茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第714回「閉塞感を打ち破れ。固定観念を「見える化」せよ。」

脳科学者・茂木健一郎さんの9月13日の連続ツイート。 本日は、今朝起きて、ぼんやり考えていたこと!
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茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2012-09-13 04:46:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第714回をお送りします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、今朝起きて、ぼんやりと考えていたこと!

2012-09-13 08:18:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(1)日本が失われた20年の中で閉塞感が高まる中、無限に広がる青空を見たい、という気持ちは当然ある。しかし、どうしたら良いのかわからないというのが多くの実感。このところ政界で起こっているいくつかの動きは、閉塞感を突破する上での一つのヒントになると思う。

2012-09-13 08:20:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(2)一つには、橋下徹さんが率いる「日本維新の会」の動き。橋下さんが、従来になる斬新な手法で政治の世界に風を吹き込んでいるのは周知の通りだが、「日本維新の会」には、斬新なイノベーションがある。つまり、代表である橋下徹さんが、今のところ、衆議院選挙には出ないとしていること。

2012-09-13 08:21:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(3)国政に関わる政党が、政権を目指すに当たって、代表ないしは党首は当然「首相」の候補になるという「固定観念」がある。もし、橋下さんがこのまま衆議院選に出なければ、大阪市長のまま、国政に関与する政党の代表を務めることになる。そのようなケースは今までなかった。斬新である。

2012-09-13 08:23:04
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(4)考えてみれば、国政に関わる政党の党首が衆議院議員で、首相を目指さなければならない、という法律上の規定はどこにもない。それなのに、私たちは勝手にそう思い込んで、それ以外の可能性を考慮してこなかった。「そんな手もあったか」と気づくことで、今までにない思考回路が開かれる。

2012-09-13 08:24:17
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(5)女性の国会議員が少ないとか、女性の首相がいつ誕生するかとか、わかりやすい「壁」は意識化されているから、すでにそれを乗り越える準備が出来ている。問題は、壁の存在自体が意識化されていない時。認識されない壁こそが、閉塞感の原因となる。「日本維新の会」は、風穴を開けた。

2012-09-13 08:25:32
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(6)もう一つ、自民党総裁選に、参議院議員の林芳正さんが出馬されること。自民党総裁は、次の首相になる公算が高い。憲法67条は、首相は、国会議員の中から指名されると定め、どこにも参議院ではダメだとは書いていない。ところが、これまでは衆議院議員という「暗黙の了解」があった。

2012-09-13 08:27:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(7)林芳正さんにはお目にかかってお話したことがあるが、首相にふさわしい優れた資質をお持ちだと思う。林さんの今回の出馬は、その点からも頼もしいが、加えて、参議院議員でも自民党総裁、そして首相になれる可能性を人々に認識させる上でも、意味のあることだと私は考える。

2012-09-13 08:28:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(8)「閉塞感」がある時に、原因となっているのは、すでにもう目に見えている壁よりも、目に見えず、認識さえされていない壁の方である。最初からそういうことはできないという勝手な思い込みが、私たちの行動を縛ってしまっている。本当は、線を跨いでも世界は崩壊しないのに。

2012-09-13 08:31:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

へこ(9)サッカーをやっている時に、少年が突然ボールを抱いて走り始めたというのは、ラグビーにおける神話である。閉塞感漂う日本に必要なのは、そのような神話が新たになること。世界の中に線などないのに、勝手にあると思い込んでいる。線を跨げば、果てしない青空が見えてくる。跨いで走れ!

2012-09-13 08:33:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第714回「閉塞感を打ち破れ。固定観念を「見える化」せよ。」でした。

2012-09-13 08:33:45