記憶喪失ヒソカとゴンちゃんのお話

ぜるえる@ヒソカ(^q^)ぺろぺろ @zerel999

ゴンを庇って念攻撃を喰らい記憶喪失になったヒソカが、無防備なその美貌に目を付けた男達によって男娼窟に売られてしまい、そのことを知ったゴンちゃんがヒソカを必死で探し出して有り金全部叩いて身請けする、っていう話を

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で、すぐに除念師を探して治そうとするんだけど、ヒソカの色気にあてられてしまい欲望に負けてヒソカを抱いてしまう。早く治してあげなきゃと頭では焦りつつその身体の魅力に絡め捕られてずるずると関係を続けてしまうゴンちゃんヒソカの言葉が追い討ちをかける「キミとずっと一緒にいたい…」

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ゴンもそう思っていた。だが元に戻ってしまえば気まぐれな彼は決して自分の側に留まっていてはくれないだろう。いっそ、ずっとこのまま…。ヒソカへの恋慕と罪悪感に苦しむゴン。「ボクを玩具にしなかったのはキミが初めてだ…◆ だから…ボク今すごく幸せだよゴン◆」その笑顔が胸を抉る。

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「ボクを身請けしたのがキミでよかった◆他の男だったら…ボクはとっくに自害していたかもしれない…◆ ねぇゴン…もし、ボクに飽きたらさ、どうか…他の男に売らないで…キミの手で殺して…お願い…っ◆」悲痛な声が胸を刺した。やはり…このままじゃいけない…。

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翌日ゴンは除念師の男を連れてきた。ゴンの傍らの男を見たヒソカはぎょっと目を見開き、そして青ざめ、そして泣き始めた「どうして…？売らないって言った…◆ ボクをその男に売るの？ゴン…◆」パニック状態のヒソカの肩に手を置き、ゴンは静かに語りかけた「違うよヒソカ。ただ元に戻るだけなんだ

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（ヒソカのオレへの想いも、オレのヒソカへの想いも、何も無かった、あの頃に…）………かくして幕は降ろされた。病院で目覚めたヒソカは今までの事など何も覚えておらず、何事も無かったかのように、いつものようにひょうひょうとおどけながら、当たり前に、ゴンの元を去って行った。

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これでよかったんだ…これでよかったんだと何度も心に唱えながらも、ゴンは涙が止まらなかった。あぁ彼のいないベッドはこんなに広かったろうか…唯一彼の残していった一枚のシャツを抱き締めて、ゴンはベッドに泣き伏した。残り香を抱き締めながら独り、眠りについた。

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目が覚めたゴンは、目の前に見慣れた赤い髪を見た気がして、まだ夢の続きなのかと思った「ヒソカ…！？」もう…夢でしか逢えないと思っていたのに…。ん、と身動ぎした彼は、ゆっくりと目を開け、さも当然のように「おはよ◆」と呑気に微笑んだ。「どうして、ここに…？ 帰ったんじゃ…」

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「ん？うん、だから、帰ってきたよ◆？」ヒソカは可笑しそうに笑う。それでも目を白黒させるゴンに擦り寄り、ゴンの胸に指先で触れて「ボクの居場所はココ…キミの側だもの◆」にっこりと微笑む想い人に「ヒソカ…ッ！！」ゴンは反射的に抱き付いていた。抱き止めて、ヒソカは愉快そうにクスクスと笑う

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「全部覚えてるよ◆ キミがボクにたぁっくさんシたエッチなこともね◆」「えぇっ！？」途端にゴンは耳まで真っ赤になった。それはそうだ。元に戻ったらどうせ…と、導かれるまま、ベッドとはいわずキッチンで、バスルームで、リビングで、散々に、様々に交わったのだから。

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「キミがあんなにエッチな子だなんて、知らなかったよ◆ おかげで…「い、言わないでよヒソカぁ！！」真っ赤になって叫ぶ子供と、からかって笑う男。以前と同じ光景だ。それがただ、甘ったるい空気の中、ベッドの上にある。（ふふ…やっぱり可愛い◆ ボクの小さな王子様◆）二人は幸せを噛み締めた。

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除念の際、自分が売られて犯された忌まわしい記憶を消すよりも、ゴンとの日々を…ゴンに愛された記憶を残すほうを選んだヒソカ。#記憶喪失ヒソカ小説