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IYBC_BlackCat
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IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
とりあえずカメックに遺品あげるわ。【食糧(この時点で持ってる32が上限)】【治療薬:ゾ回復】【血塗られた日本刀:戰-2】のどれか。
2012-09-08 23:53:20
@KamekZS
【17日目-01】………………ジュリィの亡骸から、彼女が持っていたであろう食糧を勝手に貰う。今の私にとっては、これが彼女の唯一の『恩返し』だと思う事にした。そう思わなければ、私の身が持たない気がしたのだ。 #ゾンビサバイバル
2012-09-13 23:16:28
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
どこまでも続きそうな廊下をカメザードと共に歩く。二人はその手をしっかりと握り、離さない。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:01
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「...不思議なものですよね。」「...ん? どうしたの?」「あの紙飛行機を拾ったあの日から...私はあなたとずっと共に居る。そして、偶然とはいえ...ここまでして私はあなたを守ろうとしている。」 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:14
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「そうね。あなたが居なかったら今頃どうなってたことか...。」「...側近としての、性なんでしょうかね。」カメザードはそうぽつりと呟いた。「側近...?」 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:20
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「......。 ...実は、元の世界では私は悪い魔法使いなのです。」「Σなﾞ...ッ!?」衝撃の事実に驚きを隠せないジュリィ。カメザードは続けて元の世界の事を話しだした。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:26
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
自分はとある大王に仕える悪い魔法使いである事、その大王がことあるごとにとある姫様を連れ去る事、その姫様を毎回助けに向かう兄弟が居る事、その兄弟と交戦中に魔法が暴発し、この世界に迷い込んでしまった事。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:32
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
ふと、ジュリィはカメザードに訊いてみる。「...やっぱり戻りたい?」「...! ......いえ。私はまだこの世界の真相を知っていません。知るまでは...帰らないつもりです。」 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:38
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「なるほど、きっちり終わらせてから戻るつもりなのね。」「ええ、そうです......ッ!?」突然、カメザードは何かを感じたかの様に立ち止まる。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:44
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「......? 何?」「......ジュリィさん、こちらへ...!!」と言いつつカメザードはジュリィを引っ張り、物陰に隠れようとする。意図は理解出来ないが、とりあえずついて行く事にした。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:51
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
物陰に隠れて少しすると、今まで自分達が居た廊下にゾンビが現れた。それも明らかに巨大だ。「!」ジュリィは驚きつつも、存在を悟られない様に息を殺し、気配を消す。やがてゾンビはこちらに気付く事なく廊下を通り過ぎ、その場から去っていった...。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:26:58
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「......行った...わね。」「......。」ゾンビの姿が確認出来なくなった事を確認して、廊下に再び出る2人。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:27:05
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「ふう。 ...ありがとう。あなたが気付かなかったら殺されてたわ。」「......私も気付けてよかったです。 ...さぁ行きましょう。」「ええ。」 2人は再び手を繋ぎ歩き出す。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:27:12
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「...ところで、私に対する見方が変わったりしないのですか?」「見方? さっきの話であなたを見る目が変わるのかって事?」 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:01
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「はい。私は元の世界では英雄達の敵であり、悪い魔法使いです。 ...もしかしたら、今も。どこかであなたを見捨てる可能性だってありますよ?」 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:07
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
らしくない事を言うカメザード。しかしジュリィは彼の過去の発言を忘れていなかった。「...見捨てる? ...あなた、何度も自分で言ってたじゃない。結果的にこうなったとはいえ、私を守ってくれるって。 ...信頼してるわ。ずっと。」 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:15
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「!」驚くカメザード。「あなたが居てくれてるから今の私が居る。ありがとう。だから私も何か恩返しを」と言いかけたところで、ジュリィに＼ぐにゅ／という何か生々しいものを踏んだ感覚が。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:22
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「...ん? のわッ!?」気付いた時にはもう遅かった。「――え?」突然の事に、さっきよりも、そして今までにないほど驚くカメザード。無理もない。目の前でジュリィが突然落下したのだから。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:29
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「...ッ!!」とっさに床に両手を付き、そのまま落下する事は回避した。この穴は何なのだろうか。館に仕掛けられたトラップか、はたまたゾンビなのか。そんな事を考える間もなく、床に開いた穴はそのまま勢い良く閉じた。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:36
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
ザグゥッ!! 「!?!」ジュリィの意識が一瞬飛びかけた。何か決定的な部分を負傷した感覚がした。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:44
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「ジュリィさん――ッ!! くっ......うぉぉぉおおおおおおおおッ!!!」どうやらこれはゾンビの口の様だ。飲み込もうとしたのか再び口を開いたところで、すかさずカメザードが渾身の力を振り絞ってジュリィを引きずり出し救出する。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:50
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「......う、うぅ......。」が、既にジュリィは全身に傷を負い、自力で動く事は愚か、話す事すらままならない状態だった。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:28:56
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「ッ...! ジュ、ジュリィさん!!」「......カメ...ず...ザー...ド......。」うつぶせに倒れた状態からゆっくりと顔をあげ、かなり苦しそうに返答する。 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:29:01
IYBC@黒井音子
@IYBC_BlackCat
「しっかりしてください...! ジュリィさんッ!!」「......ご、ごめん...ね......。おん...が...えし......で...でき...なくて......。」「やめてください! もう...もう...喋らないで...ッ!」 #ゾンビサバイバル #ZS_JULY
2012-10-20 03:29:06