身内のショートストーリー（１）

@FukudianDeleter

就職さえ決まればこんな事もないのに

@FukudianDeleter

というか向こうからやってこいよ

@FukudianDeleter

会社「ちわーっす、うちの会社入りませんかー？待遇よくしてやっから」

@FukudianDeleter

ねぇ、マッタリできんの？

@FukudianDeleter

会社「あー　それちょっと厳しいっすねー　ウチ今余裕ないんで…　てか、どこの会社もいｓｓｙ」

@FukudianDeleter

帰れ！！二度と来んな！

@FukudianDeleter

会社「ひぃい！あの人おっかねぇ～」

@FukudianDeleter

別の会社（ニコニコした顔で）「ウチの会社どうです？とっても和やかな場で皆さん楽しく働いてますよ？」

@FukudianDeleter

（あぁ…　こりゃブラックやな　ボツボツ）　しっしっ！帰れ帰れ！

@FukudianDeleter

他の会社「ウチの会社どう？まぁあんま給料出せんけど…　月15万しか払えんから。未来もどうなるかわからん。でもそれなりに教育しちゃるし、結構のんびりゆったりやってるよ。こんなんでいいなら、入ってくれるか・・・？」

@FukudianDeleter

（・・・この会社、私と同じ匂いがする・・・　・・・しょうがねぇ、妥協って形になってしまうけどこの会社入ってみるか）

@FukudianDeleter

～３年後～

@FukudianDeleter

会社「わりぃ、倒産しちまった…　…他の会社探してくれないか？もう会社興す気なんねぇから…」

@FukudianDeleter

（・・・チッ　しょうがねぇ！せっかく　ゆったりのんびりやれてたってのによぉ！　こんなんで普通の社会に飛び出せるワケがねーし、どうすんだオレぁ…　・・・またこういう会社が来るまで、待つしかねぇのか…）

@FukudianDeleter

～さらに３年後～

@FukudianDeleter

（・・・ヤベェ、金の貯蓄が尽きてきやがった・・・　しかしまだそれっぽい会社来ねぇしな・・・　クッソ・・・　やるしかないのか・・・　・・・ダメだ、オレにはのんびりやる所しか・・・）

@FukudianDeleter

（いや！腹括れよ！もうしょうがねぇんだ！何だってやってやらぁ！土方でも何でもきやがれ！全部こなしてやるよ！）

@FukudianDeleter

（・・・　・・・これが社会・・・　そしてこれが・・・　今のオレの実力なのか・・・　・・・惨めだ・・・！！）

@FukudianDeleter

それからさらに３年後・・・　オレはホームレスになっていた。近所のクソガキからも見下される始末・・・　・・・違う、オレがなりたかったのはこんな自分なんかじゃねぇ。オレがなりたかったのは・・・　オレがなりたかったのは・・・

@FukudianDeleter

・・・クソ、目がかすんできやがった・・・　体が寒い・・・　体が動かねェ・・・　・・・死ぬのか・・・　オレは、こんな所で・・・　死んでしまうのか・・・

@FukudianDeleter

う・・・　・・・ここは？

@FukudianDeleter

そこにいたのは、かつて恨んでいた　あの人だった。それでも、彼は。こんなクソったれなオレに優しく微笑みかけ、友好的に接してくれた。

@FukudianDeleter

わかっていた…　そいつがいつもオレの事を心配して色々言ってたって事を…　でもオレはそんなアイツの思いを全て突っ撥ねて、ただ逃げて、逃げて、逃げて・・・　ここまで来てたんだ・・・

@FukudianDeleter

・・・涙が止まらん・・・　涙が止まらねェよ！　うぅう・・・っ！！

@FukudianDeleter

それから決めたんだ　オレは・・・　正しく生きる事を。この社会で、地に足をつけてしっかり歩んでいくことを。