「民芸」甲野善紀

甲野善紀 @shouseikan

私はとても関根先生程の知識もなかったが、とにかくほとんどの作品から立ち上る生気が、まったく感じられなかったし、中には、｢いいなあ｣と言うものもあったが、それらがあまりにも可哀想で、見ていられなかった。

甲野善紀 @shouseikan

お忙しい中、お目汚しの展示を紹介してしまい、申し訳ありませんでした。関根秀樹

甲野善紀 @shouseikan

企画運営に友人が関わっているので、今回の民芸展もいろんな人に宣伝したのですが、「民芸」はもうダメですね。

甲野善紀 @shouseikan

職人が生きにくい現代日本の状況は嫌というほどわかっていますが、不勉強な職人が淘汰されるのは百年前も今も一緒です。よく見渡せば浄法寺や輪島の漆の一部とか、南部鉄器の一部とか、ごく一部にいいものはありましたが、あとはもう惨憺たるもの。

甲野善紀 @shouseikan

博多鋏もフォルムがくずれ、いかにも重たく鈍く眠く肥満しています。この百年、「民芸」の看板の上にあぐらをかいた二代目三代目のほとんどがろくに良いものも見ず、自分で使いもせず、大した修行にも出ず、ただただ祖父母や親の日傘の下で劣化コピーをくり返してきたのでしょう。

甲野善紀 @shouseikan

鉄の燭台や花活け、火箸や炉道具なんかも、時間さえかければ私の方が上手いくらいのレベル。

甲野善紀 @shouseikan

陶器は相変わらずいかにも「民芸風」に重たく、無駄に分厚く野暮ったく、ヤマブドウやクルミや竹、イタヤカエデなどで編んだ籠類も、四国丸亀の団扇も、材料の吟味や編みの技術が３０年前とは比べものにならないくらい低下しています。

甲野善紀 @shouseikan

今回は柳宗悦にゆかりのある産地や職人（の家系）だけ集めたそうですが．．．

甲野善紀 @shouseikan

先日、高島屋で開かれている民芸展をインフォメーションしていただいた和光大学の関根秀樹先生からメールをいただく。