自分メモ

建築とITとArchitecture
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siskw @siskw

藤村さんが「『概念としての建築』と『生きられた家としての建築』」という言葉を使っているけど、その言葉が機能する時代じゃなくなっている気がする。

2012-07-01 23:48:53
siskw @siskw

というのも、慶応の伊庭先生が研究している「パタン・ランゲージ」みたいに、「Architecture」の分野から発生した概念が、「Architecture」の領域を「建物以外」に拡大している現状を見てるから。

2012-07-01 23:52:30
siskw @siskw

建築学科が表層的になってしまったと感じるのだけど、それはArchitectureが深層に別のレイヤを作ったからだと仮定すると想像しやすい。建築学科はArchitectureの表層を、ITはArchitectureの深層を担う。

2012-07-01 23:54:42
siskw @siskw

藤村さんの鶴ヶ島市のプロジェクトは「Facebook」を利用するが面白さの一翼なのだけど、それだって関東近郊というHypervillage化した都市の住民を、どのように住まわせる(交流させるのか)という問題の解決案として「Facebook」が有効だということに他ならない。

2012-07-01 23:57:18
siskw @siskw

この観察からは少なくとも、都市の問題と「Facebook」みたいなITの技術は密接に関わっている。「建築」を建物を基準にした概念に留めた上で議論するのではなく、建物とIT技術の双方をあわせて「Architecture」という概念の上にあると断言してしまった方がいいんじゃないか。

2012-07-02 00:01:47
siskw @siskw

今のは「建物とITを合わせてArchitectureと定義したい」という個人的な興味の話なのですが、お気に入りしてくれる方がいらっしゃるので、まだまとまってないのだけど少しだけ具体的に話しをすると…

2012-07-02 00:04:28
siskw @siskw

レム・コールハースの「錯乱のニューヨーク」で「villageからcityを経ずにmetropolisになったニューヨーク」という記述があるらしいのですが、僕は東京も同じものだと思っている。で、このふたつの都市に共通するのは何か。

2012-07-02 00:10:10
siskw @siskw

ニューヨークの超高層ではオフィス・ボクシングジム・オイスターバーという「互いに関係のない用途」が鉛直方向に積層される(錯乱のニューヨーク)。東京では屋上が自動車教習所のスーパーマーケットなど「規模・形態・用途の関係性」から建物が重合生成(Mutation=変異)される。

2012-07-02 00:17:00
siskw @siskw

(ニューヨークはグリッドに分割されたために、形態はグリッドに規定されざるを得なかったし、最終的に各グリッドの王を生み出すことにしかならなかった。しかし、東京では地となる幹線道路等の整備と建物の更新が戦後同時に行われることによって、生き物が環境に適用するように都市ができた。)

2012-07-02 00:21:41
siskw @siskw

このふたつの都市に共通するのは経済を回すための「現代人の消費」に対応するために「多様な用途」を都市の中に配置しなければならなかったことに他ならない。

2012-07-02 00:25:15
siskw @siskw

(誤解のないように書くと、錯乱のニューヨークを読むとニューヨークは実際には「オフィス・ボクシングジム・オイスターバー」は一時的なもので、実際には単一の建物には単一の用途がほとんどになっているらしい)

2012-07-02 00:30:45
siskw @siskw

この「現代人の消費」というのが曲者で、オフィスのサラリーマン、いわゆるホワイトカラーと呼ばれる層は、実際に形になるものを作っていないが「仕事」に応じて給与をもらい、(それをモノに変換することもあるけど)大半を「サービス」への料金という形のない状態で消費する。

2012-07-02 00:34:39
siskw @siskw

この仕事への給与(生産)、サービスへの支払い(消費)のサイクルが経済活動になるわけで、それらは近い方が望ましいとなれば「オフィス・ボクシングジム・オイスターバー」が積層する。けどそうはならなかった。

2012-07-02 00:38:49
siskw @siskw

で、ここで関係してきそうなのがケヴィン・リンチの「都市のイメージ」の話。ざっくり書くと「人によって都市の認識って違うよねー」っていうのをアンケート調査した本。リンチはその中で「imageability」という「都市の認識のしやすさの能力」を提唱するのだけど…。

2012-07-02 00:45:19
siskw @siskw

この「都市の認識のしやすさの能力」と「都市の複雑で回転の早い発展」を同時に満たせるの?って考えながら90年代の東京を思い出してみると、建築とITがリンクしてきて都市という土俵の上で「Architecture」が相撲をとれると思うんですよねー。

2012-07-02 00:47:21
siskw @siskw

最後適当になっちゃったけど、けど、そのケヴィン・リンチの流れの後にアレグサンダーのパタン・ランゲージがくるわけだし、あながち外れてないと思うのですよ。

2012-07-02 00:49:03