【腐】ロマ普　幸せになろうよ！シリーズ

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【ロマ普①】ロマーノに突然告白されてから３日がたった。どうしてお兄様がそんな事を言ったのかは分からないが本当にどういうことだ意味が分からない。つまりギルベルトはまだ混乱のまっただ中にいた。よく、分からない。分かっていることは自分が予想以上に混乱してしまった事だけだった。

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【ロマ普②】そもそもロマーノと親しくなったのはつい２カ月前ぐらいなのだ。最初に遊びに誘われた時は理由も分からずただただ驚いたが、最近よく家に来るようになった弟たちを邪魔しないように二階にひきこもる生活は１人楽しすぎる部分に多大な影響をもたらしており、すぐに笑みへと変わってしまった

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【ロマ普③】悪友と弟で外との交流のすべてをになっているギルベルトからしてみれば、ロマーノの誘いというのは停滞していた毎日に風穴をあけるような新鮮な体験だった。何を思って誘ったのかは分からないが、ギルベルトはこの二人デート（二人で遊んでいるのだからデートだ）を大変気にいっていた。

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【ロマ普④】遊ぶとなったらイタリアはもはやロマーノの庭だった。遊び慣れしていたのだろう、観光面に充実しているイタリアは遊んでも遊んでも遊びきることができない上、ロマーノは食事に酒に美味い所を良く知っていた。ほんの少しだったが、この世を去る寂しさが薄れた気がしていたのに。

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【ロマ普⑤】「・・・・・・っはぁ～・・・・・・なにをどうしちまったんだよ・・・お兄様はよ」ロマーノは突然自分に愛の告白をしてきたかと思いきや、「幸せを弟たちに見せつける」なんていい始めたのだ。ギルベルトは途方にくれていた。幸せって、なんだ。と。

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【ロマ普⑥】部屋で考え込んでいるときだった。コンコンと自室のドアがノックされ、ルートがドアを明けぬまま外から声をかけた。「兄さん、ロマーノが遊びに来ているぞ」と。あの日以来初めてだ。思わずギクリと冷や汗を流し、キョドキョドと挙動不審になってしまう。「っ・・・どうすりゃいいんだよ」

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【ロマ普⑦】そもそも愛の告白をされたからと言って、それにこたえる言葉をギルベルトは持ち合わせてはいなかった。ロマーノのそれは、恋愛感情なのだろうか。お兄様が俺に恋愛感情？ギルベルトは混乱する。未だ混乱から抜け出せていないというのに、ロマーノは持ち直す時間すら与えないようだ。

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【ロマ普⑧】挙動不審のまま、無意味に両手を上にあげた状態で、ギルベルト自室のドアが開いた。やばい、ロマーノだ。「・・・・・・・おっ、ケセセッｾ・・・よう」ドアを開けるなりその異様な光景を目撃してしまったロマーノはきょとんとした後、盛大に笑いだした。くるんの跳ねが苦しげに歪んでいる

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【ロマ普⑨】ギルベルトは混乱している。ギルベルトは混乱している。「っ・・・・ふ、くく・・・・・あははははっ！！！ど・・・・っふふ、なにやってんだよお前！！」ロマーノが近づいてくる。とっさにギルベルトがとってしまった行動はギルベルト本人でも驚きの行動だった。「あ・・・あ・・・・・」

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【ロマ普⑩】混乱ここに極まったギルベルトはそのままロマーノを突き飛ばし（正確には体当たりをし）そのままドアをくぐると脱兎のごとく逃げ去ったのだ。―――――――一人部屋に取り残されたロマーノはなおも笑い転げていた。まさか、あのギルベルトがこんなことになっていようとは。

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【ロマ普⑪】ロマーノは確かに告白をした。けれど、まさかここまで影響力があるとは思っていなかったのだ。ロマーノの顔を見た瞬間のギルべルトの表情―――どうしていいか分からない子供のような表情。まさかあの元軍国が、こんな事になるなんて。ロマーノは悟った。ギルベルトは恋愛に免疫がない。

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【ロマ普⑫】あれだけ自分の言葉にゆらいでくれるのならば、案外幸せはすぐそこに有るのかもしれない。あとはそれを粘り強く、丁寧に手繰り寄せるだけだ。ロマーノは一人微笑むと久々の感覚を楽しんでいた。さて、ギルベルトを捕まえにいかなければ。　（幸せになろうよ！番外編っぽいもの　完