俺の幼馴染み　アイナはアホネン　No.９

切腹の人 @TunaHarakiri

@ZionYakimesi 　アイナ父「( ´・ω・) 婿よ、今が抜け駆けの時！」　トラキチ「待てや親友。婿養子か嫁かはまだ決着ついとらんやろが」　アイナ父「( ´・ω・) 駆けろトロンべ、市役所まで！」

零斗留ト。ビトゲ初心者🔰 @apolia2

@TunaHarakiri 三原が弱いんやない。▲のステータスは全部バイクに注がれてるんや。もしくは前任者が他の装備を灰にしちゃったか(ﾟДﾟ;) トラキチ氏は悩んだ末に、キャッスルドランを与えたとさ

切腹の人 @TunaHarakiri

@apolia2 　幼馴染「……」　真ドラゴン「……」　幼馴染「なあトラキチさん、これどうみてもゲッｔ」　トラキチ「キャッスルドランや」　真ドラゴン「真・シャイイイイイイ（略」　幼馴染「おい周囲のゲッター指数が急上昇してるで」　トラキチ「　平　常　運　転　や　！　」　#あほねん

島風　那智 @nachi_shi

@TunaHarakiri @apolia2 少なくとも９０式まではＴ型ハンドルだから「大まかには」似ているかもしれないが……（ぉ） まさか峠をドリフトで攻めるようなことはないですよね？（ぇ

切腹の人 @TunaHarakiri

@nachi_shi 　トラキチ「峠を攻めると言ったらアレやろ」　アイナ父「( ´・ω・) ｿｳｿｳ、白と黒のツートンカラーの」　トラキチ「98式AVや！」　アイナ父「( ´・ω・) 零式やろ。そこは譲れへんで親友」　アイナ「なにあれ」　幼馴染「さあ」　#あほねん

切腹の人 @TunaHarakiri

Q：トラキチさんがアイナ父にどんな日本文化を伝授したのでしょうか　A：アイナ父「( ´・ω・) 山本正之をワンパターンとかマンネリとか言う人もいるけどさ、アレはもう伝統芸能の一つとして見たいな」　アイナ母「カラオケに行くと飯田線のバラードを歌うのがうちの亭主です」 #あほねん

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　アイナさん小学生の頃のお話。

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　小学校の生徒指導室。そこに幼馴染がいた。髪の毛を脱色し真っ白な頭を晒しているが、それ以外は普段と全く変わりない。

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　そこに、真面目そうではあるが少し疲れた様子の担任教師がやってきた。三十路を少し超えたあたりだが、生え際が少々危なくなったということで即座に永久脱毛を実行した剛の者として学内では「和尚」の二つ名で呼ばれることが多い。その和尚が、缶コーヒーを二つ、机に置いた。

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　和尚「まあ、御苦労やったな」　幼馴染「先生こそ、大変やったと違うんですか？」　指導すべき教え子に逆に心配され、和尚は笑う。　和尚「あんなもん苦労のうちにも入らんわ。そらま教育評論家とかいう親が乗りこんできたけど懇切丁寧に説明してお引き取り願ったから」　幼馴染「どんな」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　和尚「ありのままやで。『次の児童会長を狙ってるお宅の娘さんが、将来ライバルになりそうな帰国子女の女の子を周りけしかけて虐めて学校から追い出そうとしてました。これ証拠品の数々。そんで女の子の友達が非暴力的に逆襲しましたけど、どこか訴えますか？』て」　幼馴染「うわあ」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　幼馴染の呟きと同時に、学校から物凄い勢いで外車が飛び出していく。色さえ間違えなければ上品なはずのその自動車は運転手がよほど激昂しているのか、真っ直ぐ進む事も出来ずに校門より飛び出していた。しばらく後に衝突音が聞こえたが和尚も幼馴染も無視した。　和尚「これでしまいやな」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　幼馴染「和尚先生、おれの処分は？」　和尚「髪の毛をなんとかしなさい」　幼馴染「え、それだけ？」　和尚「教師としては立場上叱らないとあかんのやが」　缶コーヒーを開けて飲む和尚。倣って缶コーヒーに口をつけ、それが無糖と気付く幼馴染。　和尚「男としては、尊敬に値する」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　幼馴染「和尚先生、これめっちゃ苦いで」　和尚「一人前の男と認めたからな。砂糖ほしけりゃアイナちゃんといちゃいちゃしたれ」　幼馴染「……あいつには王子様いるから、そういうのと違う」　和尚「でも好きなんやろ？」　幼馴染「あいつ泣いてると不細工やけど、笑うと可愛いんや」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　和尚「その子のために髪の毛真っ白にして、姉ちゃんの取り巻き連中に喧嘩売って大騒ぎ起こして。そこまでやって、それかい」　幼馴染「アイナはお姫様や、せやから王子様みたいなええ男がふさわしいんや」　和尚「ほなアイナちゃんが王子様に泣かされたら？」　幼馴染「ぶっとばす」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　和尚「見境なくアイナちゃん虐める相手に噛みつくのはあかんで。あの子の成長にもならん」　幼馴染「せ、せやな」　和尚「それとな、お前が髪を脱色したり金色に染めても本質的な解決にはならん」　幼馴染「和尚先生もそう思うんか」　和尚「髪の毛のことやからな、人一倍敏感やでわし」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　禿頭を撫でまわす和尚に、幼馴染が噴き出す。　幼馴染「ほんまや」　和尚「そこで、わしとしては髪の毛にまつわる有難い先人の言葉を教えようと思う」　幼馴染「先人の言葉？」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　四半刻の後。生徒指導室より解放された幼馴染が教室に戻ると生徒の大半がいた。既に放課後でクラブ活動や稽古事でどうしても外せない者を除き、残っていたようだ。　少年A「ヒーローの帰還や」　幼馴染「茶化すな」　少年B「あのヒステリーはとっくに帰ったみたいや」　同級生達が笑う。

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　幼馴染が戻ってきた事で安心したのか、緊張の色のあった同級生達は安堵してクラブ活動などに戻っていく。ハイタッチを求められ、あるいは肩をたたかれ、女子に至っては「ほな後は若いモン同士にまかせましょ」とまで言ってくる。教室に残ったのは。　アイナ「お、おかえり」　一人だけだ。

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　いつものような笑顔ではなく、焦燥した後の引きつったぎこちない表情だ。そんなアイナを見て幼馴染の胸に鈍痛が生まれる。　幼馴染「あのな」　アイナ「う、うん」　幼馴染「人間てな、歳とるとみんな白髪になるやろ」　アイナ「せ、せやね」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　幼馴染「アイナのじっちゃんも、髪の毛真っ白やな」　アイナ「うん」　幼馴染「日本人もな、じーさんばーさんになると髪の毛真っ白になるんや」　アイナ「う、うん」　幼馴染「せやからな。俺らも爺さん婆さんになるまで一緒にいれば、髪の毛の色とかで阿呆なこと言う奴もいなくなるで」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　どきり、とした。言った方も、言われた方も。慰めるために、和尚に教わった言葉を自分なりに解釈したつもりだったが、とんでもない地雷を踏み抜いてしまったのではないかと幼馴染は戦慄する。　アイナ「ずっと、一緒？」　幼馴染「し、白髪になるまではうるさいヤツいるかもしれんし」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　アイナ「うん。せやね。お年寄りになるまでずっと幼馴染が一緒にいてくれたら、うち心細くない」　幼馴染「せやろ？　俺もアイナも歳とったら白髪あたまや、墨汁かぶる必要とかないからな」　アイナ「うち、もうそんな真似しない。白髪になるまで一緒にいてくれるんやろ？」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　幼馴染「勿論や。それでな、そういうのを日本の古い言葉で共白髪て言うらしい。本当は違う意味もあるらしいんやけど、俺らにはそれでええって」　アイナ「共白髪、かあ。ええなあ」　幼馴染「ようやく笑顔やな」

切腹の人 @TunaHarakiri

#あほねん　後年、共白髪の本当の意味を調べて二人がそれぞれ悶絶したり、この時の会話が他の同級生たち（隠れていた）にしっかり聞かれていたり、プロポーズの際に同じセリフをもう一度言わされる羽目になるのはまた別のお話。