まようさ
@mayousa_desuga
眼については、流眄が媚態の普通の表現である。流眄、すなわち流し目とは、瞳の運動によって、媚を異性にむかって流し遣ることである。その様態化としては、横目、上目、伏目がある。側面に異性を置いて横目を送るのも媚であり、下を向いて上目ごしに正面の異性を見るのも媚である。
2010-07-07 23:32:19
まようさ
@mayousa_desuga
伏目もまた異性に対して色気ある恥かしさを暗示する点で媚の手段に用いられる。これらのすべてに共通するところは、異性への運動を示すために、眼の平衡を破って常態を崩すことである。しかし、単に「色目」だけでは未だ「いき」ではない。
2010-07-07 23:32:51
まようさ
@mayousa_desuga
「いき」であるためには、なお眼が過去の潤いを想起させるだけの一種の光沢を帯び、瞳はかろらかな諦めと凛乎とした張りとを無言のうちに有力に語っていなければならぬ。
2010-07-07 23:33:07