民主政治が滅びるまでの過程~法の精神より

うさみのりやが法の精神第一部第八篇から名言を抜粋しました。
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宇佐美典也(本物) @usaminoriya

ちょっと寝れないので今からモンテスキューの法の精神の名言を引用していきます。

2012-06-14 02:33:33
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

民主政の原理は、人が平等の精神を失う時のみならず、極端な平等の精神を持ち、各人が自分に命令するものとして選んだ人たちと平等でありたいと欲する時に腐敗する。

2012-06-14 02:34:56
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

人民は自らが委託した権力にすら我慢が出来ず、全てを自分自身で行い、元老院に変わって審議し、役職者に代わって執行し、すべての裁判役にとって代わろうと欲する。

2012-06-14 02:36:01
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

そして民主政においては徳がもはや存在し得なくなる。人民が役職者の職務を行うことを欲する。だから、人は役職者をもはや尊敬しない。元老院の審議はもはや重きをなさない。

2012-06-14 02:37:33
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

クセノフォンの「饗宴」には、人民が平等を濫用したある共和国の誠にありのままの描写が見られる。~カルミデスは次のように言う。

2012-06-14 02:39:15
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

「国は常に私になにかしら新しい出費を要求しました。~貧乏になってからは私は権威を得ました。私を脅かすものは誰もなく、私が他人を脅かしています。~今では金持ちたちはその席を立って私に一歩を譲ります。私は王様です。」

2012-06-14 02:42:41
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

「私は自分の貧乏の故に自分に満足しています。私が金持ちだった時には、私は讒訴者たちのご機嫌取りを余儀なくされていました。彼らに害を加えるより、彼らから害を受ける立場にあることをよく知っていたからです。」

2012-06-14 02:41:05
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

「私は国に税を収めていましたが、今日では国が私を養ってくれます。私はもはや失う心配はありません、得る望みがあります。」

2012-06-14 02:43:40
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

人民に彼らの野心を見抜かれないように、彼らは人民に人民の偉大さについてしか語らない。人民が彼らの貪欲に気がつかないように、彼らは絶えず人民の貪欲におもねる。

2012-06-14 02:46:21
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

~人民がこのような不幸に陥るのは、人民がその身を託した者たちが自分たち自身の腐敗を隠そうとして、人民を腐敗させようと務めるときである。

2012-06-14 02:45:50
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

人民に多くのものを与えるためには、それ以上に多くのものを人民から取り上げねばならない。~人民がその自由から利益を引き出すように見えれば見えるほど、人民はその自由を失わざるを得ない瞬間に近づくであろう。

2012-06-14 02:47:51
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

人民は暴君の持つあらゆる悪徳を身に付けた小暴君たちとなる。やがて残されたわずかな自由も我慢できないものになる。そしてただ一人の暴君が台頭する。そして人民はすべてを失う。その腐敗によって得た利益までも。

2012-06-14 02:50:11
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

~それ故に民主政には避けるべき両極端がある。民主政を貴族政または一人統治へと導く不平等の精神、そして、民主制を専制政治へと導く極端な平等精神である。

2012-06-14 02:51:52
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

天が地から遠く隔たっているのと同じくらい、真の平等の精神は極端な平等の精神から遠く隔たっている。

2012-06-14 02:52:58
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

真の平等精神は、全ての者が命令するようにしたり、誰も命令されないようにすることにあるのではなく、全ての者が自分と同等に人々に服従かつ命令することにある。

2012-06-14 02:54:16
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

自然状態においては、人間は確かに平等の中に生まれるが、そこにとどまることは出来ない。社会が彼らに平等を失わせ、彼らは法律によってしか再び平等になることはできない。

2012-06-14 02:55:18
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

徳の本来の所在は自由のもとにあるのであって、それは隷属のもとにでも、極端な放任な放任のもとにあるわけでもない。

2012-06-14 02:57:03
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

偉大なる成功、特に人民が大いに貢献する成功は、人民に自ら導くことがもはや不可能となるなるほどの傲慢さをもたらす。 ~ペルシア人に対するサラミスの勝利はアテナ共和政を腐敗させ、アテナ人の敗北はシュラクサイ共和政を滅亡させた。

2012-06-14 02:59:19
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

政体の原理(民主政においては人民の徳)がひとたび腐敗するときは、最良の法律も悪しき法律となり、国家に敵対する。その原理が健全であるときは、悪しき法律もよき法律の効果を持つ。原理の力が全てを導くのである。

2012-06-14 03:01:09
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

ある共和国が腐敗するときは、その腐敗を除去し、その原理を呼び戻すことによってしか、それから生ずるいかなる害悪も是正できない。それ以外の是正策はどれも無益か、さもなければ新たな害悪となる。

2012-06-14 03:02:30
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

共和国は小さな領土しか持ち得ない。そうでなければ、それはほとんど存続し得ない。大きな共和国には大きな財産が存在し、人心に節度がなくなる。~利益は個人化され人は祖国がなくても幸福で偉大で光栄でありうると感ずる。そしてまもなく、祖国の廃墟の上でただ一人偉大でありうると感ずる。

2012-06-14 03:05:23
宇佐美典也(本物) @usaminoriya

共和国は、小さければ外国の力によって滅び、大きければ内部の欠陥によって滅びる。

2012-06-14 03:06:31