『夏なのにロリータファッションで街を闊歩している女の子たちは尊敬に値すると思うのでもっとやれください』

東北きりたん @t_kiritanSS

(――それでも、微かに空腹時の面影が残っているように見えるのは気のせいでしょうか……)

漆黒のめたん @s_methane

……改めて自己紹介するわね。わたくし、西から参上した『漆黒の』めたんと申します。それで、この子の名前は『天恵の』ハイド。エネルギー不足の人を自動的に指し示してくれる、ドラ●もんの「たずねびとス○ッキ」に近いアイテムなの。

東北イタコ @t_itakoSS

ああ、それでうちに来たんですわね。まあ、地面を通ってくる必然性はありませんけど(｀ε´*)　……あたしは、東北イタコですわ。長女ですわよ。……で、こっちの二人が。

東北ずん子SS @t_ZunkoSS

…………東北家、『算数の』ずん子(｀ω´) http://t.co/ZpYBkpQL

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東北きりたん @t_kiritanSS

――同じく、『夜型の』きりたん。 　http://t.co/HLI5BEpP

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東北イタコ @t_itakoSS

(対抗してるー！？∑(ﾟωﾟﾉ)ﾉ　これってそういう流れでしたっけ？）

なれーたーずん子 @n_zunkoSS

イタコ姉さまは「次は姉さまの番ですよ」というずん子ときりたんから寄せられる期待のまなざしを見なかったことにして、再び『漆黒の』めたんちゃんに向き直りました。

東北イタコ @t_itakoSS

それで、食事代ぶんのエネルギーを賄ってくれる、という約束でしたけど……。本当に、そんなことができるんですの？

なれーたーずん子 @n_zunkoSS

東北家とて、怪しい侵入者に食料をただでくれてやるほど家計に余裕があるわけではありません。そのあたりは、商売上手なイタコ姉さまがきっちり契約を済ませていました。「ずん子のずんだアローに、充電をしてあげる」という嘘か真かつかない約束でしたが。

漆黒のめたん @s_methane

ええ。もちろん。『闇の契約』に嘘偽りはないわ。あなたたちが「振り向くな！　君は美しい！」と言わない限りはね。――じゃあ、東北ずん子さん。弓を持ったままそこに立っててちょうだい。直立して、何も考えなくていいから、目を瞑ってね。

東北ずん子SS @t_ZunkoSS

あ、はい。目を瞑りますーヽ(*＾ω＾*)ﾉ(ﾜｸﾜｸ

漆黒のめたん @s_methane

オーケィ。いい娘ね……。素直な子は大好きよ……。

なれーたーずん子 @n_zunkoSS

めたんちゃんはそう言うと、ドリルの先端を下にして床に突き刺し、それを踏み台にして背伸びしたあと、不敵な笑みを浮かべて、目を瞑るずん子の頬に手を添え――。

漆黒のめたん @s_methane

……ちゅっ。

東北きりたん @t_kiritanSS

――ちょっ……！？

なれーたーずん子 @n_zunkoSS

――自分も眼を閉じて、そっとキスをしました。ずん子のほっぺに。

東北イタコ @t_itakoSS

工工エエェェ(*´Д｀*)ェェエエ工工！？　そんな方法！？　そんな方法ですの！？　いや古典的にはありがちな設定ですけど、いやこれはちょっと……え！？　工工エエェェ(*´Д｀*)ェェエエ工工！？ http://t.co/Br754VJp

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東北きりたん @t_kiritanSS

(――ほっぺならノーカン、ほっぺならノーカン、ほっぺならノーカン……) http://t.co/nWE9zosR

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東北ずん子SS @t_ZunkoSS

……わっ∑(o'д'o)　わわっ！　すごい！　ずんだアローが発光して……これは……！！

漆黒のめたん @s_methane

ふふっ。どう？　あなたの身体に、わたくしが満ちていくでしょう？　まだ人間相手にしか使えないけれど、これがわたくしの『不朽の夢――メタンハイドレード――』のチ・カ・ラ♪　なのよ！

なれーたーずん子 @n_zunkoSS

ぺろりと自分の唇を舐めて、ずん子に向かって軽くウインクを飛ばすめたんちゃんは、東北家3姉妹にはない、不思議な妖艶さを纏っているのでした。

東北ずん子SS @t_ZunkoSS

……………………ぽっ///

東北きりたん @t_kiritanSS

――ずんねえさまー！？　しっかりいたせー！！

東北イタコ @t_itakoSS

……あ、あなた……一体何者なんですの！？　こんな、落雷に等しいエネルギーを一瞬で……。

なれーたーずん子 @n_zunkoSS

頬を染めるずん子、大慌てでずん子に駆け寄るきりたん、そして、めたんちゃんの凄まじい能力と、外見からは想像できない妖しい雰囲気に呑まれてしまったイタコ姉さま。突然の侵入者が東北家にもらたしたのはエネルギーだけではなく、いつもとはちょっと違う非日常なのかもしれません。