川端裕人(@rsider)氏のブラッドベリ本の書評およびその補遺
- kokada_jnet
- 3115
- 0
- 0
- 0
さて朝日の書評に「ブラッドベリ、自作を語る」の評を書いたのはこちら。http://t.co/lFeDbpLR 800字は書けなかったことをいくつか補遺の形で、コメントしておきます。
2012-06-15 03:16:16【ブラッドベリ書評補遺1】よく語られる「心の一冊のひとつに「華氏451度」を挙げた。代表作として入れないわけにもいかなかったのだが、これを心の一冊にする人は少ないように思う。実は「ウは宇宙船のウ」「十月はたそがれの国」を挙げたかった。http://t.co/lFeDbpLR
2012-06-15 03:20:13【ブラッドベリ書評補遺2】「華氏451度」は、情報統制社会の危険を描いたとされるが、実は著者は、単に紙の本が好きでテレビが嫌いなだけだったんじゃないかと思う。そのように思わされる部分あり。http://t.co/lFeDbpLR (最近の電子書籍嫌いと通底する)
2012-06-15 03:21:58【ブラッドベリ書評補遺3】自分自身が歴史、というのは、華やかな交流関係においても。銀幕ではガルボ、ディートリッヒ、文壇ではヘミングウェイ、カポーティ、もちろんアジモフ、クラーク、ハインラインなどのSF作家も。更に更にウォルト・ディズニー、政治家ではゴルバチョフ……
2012-06-15 03:23:57【ブラッドベリ書評補遺4】自分自身が歴史(の生き証人)になってしまうと言いたい放題である。こりゃ相手の言い分も聞きたいなと思うこともおおし(笑)。ヴォネガットの作中人物のようにやっかいな面も。そのヴォネガットへの評は「つかみどころがない」http://t.co/lFeDbpLR
2012-06-15 03:28:29【ブラッドベリ書評補遺5】ブラッドベリのイメージとして、「人間紙吹雪」というのもあった。実によいと思った。http://t.co/lFeDbpLR
2012-06-15 03:28:46【ブラッドベリ書評補遺6】こんなふうに確信を持って自作を語れるのはすごい。「二百年後の火星で、僕の本が読まれるだろう……少年が、懐中電灯を用意して、ベッドにもぐり込んだまま、火星で『火星年代記』を読む」もう、言葉もないくらいである。http://t.co/lFeDbpLR
2012-06-15 03:29:54【ブラッドベリ書評補遺7】だから枝葉の多い放言系作品の広がりを表現する野心を捨てて、ひとこと感想の述べるならやはりこういうことになる。「偉大な作家の死を悼むより、見事な人生の完結を祝福する気持ちに満たされた」本当にそれにつきる。http://t.co/lFeDbpLR 終わり。
2012-06-15 03:31:37うち、風と樹の詩や、トーマの心臓で育ってきた世代やで。ちなみに萩尾望都さんの最高傑作は「ウは宇宙船のウ」よりも、「訪問者」「半身」「トーマの心臓」や思てる。みんな人それぞれやけどなあ。
2012-06-15 03:35:06