- optimiste_
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1)京都という伝統的な土地柄に,文化センターといった近代的な施設を,どんな形で建築すべきか。正直いってそんなにやさしい問題ではなかった。いうまでもなく京都は「今日」を生きなければならない,京都会館:前川國男-「京都会館五年の歩み」http://t.co/KblA8Iua
2012-02-14 22:50:362)然し「今日」を生きるというのは一体どんな事なのだろうか。総じて人間が「生きる」というのはどういう事なのだろうか。京都会館:前川國男-「京都会館五年の歩み」http://t.co/KblA8Iua #kyoto
2012-02-14 22:53:453)この美しい古都も伝統の町も,かつて此の町を,かくも見事に作り上げ, かくも見事に生き抜いた京都の人達の「生けるしるしある」創造的な充実した生活をのぞいては,うつろな廃墟にすぎないだろう。京都会館:前川國男-「京都会館五年の歩み」http://t.co/KblA8Iua
2012-02-14 22:54:164)近代化も必要である事は当然である, 然しそれがかつての京都をつくり上げた人達の充実した生命力のよろこびといったような貴重な伝統を傷つける様なものであってはならない。京都会館:前川國男-「京都会館五年の歩み」http://t.co/KblA8Iua #kyoto
2012-02-14 22:54:491) 建築はひとりの仕事ではないという事,その事がこの30年建築に物心ついてこのかた私の脳裏をはなれなかった事のひとつであります。#kyoto 京都会館 -日本建築学会賞受賞時の前川國男の言葉より http://t.co/ohRTw1NX
2012-03-01 21:00:302)この建築に注がれた多数の人々の心労苦心を思いかえす時,ただ一人の建築家が拍手され喝采される事の何か腑におちない気持,そういったものを大方の建築家達は一体どう考えているのか,又どう考えたらいいのか私は常に満足のいく解答を得る事ができないままに今日に到ってしまいました。
2012-03-01 21:05:083)そうした意味においてこの京都会館はひとつの貴重な経験であり又実例であった事を思わずにはいられない。・・・公共建築はどうしても予算的に非常に切りつめられたものである事が通例であります。京都会館もその例にもれず予算は非常に窮屈なものでありました。
2012-03-01 21:10:064)京都会館もその例にもれず予算は非常に窮屈なものでありました。しかも今回学会賞をいただく光栄をかち得たとすれば,先程申したこの建築を成切させる種々な条件がわれわれにとって非常に幸いしたという一事につきると思います。#kyoto http://t.co/ohRTw1NX
2012-03-01 21:20:075)いい音楽堂が欲しいという京都市民の熱望にこたえて,高山京都市長をはじめ市の理事者,当事者達の熱意,それは御世辞ではなく,実にこの建築の実現に大きな役割りを果していました。 #kyoto 京都会館 -日本建築学会賞受賞時の前川國男の言葉 http://t.co/ohRTw1NX
2012-03-01 21:25:036)役所のしきたりも規則もわきまえぬ私達が公共建築を担当します際に常々戸迷いする問題を,それが設計の,或は監理のさまたげにならぬよう・・・細心の注意と親切をもってうまくかじをとっていただいたのは他ならぬ小池氏をはじめとする市の建築課の方々でありました #kyoto
2012-03-01 21:30:237)建築的評価についてはそれぞれの専門家,そして誰よりも京都の市民が時と共にその審判を与えて下さる事と思いますが・・・30年前あの不吉な日本の激動期に於いて・・・京都会館が建てられたとするならば・・・どんな批判を与えられたであろうか。それを知りたい気持ちにかられる次第であります
2012-03-01 21:35:05