1dayりれーついのべ

一日でどれだけリレーついのべがつながるかという実験企画です。突発的に開催しましたが、なんとかリレーできました。漏れ、誤りなど御座いましたらご一報いただけると幸いです。
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茶屋 @chayakyu

突然突発実験企画ですが1dayりれーついのべを開催しようかと思います。気軽にご参加いただければ幸いです。本日24時より明日24時まで。 #1DRTWN http://t.co/49NoW4YQ

2012-08-11 23:23:01
茶屋 @chayakyu

新月の晩、窓辺に立って夜空をぼうっと眺めていた。星々がいつになく輝き、街もひっそりと静まり返っていた。隣家の屋根に三毛猫がいた。最近は野良猫も見かけなくなったのに、珍しい。そう思っていると猫は口を開き、野太い声が聞こえてきた。「さぁ、物語の始まりだ」 #1DRTWN

2012-08-12 00:00:12
山田佳江 @yo4e

「流星群が極大になる明日の夜までに、君は探さなければいけない」三毛猫はそう言って、夜空を見上げた。星がひとつ流れる。「なにを?」僕は尋ねる。「あと23時間とちょっとしかないからね」質問には答えてくれずに、三毛猫は屋根の向こう側へ降りて行った。  #1DRTWN

2012-08-12 00:33:41
ピャァァアァアァァァァァアァァッ!!! @onaneeter

しゃべる猫の話を真に受けることもあるまい。僕、病気だし。そんなことより腹減った。僕は愛車で深夜のマックにむかう。車の少ない道路を走りながらふと考える。探しものか……。そう思った直後、目の前のアスファルトが爆発した。僕は車ごと一回転し、気づいたときには血まみれだった。#1DRTWN

2012-08-12 01:05:02
ぱぴこ @papiusagi

己の無事を確認するまでもなく、後続の車から顔を真っ青にした女が出てきた。必死になにか訴えている。救急車でも呼んでくれているのだろうか。薄れゆく意識を保とうと左を向くと、あの三毛がひっそりとこちらを見ていた。なんだよ、また何か喋れよ。まだ死んでないからな。 #1DRTWN

2012-08-12 01:16:36
七歩 @naholograph

「君は逃れられない」三毛は口を開いた。「だから探して」って。ねえ、だから僕は一体何を探せばいいの?三毛の目がきらり光る。「流星群が落ちたところで何が起きているのか。たくさんの事実を集めて欲しい」事実を繋ぎあわせて真実を知りたいのだと、そう言って三毛は啼いた。#1DRTWN

2012-08-12 07:23:24
茶屋 @chayakyu

流星群の落ちたところ?いったいどこなんだそこは?そもそもこの体でどうやって探しに行けばいいんだ?痛みのあまり意識が遠のきそうになった時、ふっと体が軽くなった。痛みもない。しかし、足元には僕が倒れている。「あまり時間はないのだ」三毛猫は声だけを残して消えた。 #1DRTWN

2012-08-12 10:16:47
@mimimdr

携帯片手に女性が近づいてきた。僕をすり抜け、足元で倒れている僕に話しかけている。僕は死んだのか?しかし足元の僕は女性の呼びかけに辛うじて答えている。その時、北東の空に流れ星が見えた。僕は決意し、そちらへ走り出す。病気になってからこんなに体が軽かった事はなかった。#1DRTWN

2012-08-12 12:17:59
ぱぴこ @papiusagi

星の下にはなにがあるというのか。爆発は予兆か?これが僕のすべきことなのか?付かず離れずの三毛猫は黙ってついてくる。「なあ、僕はこれからどうなるんだ」。聞いたところで返事はない。地に足のつかないような気分でとにかく前へ進む。そこでふと、三毛が立ち止まった。 #1DRTWN

2012-08-12 17:15:40
U.C.O. @uco_of_ucoo

「誰か、ついてきてるね」誰か?「女だ」もしかしてさっきの車の、と尋ねようとした時、三毛がふいに僕の足元をすり抜けて植え込みの中へと消えた。「二手に別れよう。35番目の星の下で待ってる」その声に急き立てられるように、僕も走り出す。35番目?どこから数えればいいんだ? #1DRTWN

2012-08-12 17:43:19
茶屋 @chayakyu

「星条旗に刻まれし、35番目の星、つまりウェストバージニア州よ」といつの間にか隣に来ていた女が言った。しかも怪しげな黒装束に囲まれている。「ここはわたしに任せて早く」早くってどうやって?アメリカまでですよ?「あんたいったい」「通りすがりの、魔法少女よ」……は? #1DRTWN

2012-08-12 19:05:20
ピャァァアァアァァァァァアァァッ!!! @onaneeter

自称魔法少女は続ける。「行けないのアメリカ?じゃあ日本とくっつけちゃう?地殻変動でも起こして!」彼女が両腕を広げた。右手には髑髏のついた杖を持っている。彼女が不気味につぶやくと、大地が激しく揺れ始めた。もう立っていられない!そう思ったとき、僕は空高く飛翔していた。#1DRTWN

2012-08-12 19:19:40
@winter_rains

大空から見た地球。それは完全なまでに真っ黒な球体だった。地球と宇宙の境目で微かな光が弧を描いている。今起こっている事実。そこから導き出される真実とは何だ。「流星群、三毛猫、魔法少女。パーツは全て揃った。あとは星のエネルギーが満ちるのを待つだけだ」低い声が聞こえた。 #1DRTWN

2012-08-12 20:02:50
山田佳江 @yo4e

「時間があまりないわ」どこからか魔法少女の声が聞こえる。星が、太陽が、点滅する。真っ黒な地球が時計周りに高速回転してゆく。僕は落下する。「これは……?」「ウエストバージニア。太平洋戦争の占領任務を担当した、アメリカ海軍の戦艦だよ」三毛猫は僕を待っていた。 #1DRTWN

2012-08-12 22:31:36
ピャァァアァアァァァァァアァァッ!!! @onaneeter

猫は続ける。「これは日本敗戦の象徴さ、これを破壊して新たな分岐を作って欲しい」僕は戸惑って答える。「できるわけないよ」でも三毛猫は譲らない。「多くの人に頼んでるけど、君にもできる。病気だから。世界を超えて存在するための負荷で君は病気になった。君は逆に世界を作れる」 #1DRTWN

2012-08-12 22:50:23
@winter_rains

「すでに人類には破滅か繁栄か、いずれかの選択肢しか残っていないのだ。作り出せるということは、消滅させることもできるのだからね。彼がどちらを選ぶのか楽しみではあるが、同時に儚さも感じる。しかしそれが生きとし生けるもの全ての宿命。私は手を下さない。彼が決めることだよ」 #1DRTWN

2012-08-12 23:37:10
茶屋 @chayakyu

天蓋を瞬く星々の音楽が聞こえる。弦を鳴らす指のように流れる流星群。世界?日本?人類?そんなもの、僕にはあまりにも大きすぎる。でも、自分の人生ぐらい、自分で決めてやろうじゃないか。運命を、星を、掴んでやろうじゃないか。僕は目を瞑り、意を決した。「さぁ、物語の始まりだ」#1DRTWN

2012-08-13 00:00:17
茶屋 @chayakyu

1dayりれーついのべ、終了で御座います。ご参加くださった皆様、本当にありがとございます。togetterでまとめ作業しときます。 #1DRTWN http://t.co/49NoW4YQ

2012-08-13 00:02:39