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色の美術史〜描かれた赤や青に込められた意味は?

@hidehiroikegamiさん、@momokanazawaさん、@motoakiharaさんのコメントを中心にまとめました
アート
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佐藤晃子 @akisato_
蕭白の「美人図」を見ていて、やはり女性の足元の赤い襦袢が「えらい色だな」と改めて思いました。写真と同じぐらい実物も鮮やかな色です。もう真っ赤。この赤に合わせたのか、掛け軸の軸木も赤色なのがにくい。 http://t.co/iZGmLPny
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佐藤晃子 @akisato_
(続き)蕭白「美人図」の襦袢の赤は「女性の生理の色ではないか」とレポートに書いてきた心理学部の学生さんがいたそうです。こういうことは証明できませんが、たしかにヒラヒラとした布の感じが、流れる血に見えなくもない。 http://t.co/xlQStxt2
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佐藤晃子 @akisato_
(曾我蕭白「美人図」の襦袢の話続き)学生の頃は「生理の色かあ。たしかにそう見えるなあ」と思ったのですが、今は「いや、それをいうなら出産がらみの出血の暗示だろう」と思ったりして。(繰り返しますが、証明はできませんよ)
池上英洋 @hidehiroikegami
面白いですね。@akisato_ 西洋の受胎告知の絵には、善き家庭婦人として織った布を持つマリアがよく描かれていますが、布の色は必ず赤。出産の血、女性性の血、そしてイエスの贖罪の血の色です。背景にベッドが描かれることも多いのですが、これもほぼいつも赤色です。
佐藤晃子 @akisato_
@hidehiroikegami キリスト教絵画では、そのような伝統があったのですね。蕭白の場合は、血を意識して描いているかはわかりませんが、入水自殺した屈原を、男に捨てられた女の姿で描いた絵なので、何か悲劇的な結末をむかえた男女関係を暗示したかったのかなとも思います。
池上英洋 @hidehiroikegami
@akisato_ 興味深いお話し。西洋画はそれこそ寓意的な暗示だらけなのですが、日本美術にもそういった例があるのでしょうね。
Momo Kanazawa @momokanazawa
@akisato_ @hidehiroikegami 受胎告知で、マリアが紡いでいた糸の色は古くは赤紫。皇帝の色です。(ヤコブ現福音書による)他に白(死に装束を暗示か?)などもあります。
池上英洋 @hidehiroikegami
@momokanazawa @akisato_ 原福音書ですね。いつ頃からまっかっかになっていくんでしょうね。イザヤ書の表紙まですべて赤。ベッドの赤は暗示的ですねー
Momo Kanazawa @momokanazawa
@hidehiroikegami @akisato_ 赤紫(プルプル色)は「赤」と見なされていました。赤は高貴の色。貴族の服で赤が多いのはこのためです。参考:伊藤亜紀さん『色彩の回廊』ありな書房
池上英洋 @hidehiroikegami
@momokanazawa @akisato_ 青も染料自体が高かったことが一因で高貴な色の仲間になってましたな。マリアの服とか、神の服とか、赤と青の組み合わせ。
Momo Kanazawa @momokanazawa
@hidehiroikegami 青は最初は「大青」という安価な染料だったので、慎ましい色の服だったのですが、変わったようですね。パストローいわく
池上英洋 @hidehiroikegami
@momokanazawa 衣服の染料の実際の価格よりも、染料じゃないけどやっぱりラピスラズリの高価なイメージのほうが強かったということもあるのかしら
Momo Kanazawa @momokanazawa
@hidehiroikegami そうかもしれない。たとえば、『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』の作業中の農婦は青い服を着ている。写本としては、ウルトラマリンを用いて豪華だけれども。クリスティーヌ・ド・ピザンも「青い服」を慎ましさの象徴として自身の肖像に用いている。
池上英洋 @hidehiroikegami
@momokanazawa わー、訂正。青の「染料」が高かったと僕書いちゃってますね、顔料としてのラピスラズリの青のイメージで語るべきところですね。失礼。アズライトやコバルト、植物性のインディゴなど他の青色顔料もそこそこ高価ですね。
原基晶 @motoakihara
ときどき、青い服の絵画表現について考えることがあった。空なら分かりやすいのだが(ラピスラズリの貴石としての意味からすれば)、服の場合は複雑だ。伊藤さんの本が出発点にはなるだろうが、ボッカッチョの写本なんかを見ると、イタリアの場合は緑が多いような気がしていた。
池上英洋 @hidehiroikegami
@motoakihara 佐藤さん @akisato_ のまとめのおかげでこのTWに気づきましたよ。真緑色の顔料ってルネサンスでもまだ無くて、緑青(銅錆び)に鉛白を混ぜたものか、いわゆる緑土があるだけ。チェンニーニに作り方が多数。鉱石のマラカイトはほとんど使われませんでしたな。
原基晶 @motoakihara
@hidehiroikegami @akisato_ そうなんだ。いまブランカ編のボッカッチョの写本挿絵集は人に貸しているので見れなかったのですが、そうですね、7年ぐらい前に青の服を探して全巻通して見ていたことがあるのです。
池上英洋 @hidehiroikegami
@motoakihara オルトレマリーノ(ウルトラマリン)って金と同価格だったりしたからねえ。だから、図像学的な色彩の意味もあるだろうけど、純粋に価格の違いと壁と板や紙でどの色がのりやすいかにもよりそう。高貴さとかの意味にも、顔料の価格が反映してそうということもほぼ明らかだし。
原基晶 @motoakihara
@hidehiroikegami そうなんですよね。ウルトラマリンと金はいろんな意味で等価ですよね。

コメント

saebou @Cristoforou 2012年6月27日
レファレンスになりそうな資料を追加しました。
愛・蔵太(素人) @kuratan 2012年6月28日
http://bit.ly/dfRcC1 ←昔のメモです。「ベロ藍と北斎の、そしてガガーリンの青」「色の美術史~描かれた赤や青に込められた意味は」
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