レビー小体型認知症の男性(80歳の漁師)が日常と漁への意欲を取り戻すまで

レビー小体型認知症には幻視という特徴があるが、それは大きな問題ではない。彼に見えるものが私に見えないだけのことだ。大切なのは脳の機能を回復させる事だ。
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研究室 @tatta50k

改善例 J(1)西崎教授の患者Jさん(80歳の男性)は、70代に入ってから、もの忘れが激しくなり、奥さんから「入浴後に湯船のふたをするのを忘れる」と指摘されるようになり、2010年4月に西崎医師の診察を受けた。その時のMMSEテストでは20点で認知症の状態だった。(続)

2012-07-17 16:48:54
研究室 @tatta50k

改善例 J(2)漁師だったJさんは以前から「足の長い虫」が見えたと言います。これは「幻視」といって、レビー小体型認知症の患者によく見られる症状だ。数年前から漁に出なくなったJさんだが、PO/DLホスファチジルコリンを飲み始めて3ヶ月が経った頃、また海に出たくなった。(続)

2012-07-17 16:49:11
研究室 @tatta50k

改善例 J(3)「妻や仲間が心配しているのでまだ行けませんが、いつでも漁を再開できるよう、準備だけは毎日欠かしていません」Jさんはそう言う。毎朝5時に家を出て、漁港でタコツボや網の手入れをしているそうだ。JさんのMMSEテストでは23点まで上がっている。(続)

2012-07-17 16:49:23
研究室 @tatta50k

改善例 J(4)幻視は今も時々あるらしいが、これは深刻な問題ではないと西崎教授は言う。又奥さんには「Jさんから仕事を取り上げてはいけません。経過は順調だから、今の生活を続けてください」と、Jさんの順調な経過を見守ることの重要さを語っている。(了)

2012-07-17 16:49:44