補助金依存は、死の階段の一段目。

木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

なんでも国に金だしてもらえばいいってもんじゃない。支援してもらえれば目的が達成されるわけではない。何でも国の仕事だと押し付けている限り、地方っていうのは全くよくならないどころか悪化する一方だろう。陳情要求しかしてこなかった地方のスタンスは、僕らの世代が変えないといけない。

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中心市街地活性化でも、被災地復興関連でも、ニュースに出てくるのは年とったトップばかり。彼らはすぐに国の交付金、補助金で地元負担少なく、もしくはゼロで事業ができますというのが仕事だと思っている。しかし若手はその危険性を理解しどうにか新たな時代に即した取り組みをしようと頑張っている。

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ケネディの名言「Ask not what your country can do for you, but what you can do for your country」 ここでのCountryは国と訳されるが、今ではこの意味は故郷であり、社会であると認識すべきだと思う。

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僕らは何を誰かにしてもらうかを気にして苛立ったり、腹たったりするのではなく、自分ができることを考えて生きていく必要がある。人に何かをしてもらって当たり前だという気持ちは、いつの日か自立心を失わせ、常に誰かに攻撃的に依存し続ける連鎖を生み出す。自立はまずは自分たちの決心から始まり。

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本当に補助金や交付金というのは怖くて、僕も関わっていたプロジェクトで何度も嫌な思いをしたことがある。何より一度貰うと癖になって、さらに二度三度もらうとほとんどもらうのが常識化され、それを何年も続けているともらうのが正義とさえ思ってしまう人たちがいる。一度手を付けると中毒になる。

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補助金なくてもできることはある。「あるのだから活用しない手はない」という人がいるが、僕は別に使わなくてもいいお金をわざわざ貰う必要はないと思う。一度もらうと前述のごとく中毒性が高くてその活動のチーム自体が崩壊したりする。自立心というのは持つのは本当に大変だけど、失うのは一瞬。

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努力して民間だけで立ち上げる事業を作ってさあやるぞ！となっても、役所や悪質コンサルが「こんな制度活用できますよ。負担が半分ですみます」なんてことを言って、「え、お金もらえるの？」と地元の人達が一気に補助金もらうこと中心で動き始めることなんてザラにある。知恵と自立心が失われる瞬間。

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何事もインセンティブ構造。補助金や交付金がタコの足食いでいつかは尽きてしまうとわかっている人間がすべきなのは、これらを上回るパフォーマンスの事業を作ること。そんなお金もらうくらいならこっちでやったほうがいい、と言わしめること。地域再生の事業ソリューションの競合は補助金・交付金。

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どうせ俺たちがやったところで、と諦める前にできることは結構ある。自分たちが経営する会社諸経費を持ち寄れぱ、結果削減できるネタが色々と見つかっていく。自分たちの経費を見直すだけで、次なる事業の軍資金を稼ぐことができる。補助金と違って申請書も報告書も使途の制限もない自由な資金。

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補助金なんてもらいに行く前に、自分たちでできることをもっと真剣に考えたほうがいい。世の中、補助金なんてエコカー補助金とかで初めて使った人も多いいだろうに、地方都市ではあらゆる団体で日常用語になってる。最近、色々なんでも補助金ブームで、一億層補助金受給になりそうだけど。。。

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500万円の補助金もらうよりも、自分たちで商品パッケージを作って定期購買で外販をしかけて、5000円×100人×12ヶ月=600万円売上、粗利25%で150万円儲けたほうがいい。補助金は儲けられないわりに、自己負担金が流出する。計画に縛られ、報告書に翻弄される。

木下斉 / 「まちづくり幻想」日台韓中で発売中! @shoutengai

経費削減からの軍資金稼ぎは熊本、札幌、盛岡、熱海、北九州など。定期購買は昨年から四万十、今年は石垣からスタートしているが手応えあってもっと仕組みにしようと思ってる。その他にもローカルでは市を立てたり、遊休不動産活用で商売始めたり色んな方法を皆で作ってる。補助金なんて忘れよう。