不安を巡る粥川さんとの対話

不安を巡って粥川(@kayukawajyunji)さんとお話させていただきました。 6月16日の科学技術社会論学会のシンポジウムでお会いした時にまとめておいたらよいかもというお話になったのでまとめます。 メンションが交錯しているのでちょっとわかりにくいですが、並べ替えるのも大変なんで時間順のまま公開します(^_^;)
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Masashi Shirabe @M_shirabe

.。oO( 不安が無いの良い状態という考え方は何処からくるのだろう。

2012-06-15 08:35:38
Masashi Shirabe @M_shirabe

.。oO( 部屋の中で焦げ臭い臭いがしたけどしばらくしたら消えた…良かったみたいな。

2012-06-15 08:41:36
Masashi Shirabe @M_shirabe

.。oO( 不安を煽るな的なことを言われてもね?っていう話。そこが間違っているから、過剰に問題を表現してますよ的なのはわかるけど。

2012-06-15 08:44:16
Masashi Shirabe @M_shirabe

.。oO( 不安が無いのが良い状態では無くて、不安の原因が無いのが良い状態。

2012-06-15 08:45:47
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe その通りなのですが、不安=危険という言説が多すぎませんか。不安の原因が明らかにきわめて小さい状態では、本人は危険を警告しているつもりでも、結果的には不安を煽ることになりかねません。

2012-06-15 08:57:27
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji 結果的に不安を煽るってどういう状態ですか。リスクが小さいとは誰のどの観点で決まるものですか?

2012-06-15 08:59:49
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji 少なくとも福島の一部地域のこどもの外部被ばくによる健康リスクは、かなり多くの人からみても小さいとは片付けられないと思います。粥川さんの言説空間におけるポジションから言ってこのことは避けられないと思うのですが。

2012-06-15 09:03:58
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe リスク回避のための予防原則の適用の結果、別のリスクを生み出してしまうようなことです。

2012-06-15 09:08:21
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe 飯舘・浪江あたりの子どもは初期被曝についていまいちよくわかっていないので、継続的な健康調査が必須でしょう。あと原発作業員も。ただ彼ら以外は? まあ、外出時間を制限したり、食事に気をつけたり、そうした負担を前提として、ですが。

2012-06-15 09:13:39
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji それは重要な問題です。しかし、複雑な問題における原因と結果の関係を整理せずに語っていませんか?この議論に乗ると、別のリスクが発生するからといって、相対的に線量の高い地域のこどもをリスクに晒しても良いのですかという(実は間違った)ツッコミが入りますよ。

2012-06-15 09:19:56
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe 補足。飯舘や浪江の子どもたち以外の福島の人々についても、継続的な健康調査そのほかの対策は必要でしょう。しかしキロ当たり数ベクレルしか検出されていない食品まで忌避されている、という現状には、違和感以上のものを感じざるを得ないのです。

2012-06-15 09:20:54
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji もちろん、どのリスクに優先的に配慮するのか。「対立する」利害関係をどのような形で「解決」するのか。そういう問題が存在するというご主張として理解すればその通りですが…それは不安を煽るとは別の問題です。

2012-06-15 09:23:47
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji 「不安を煽るな」ではなくて「こっちのリスクにも配慮せよ」という主張でないと。単なるリスクの隠蔽ではないでしょうか。

2012-06-15 09:24:23
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe 間違ったツッコミが入るのは嫌ですね。僕は、子どもや女性が成人男性よりもずっと放射線に対する感受性が高いことは知っているし、飯舘や浪江についても(略)。僕はリスク問題は、リスクの程度だけでなく、配分も重要であると思っています。

2012-06-15 09:24:46
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji 少なくともICRPのモデルで雑に計算すると(厳密にはやってません(^_^;))、実効線量で20mSv(10mSv)で発がんリスクが0.6(0.3)%、がん死でその1/3ぐらい乳幼児(女子)は増加します。事故から5年間ですと十分にあり得るレベルです。

2012-06-15 09:28:15
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe 配分や確率といった論点を考慮せず、ただ警告するのは、不安を煽るだけのことになりかねません。

2012-06-15 09:30:45
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji 作業員と感受性の高い層以外は、ICRP的には少なくとも深刻とはいえないかもしれません。また、外出時間の制限というのがどれくらいの負担になるか、そこから発生するリスクはというのも考えたいところです。避難を押し付ける気はないですが…

2012-06-15 09:31:02
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe その点は重要。僕はそういっているつもり。

2012-06-15 09:32:25
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji 木造家屋に住んでいるのであれば、外出を控えても、外出時の0.4倍の被ばくがあります。空間線量率に対して0.6倍が屋外での被ばくですので、10m/Sv/yの地域では2.4mSv/yです。

2012-06-15 09:33:40
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji 初期被ばくも加えれば、外出を極端に控えても5年間で10〜20mSvの被ばくは避けられません。とどまった子どもの被ばくを減らすのであれば、除染はもちろんのこと、遮蔽された住宅の提供とコンクリートで遮蔽された広い遊び場が必要です。

2012-06-15 09:37:03
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe 外出時間の制限によるリスクは、放射線によるリスクではないでしょう。前者まで考慮したうえでの発言なら傾聴に値しますが、ただひたすら放射線放射線という人たちにうんざりしているのです。

2012-06-15 09:37:26
Masashi Shirabe @M_shirabe

@kayukawajunji はい。それがわかっていらっしゃるのもわかっています(ややこしい言い方(^_^;))だから、「不安を煽るな」はそういう問題群(配分問題を含めて)を無いことにしてしまうと考えるわけです。

2012-06-15 09:41:07
粥川準二 @kayukawajunji

@M_shirabe そこまで必要か……判断保留しますが、検討には値します。

2012-06-15 09:42:54