覚醒の作品傾向に関する一考察

覚醒はやっぱり戦争モノではなくファンタジー作品であった、という視点から、そうなった理由とそうならなくてはならなかった必然について考察しました。 まるっとがっつり遠慮なしのネタバレなので最低一度はクリアした方向けです。
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C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 運命は、未来は絶望的でなくてはならない。敵は人智を超えた圧倒的悪意でなくてはならない。絶望の未来、そしてそれをもたらした天を衝くほどに巨大な邪竜。覚醒の物語の主要なピースは、時間遡行のギミックを導入することが決められたとき、必然としてその形が定められたのだ。

2012-08-25 02:11:14
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL このピースをそのまま組み上げたとすると、出来上がるのは単純な勧善懲悪の物語である。……そこで、その枠を超えるために、物語に別の側面を加えるために組み込まれた新たなピース、それが自己否定・自己超克の主題、つまりギムレー=ルフレの設定ではないだろうか?

2012-08-25 02:11:22
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL これにより、絶対悪は絶対悪であると同時に単純な絶対悪とは異なるヒトとしての側面を得る 神の手を借りた神殺しはただの神殺しではなく、己の命の選択となり、ヒトの絆はただ力を束ねより強い力と成すための絆ではなく、神を超えヒトとしての存在を選びとるための絆となる

2012-08-25 02:17:10
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 運命を変える!運命を超える!それを可能たらしめるのは、ヒトとして紡いだヒトとの絆 仲間との絆 覚醒の作品の主題にあって物語を駆動させたエネルギーは、個人としてのヒトとヒトとの絆となった

2012-08-25 02:28:04
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL …だから、覚醒は、戦争モノ作品ではなかったのだ、と思う。国や宗教や文化や風俗を背景に描かれた群像劇としての歴史物語ではなかったのだと思う。

2012-08-25 02:31:40
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 個々人の、ヒトとしての信念や、価値観や、心の奥底の衝動や、愛や、勇気や、魂の躍動が、選び、進み、迷い、過ち、悔恨して、それでも再び立ち上がり、助け合い、頼りあい、共に手を携え、己の真実を賭けて戦う物語だったのだと思う。

2012-08-25 02:37:55
C.K.アキヲ @CK_akiwo

@kakuseiTL 世界の運命を揺るがす戦いを、国を束ね人々を束ねる立場の主人公たちが、その立場としての役割を果たしつつも、何よりも個人としての想い故に、意思ゆえに戦った物語だったのだと思う。つまりは、勇者たちの物語、ファンタジーものとしての物語だったのだと思う。

2012-08-25 02:42:56
C.K.アキヲ @CK_akiwo

以上、「覚醒はやっぱり戦史モノではなくファンタジー作品であり、ファンタジー作品でなくてはならなかった、その理由と必然について」でした 長々TL流し失礼いたしました

2012-08-25 02:45:28