被曝した子どもの甲状腺検査に関する島薗進氏の呟き　②

島薗進 @Shimazono

０福島医大の山下副学長らが主導する子どもの甲状腺検査への疑問。以下集約の①までの連ツイhttp://t.co/J0jKDQa3 の続き②～。広島で初期からかった甲状腺被害を重松逸造ら日本の専門家は否定していた。早くからこれを指摘していた武市宣雄医師。早期発見の努力を省く理由は？

島薗進 @Shimazono

１被曝した子どもの甲状腺検査②武市宣雄『放射線被曝と甲状腺がん』HICAREでの武市報告は「黙殺されてしまった。この直後に当時の勤務先から、私、武市は、佐藤幸男教授と共に、現地での医療活動は慎んで欲しいとの忠告を受けた。私は甲状腺専門医として、甲状腺を調べ、がんを見つける検診を」

島薗進 @Shimazono

２被曝した子どもの甲状腺検査②武市宣雄他『放射線被曝と甲状腺がん』「しているだけでチェルノでの「甲状腺の硬化性甲状腺腫、硬化型甲状腺がんも、広島では見られないものであり、これを報告しようとしただけなのだが？何故注意を受けるのか理解に苦しみ、きびしいとは思ったが、これまでの原発で

島薗進 @Shimazono

３被曝した子どもの甲状腺検査②武市『放射線被曝…』「恩恵を受けている我々の歴史的事実と、放射線の影響に敏感な広島の専門医の先生方の立場、というものがあり、仕方ないと思わざるを得なかった」チェルノで放射線被曝による甲状腺がんが発生しているとの武市医師の日本で最初の報告はつぶされた。

島薗進 @Shimazono

４被曝した子どもの甲状腺検査②武市氏の報告が抑圧された91年10月のHICARE会議については広河隆一『チェルノブイリから広島へ』(1995)のp86-7にも記されている。「このときチェルノブイリ被災地では何も問題ないというIAEA調査に参加した（重松逸造氏ら政府寄りの）学者と」

島薗進 @Shimazono

５被曝した子どもの甲状腺検査②広河『チェルノブイリから広島へ』「それは誤りだという学者の双方が報告を行いました。そして佐藤幸男さんや、甲状腺の専門医である広島大学医学部の武市宣雄さんんたちが、小児甲状腺ガン多発の報告をしたとき、IAEAの報告を支持する広島の学者たちから」p86

島薗進 @Shimazono

６被曝した子どもの甲状腺検査②広河『チェルノブイリから広島へ』「猛烈な攻撃を受けました。それは会議を見ていた人に言わせると、ちょっと異常なほど激烈な調子の批判だったといいます」。疫学的厳密性を盾にとった批判。それが難癖にすぎなかったことは程なくして判明。

島薗進 @Shimazono

７被曝した子どもの甲状腺検査②武市他『放射線被曝と甲状腺がん』、広河『チェルノブイリから広島へ』。放射線による小児甲状腺がんの発症について、今は疑う科学者はいない。だが、1991年当時、重松逸造を初めとするIAEA側、放影研側の科学者は頭ごなしに否定していた。②了（続きます）