ。眠い。)」決して幼い訳ではないが、ジョルノの身体は非常に健康に忠実に出来ているらしい。緊迫した状況でさえなければ、早寝早起き三食健康に食べるのが当たり前の構造になっている。ナランチャによく馬鹿にされる程だ。

2012-04-16 00:09:31
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

基本的に、日付が変わる前には必ず寝床についている。身体を資本とする能力であるせいだろうと本人は結論づけているが、アバッキオやフーゴに言わせれば「只の習慣だろう」と言うことだ。非常時に徹夜をしても、翌日の夜にならなければ眠らない所を考えればそれも頷ける。

2012-04-16 00:13:04
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

そんな訳で、今日もナランチャに「ねむねむ」と馬鹿にされながらもジョルノは寝室へ向かう。ナランチャは日中昼寝をしているのだから己と睡眠時間は違わない、という旨をはっきり伝えるのも忘れずに。「ジョルノ、もう寝るのか?」屋敷の中庭通路へ差し掛かると、向こうから声を掛けられる。

2012-04-16 00:16:02
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

「ホルマジオさん。えぇ、ナランチャ先輩曰くお子様タイムなので」「アイツも大差ねぇってのな」夜警のメンバーを統べる頭は、闇を根城にしていた彼らからローテーションで行って貰っている。メローネ等は己を非戦闘員だと宣うが、ボスの寝室に入りたがる女避けには非常に効果的だろう。

2012-04-16 00:20:22
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

今日の頭はホルマジオらしい。そもそもスタンド能力だけで考えれば、非戦闘員など沢山居るのだ。それを補う身体能力を買っているからシマを任せているのだと、きっと解ってはいるのだろう。彼らは何だかんだと言いつつも、定位置に着くためにこの道を通っている。

2012-04-16 00:23:14
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

ギアッチョやプロシュートはそれが顕著で、所謂ツンドラだと解釈している。(ミスタに再三ツンデレだと訂正されるが、さして興味はないらしい。)寡黙なリーダーや恥じらいの多いメンツの中ではホルマジオは非常に友好的である。決して菓子に釣られている訳ではない、とジョルノは言い張る。

2012-04-16 00:26:36
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

ホルマジオに労いの言葉と就寝の挨拶を告げ、寝室へと向かう。普段の執務室とは違う、別棟の小会議室にたまった書類は運び出すのも面倒で、そのままそこで行うことにしたために帰り道という手間が生まれた。しかし、何キロあるか解らない紙束を移動するよりは遥かに楽だろう。

2012-04-16 00:30:52
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

ペッシが手持ち無沙汰だからとぼやきながら移動しようとしたが、プロシュートの無言の圧力により丁寧に断った。舎弟に関してはボスという肩書きが聞かない、とジョルノは把握した。本邸に入り広間から階段を上ると、階段広間から大きな欠けた月が見える。

2012-04-16 00:35:10
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

本来の本邸であった別棟よりも豪奢なこの本邸を建てようと言ったのはトリッシュだった。それも今日のような月の日だったとジョルノは思い返す。父の遺産を使い果たして欲しい、そう言った彼女の胸の裡を詮索するつもりはジョルノには無かった。

2012-04-16 00:37:39
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

その申し出を有り難く受け取ったのは、彼女が一人にならないように、という、些細な気持ちがあったのも要因の一つである。気丈に振る舞っていても、あの濃いメンバーと数日を共にすれば、元の生活はあまりにも静かだろうと。

2012-04-16 00:40:16
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

「(余計なことをしてしまったと)」そう考えたのは、初めの内だけだった。旅の最中、彼女はジョルノと同じように、同じ人物に惹かれているのだったと、思い出したのは彼女に部屋を与えた後である。己の気持ちを譲る気はないが、敵うとも思わなかった。

2012-04-16 00:43:53
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

一人悶々と静かに悩む中、夜に執務室を訪れた彼女が顔を真っ赤にして、瞳に涙を湛えていたのを見た時には、心臓の管を指先で塞き止められたような心地にもなった。その後の「ミスタに振られた!!」と言う叫びが無ければ今頃彼女に笑顔を向けていられなかっただろう。

2012-04-16 00:48:02
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

勿論、ジョルノはその後すぐにミスタを殴りに行った。アンタ調子こいてんじゃないですよ好きな人からの告白を断って泳がせるような真似して良いのはイケメンに限られてるんですよ。そんな発言も耳に届いたかは解らなかったが、丸く収まったのだから良いと結論づけて。

2012-04-16 00:51:06
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

結局あの胸の痛みが涙腺へ繋がる理不尽さに悩んだ日々はなんだったのかとその時は思ったものだ、とジョルノは笑う。その流れがあったからこそ、今が上手く行っているのだとも解っているけれど。そう言えばあの日は確か、と思い耽ろうとすると。

2012-04-16 00:54:32
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

「…もう寝る時間じゃないのか、ボス」月を眺めていた目を左の暗がりに向ければ、思考を侵していた人物がそこにたっていた。そんな言葉を口にしながら、どこか期待に満ちた瞳が輝いている、とジョルノは笑う。そう言えば随分と待たせたのだろう、と。

2012-04-16 00:58:29
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

「えぇ、よいこは寝る時間ですね」そう言って欠伸を一つしてやると、少しだけ残念そうに瞳が陰る。自分に対していくらか甘すぎやしないかとジョルノは思った。「でもね、僕、そろそろよいこを卒業しようと思うんですよ」

2012-04-16 01:01:16
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

出会って五年、関係を持ってからは二年の月日が流れた。己のわがままを、忠実に誠実に叶えてくれたと、愛しさが込み上げる。柔らかな絨毯敷きの広場で、30センチ程の間隔を開けて、視線を捕らえる。ジョルノの髪に月光が当たり、淡く輝く。

2012-04-16 01:06:08
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

「…貴方が気持ちをくれて、二年。戴冠の準備も、終わりました」初めはそんな大それたものは良いと言ったけれど、信用とけじめのためには、目に見える誠意が必要だと諭されてから三年、その判断が、この二年の接触の妨げになるとは思っていなかっただろう。

2012-04-16 01:10:26
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

決して、ジョルノから意思を曲げるつもりは無かったのだから。だから、この二年は貴方の罪だと笑う。「貴方の言ったけじめのためには、戴冠の済む15時間後まで待つべきなんでしょうけど」開けた隙間を埋めるように近付けば、月光はもうジョルノに届かない。

2012-04-16 01:14:39
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

カーテンに隠れても尚、瞳だけは光を放っていて。「………いま、ここで」誓いを、言葉を、厳命を、契約を。欲しいかと尋ねれば、己よりも大きな手が背後に回る。息が詰まるほどに抱き寄せられれば、紡がれるのは称賛、賛美、あとはただひたすらに鼓動を加速させる言葉のみであった。

2012-04-16 01:20:37
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

二年は、長くも短くもなく、ジョルノにとってはなにも感じない程度の時間であったが、彼にとってはやきもきした時間であったのだろう。そっとその黒髪に指を差し込み、情けない顔に少しだけ笑い合う。二人はその日、初めてお互いの唇の温もりを知った。

2012-04-16 01:24:41
ブチャジョルやくざにがつ @febhob

って言うジョルノが二十歳まで幹部に一切のおさわり禁止条例敢行しちゃうカビ頭ボス以外は生存ルートなほのぼのぱっしょーねinブチャジョルで三十路出前の天使の誕生日を迎える。正直眠い頭で突貫工事はアカンと反省しているから流すしかない眠い。

2012-04-16 01:27:35