感想ツイートログ・同人小説本版 #comitia #bunfree #関西コミティア

ちょこちょこ呟いている感想ツイートのログ。同人本(ほぼ小説本・たまに漫画)の感想を抜粋しました。
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水城麻衣 @Mizuki_Mai

読んだ同人誌も、呟きたくなったものに関しては、感想を呟こうかなーと思う。

2012-03-04 16:51:31
水城麻衣 @Mizuki_Mai

御神楽「生死流転1995」COMITIA99。少女と銃の組み合わせが醸す儚い美しさの一瞬を捉えた作品だと思った。GL要素あり?生と死がテーマの一つだが、その言葉に乗せられている意味が複雑に変わる印象で少々わかりづらい。「理由なんてない」というセリフが印象的、その理由を知りたいなあ

2012-03-04 17:46:56
水城麻衣 @Mizuki_Mai

黒居四季「ファレノプシスと依存症」COMITIA99。GLって儚く薄い美が持ち味なのかな?二人が踏む薄氷、鋭利に脆く絡まっていく時間軸の雰囲気に引き込まれた。時代と時間が大事な要素の一つだと思うのだが、その移り変わりがわかりづらい。特に真中のお話が…前と同時代って理解でいいのかな

2012-03-04 18:05:32
水城麻衣 @Mizuki_Mai

文芸サークルあらびや「ランプと絨毯」関西COMITIA39。四人の作者による四本の短編を収録。作品はジャンルも文体もさまざまだが、紙面に流れているものには共通点がある気がする。しゅっとした端正な雰囲気、筋の通った文章、みたいな。それぞれ楽しめた。一本ずつ感想呟いていこうと思う。

2012-03-05 22:06:17
水城麻衣 @Mizuki_Mai

蟻井時子「シャルロットも連れて行こう」「ランプと絨毯」より。書きだしの「私」の像がかなりブレて追いにくい印象だったが、意図してブレも込みだったのかな。「私」の変化を捉えた作品だと思うのだけど、その前後を知りたいという衝動に駆られた。前後で変わりすぎ、変化前も後も素敵すぎると思う。

2012-03-05 23:59:27
水城麻衣 @Mizuki_Mai

佐藤薫「雲釣り職人の田中さん」「ランプと絨毯」より。雲釣りについての小話、といった感じ。まず雲釣りってなんだ?というところから始まって、独特の世界観に引き込まれ、読後感がほんわかする。これ見返してみたらけっこう短い話なんだなー、短いって印象はなかったんだけど。調教編とか読みたい。

2012-03-06 19:07:55
水城麻衣 @Mizuki_Mai

『a Call of Mind Toward Invisible Associates』「ランプと絨毯」より。絵画でいえば印象派(それも後期)、ストーリーを辿れない切れ切れの文章の、その向こうに何かが透けて見えるような作品。文章が綺麗で透明。出会は縁だよなとかそんなことを考えた。

2012-03-06 19:33:18
水城麻衣 @Mizuki_Mai

三川無一「何度でも君を見つける」「ランプと絨毯」より。現代とファンタジーの境界線、もしかしたら本当にある話なのかもしれないと思わせる作品。冒頭の一文に引き込まれるも、そこからラストまでのテイストは刻一刻変わり、その落差に眩暈がするのも計算済みなのかしれない。究極の愛の形だろうな。

2012-03-06 21:08:05
水城麻衣 @Mizuki_Mai

吉田岡「今夜、月の中へ」第13回文学フリマ。不思議な縁で繋がった幽霊と自分、過去と現在が絡み合い、月のイメージと重なって醸しだされる幻想的な雰囲気が良かった。最初アカネの過去を探し始めるきっかけが少々わかりづらい。細かい謎がいくつか残り、それが読後感に絶妙なビブラートをかける。

2012-03-13 20:17:08
水城麻衣 @Mizuki_Mai

「何故?8号」第十三回文学フリマ。かなり厚みのあるしっかりした本なのだけど、手製本と聞いて驚愕した。買い求めると「いくらで買う?」と逆に聞かれる。値段は買う方の申告制らしい。むちゃくちゃ緊張した…背表紙が微妙に余ってて値段下げちゃったけど、中身を読んで後悔した。以下内容の感想。

2012-04-10 20:20:04
水城麻衣 @Mizuki_Mai

月ヨミ刑ト「一〇一一」何故?8号より。ファンタジーかSFか、読みやすい文体と確立された世界観、ストーリーに引き込まれる。ゆったりと癒されるストーリー展開もラストの衝撃に吹き飛ぶが、ラストも含めてバランスを保っている作品なのかな。字体が好み。字体に拘れるのも同人の醍醐味だよなあ。

2012-04-10 20:41:24
水城麻衣 @Mizuki_Mai

森井聖大「無縁アパートとギミック島創世記」何故?8号より。書いたものを切り刻み滅茶苦茶に紙面に貼り付けている感じ。ストーリーはうまく追えないが、そのくせラストはものすごい衝撃が走る。ピカソのゲルニカみたいだと思った。夢の儚さ、「儚」の漢字に人偏がついていることを考えた作品だった。

2012-04-10 20:55:25
水城麻衣 @Mizuki_Mai

※「何故?8号」には、小説の他、評論と詩歌が集録されています。どれも面白く読んだのですけど、感想を書けるほど知識も教養もなく…今回感想無しとさせていただきました。面白かったです、また次回も楽しみにしています!

2012-04-10 20:58:45
水城麻衣 @Mizuki_Mai

ソウブンドウ「夜の図書館」第13回文学フリマ。現代、FT、ホラーと様々なジャンルの話が五編収録。タイトルにもあるとおり、夜がそれぞれキーワードになっているよう。どのお話も誤字脱字変換ミスがほとんどなく読みやすい。分量がやや少なめ、もうちょい読みたい作品もあった。以下各作品の感想。

2012-04-19 17:39:08
水城麻衣 @Mizuki_Mai

同人小説本を読んでいて時々思うのは、誤字脱字が多い作品がけっこう多いんだよなあ。誤字があんまり多いと、入り込んでいたお話から醒めちゃって、最悪読み続ける気も萎えてしまう。誤字をなくすっていうのは、文章の良し悪しとは別、作業でできる部分だから、そこは頑張ろうよ!とか思います。

2012-04-19 17:45:41
水城麻衣 @Mizuki_Mai

ツイッタで呟いてた感想が思わぬところで繋がったらしく、びっくりした…こういうふうに広がっていくのは嬉しいなあ。 RT @nazebot ありがたい感想 http://t.co/x0bWCLH2

2012-04-19 18:11:01
水城麻衣 @Mizuki_Mai

神尾アルミ「トリップ・トラップ・ガール」「夜の図書館」より。主人公の性格の悪さが凄い、秀逸。その奥に潜む弱さや素直さが見え隠れして「性格悪いんだけど、まっすぐ悪い」というセリフが印象的。メインキャラは二人なのだけど、最後二人目の語りが唐突に始まり終わる感じで、もう少し読みたかった

2012-04-19 19:16:36
水城麻衣 @Mizuki_Mai

若本衣織「夜方の夢」夜の図書館より。「夜の○○館」と題されたホラー四編。確かに怖い。怖いのだけど、その怖さは幽霊とかそういうのだけじゃなくいろいろ怖い。いろいろ捻れていて、暴かれていて、そこが妙な感じに一回転して自分に戻ってくる、日常に投影される感じ。恐怖はどこにでもあるんだな。

2012-04-19 19:40:19
水城麻衣 @Mizuki_Mai

木々津伊織「遊園地のよるに」「夜の図書館」より。設定やストーリーはSFかなと思うのだけど、文章量が少なくてプロローグ的な要素が強いので判別できない。ホラーに化けるのかもとちょっと思った。「これが自我なのかわからない」というセリフがあるのだけど、その迷いこそ自我じゃないのかなあ。

2012-04-20 14:30:59
水城麻衣 @Mizuki_Mai

空木春宵「女郎花織る蛛将」夜の図書館より。平安時代の物語が幻想的に語られ、その雰囲気は滑らかで、いつの間にかどっぷり浸かる感じ。文章量も十分読みごたえがあるが、二つだけ腑に落ちない部分、回答を与えられない描写がある。あそこは謎のままにしておくには大きすぎると思うのだけど…気になる

2012-04-20 14:52:57
水城麻衣 @Mizuki_Mai

+Lantern「魔法」第13回文学フリマ。短編二編。手に馴染む感じの装丁に惹かれて買った。魔法がテーマなのだけど、それぞれそのテーマの膨らませ方、話の絡ませ方が独特で面白くて、全体的にほんわかとした雰囲気の本に仕上がっている。以下、一編ずつ感想。

2012-04-26 18:23:30
水城麻衣 @Mizuki_Mai

遊佐はなえ「信じるなら、そのようなものを」「魔法」より。アメリカのある街が舞台。情景描写が多い印象はないのに、場の雰囲気が凄く出ていて話に引き込まれる。「魔法って何だろう?」という問いに対する答が印象的だった。後書きによると同じ世界観の話があるらしい。そっちも読んでみたいと思った

2012-04-26 18:42:10
水城麻衣 @Mizuki_Mai

多々畳「なれそめ」「魔法」より。主人公である「ぼく」の日常が活き活きと語られ、何度か出てくる「まほう」の単語がその時々の意味を持って日常に彩りを増す。登場人物の個性がそれぞれ立っていて、あーこんな人いそう、と楽しく読めた。タイトル「なれそめ」は誰と誰のなれそめなのかなー。気になる

2012-04-26 18:48:50
水城麻衣 @Mizuki_Mai

文机「コトダマ」第二号。関西コミティア39。5編収録。各自テーマとして「写真」を割り振るという企画になっている。冒頭に写真が載っているので、写真と見比べながら楽しく読めた。目次、後書き、作者紹介など、情報が非常に理路整然として、とても理系な編集力の高さだと思った。以下一編ずつ感想

2012-04-28 20:52:40
水城麻衣 @Mizuki_Mai

想詩拓「惑わせ狸」「コトダマ」より。狸の置物の写真から書かれた物語。ミステリー、謎解き仕立てで、その論理とトリックはよく練られている。個性的なキャラが登場し、面白く読めるが「続編」という雰囲気が強くて気になった。ストーリーは独立しているが、前編を読まないと解らない文脈がいくつか。

2012-04-28 22:03:20
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