黄緑・青黒・赤紫で7月7日妄想小ネタ
【緑間風邪ひきver.】「緑間っち?大丈夫ッスかー?」「…な、何で おまえが」「そこでたまたまおばさんと会ったんスよ。したら緑間っち風邪ひいたって聞いてね、上がらせてもらったッス」「そうか…だが帰るのだよ」「えぇー何でッスか!?」「煩いからだ」「ヒドッ!ってそれだけ?」「そうだ」
2012-07-07 13:05:22【続き】「ねぇ、緑間っち…?」「~っ…うつる…から…!」「嘘ッスね?」「…っ違うのだよ馬鹿め!こんな事で嘘をついてどうする。お前に、うつったら」「違わない…嘘ッスよ。緑間っちホントは…寂しいんでしょ?」「…っ!?」「うつっても構わない。オレが傍にいてあげるから、安心して眠って?」
2012-07-07 13:05:53【続き】「…うつっても 後で文句たれるなよ」「勿論ッス!」――誕生日に風邪だなんて笑えないがオレは今十分過ぎるほどに幸せだ。なんて考えは熱のせいにしてさっさと目を瞑る。起きたら有難うと言えればいい、が。「おやすみなさい、緑間っち」―おやすみなのだよ、黄瀬
2012-07-07 13:06:03【黄瀬風邪ひきver.】「オレとしたことが…不覚ッス…!体調管理も仕事の内なのに…よりによって緑間っちの誕生日に風邪ひいちまうなんて…」熱は37度3分。いけそう?「…いやいや、迷惑かけちゃダメッスよね…」サイドテーブルの携帯に何とか手を伸ばした。『―何だ』「あー、緑間っち?」
2012-07-07 13:30:26【続き】『そうだが?だから何なのだよ』「えとね、あのー…誕生日…なんスけど」『フン…直接言いたいとか騒いでいたのはどこのどいつだったのだよ』「すませんッス…今日ちょっと、どうしてもムリ、で…でも伝えたくって」『入るぞ』「えっ?」 「そういうのは直接言え。馬鹿め」「なん…で」
2012-07-07 13:30:52【続き】「何でもいいだろう?とにかく来てやったのだから、祝え」「…相変わらず無茶苦茶ッスね……緑間っち、誕生日おめでとう」――そしてありがとう。そっと手を握った。緑間っちからは返事はなかったけど握り返した手の温かさだけで十分だった。
2012-07-07 13:31:16【青黒で七夕】「だりー…なぁテツ、お前なに書いた?」「青峰君、こういう事は人に話すものじゃないです」「いーじゃねぇかよ。減るもんでもねー…しっ!!」「あっ!」 「なになに?『ずっと青峰君の影でいられますように』…って、ばっ…おま…っ!」「………青峰君、手がお留守ですよ?」
2012-07-07 17:16:23【続き】「あ?…ってオイ!いつの間に…返せ!」「いやです。えぇと、『テツとずっとバスケする』…って、本当に君はバスケバカですよね」「…っお前もだろーが!」「そうでした。」――そんなやり取りをしたのはいつの夏だったか…僕達は自らの願いを蔑ろにした。二人を隔てる後悔と言う名の天の川。
2012-07-07 17:16:37【続き】それを越えたくて、今日も僕はバスケをする。「もう僕は君の影ではありませんが…」君の陰は取り除いてみせる。泣き出した空に強く誓った。
2012-07-07 17:16:50最初は黄緑同様、風邪ネタ考えてたんだけど、黄緑と違って誕生日じゃないから無理矢理会う必要もなかったから結局七夕ネタ。青峰ver.も考えよーっと。
2012-07-07 17:19:26【青黒で七夕2】『君は書かないんですか?』「…書かねぇよ」『こんな事わざわざ書くまでもないですけど』「……。」『高校いっても一緒にバスケやりましょうね』 「…とか言ってたのによ…」このザマだ。七夕?んなもん興味ねぇよ。こんな紙切れに願ったところで
2012-07-07 17:49:05【続き】オレと対等に渡り合える奴が出てくるワケでも、ましてアイツが戻ってくるワケでもねぇ。――影を置いていったのは光。「…書けねぇよ。」暗雲に一筋の雷光が奔(はし)った。光はすぐに消え、オレは紙屑を握り潰した。
2012-07-07 17:49:17【赤紫で七夕】「ね~赤ちん、ここらへんでいい~?」「あぁ、大丈夫だ。悪いな敦」「んーん。」「敦は?」「オレはもう付けたよ~。まいう棒の事とか、新作のおかしの事とか、あと」「…ふっ…なら良い。」踵を返す赤髪は燃えるよう。「ならこれから獲りにいくぞ。願い事なんて概念は僕には無い。
2012-07-07 18:57:28【続き】掴み取る。それだけさ。」「うん。」――赤ちんの願い事、チラッと見たよ?一番高い位置に付けろと言われたのも、まぁ納得した。けどソレ獲りにいくの、オレらなら簡単でしょ?書くまでもないじゃん。それよりも 「敦の願いは至難かもな」…オレも、一番見られたくなかったヤツを見られてたし
2012-07-07 18:57:42【赤紫で七夕2】『赤ちん、オレ今年も書いたよ~。赤ちんはもうやった~?』「……そんな事、わざわざ留守録に入れる事か?」それにお前はもうソレをわざわざ書く必要はないんだ。そう、書く理由がない。だから僕も当然書かない。あの頃と違って今は星がないのだ――キセキと言う名の鮮やかな星が――
2012-07-07 19:23:42【続き】星がないのに七夕なんて嗤ってしまうだろう?「それともお前は、こうとでも書いて欲しいのか?敦。」前にも言ったが僕には願い事なんて概念は無い。気紛れで綴ったソレを掴み取りに、僕は切符を握り部屋を後にした。 「雨だろうが星がなかろうが、僕の邪魔をするものは天候でも赦さない」
2012-07-07 19:24:33