るみ「津田ちゃん…。気づいてよ…」

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@ciel_yryr @keystry るみ「お疲れ様でしたー♪」 ゆるゆり♪♪の収録もようやく終わり。ちなつちゃんをやり遂げた満足感と心地よい疲れが身を包む。私はこの感覚がとっても好き。 津田「るみ、お疲れ！」るみ「津田ちゃん！お疲れ♪」 津田ちゃんがポンッと背を叩いてくれる。

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@ciel_yryr @keystry 津「相変わらず良いちなつちゃんだったよ」る「もぉ～、津田ちゃんも上手だったって！」 出会って１年半。いつの間にか、こんな軽口も気兼ねなく言い合える仲になってた。 津「ねぇ、るみ」る「なに、津田ちゃん」 なんだかためらうような顔。気のせい？

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@ciel_yryr @keystry 津「え～と、その・・・打ち上げっていつだっけ？」る「・・・？ ２週間後の日曜日だよ？」津「あ～そうだったか。いや、ちょっと忘れて気になってたからさ」 津田ちゃんって、そういうの忘れない人なのに。 る「なんか予定とかあるの？」

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@ciel_yryr @keystry 津「え、予定？いや、特に無いけど・・・。るみは何か予定入ってるの？」る「私も別に。お仕事も次のクールまでお休みだし」津「そっか・・・」 どうしたんだろう？また、迷ったような顔してる。 津「あの・・・」る「何？」津「・・・ううん、何でもない」

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@ciel_yryr @keystry 津「じゃ、またね、るみ」る「あっ、うんまた・・・」 言い終わらないうちに、手をひらひら振って行こうとする津田ちゃん。関係ないけど、こういう動作がすごく似合っててカッコいい。 る「あ、津田ちゃん！」津「え？」 呼び止める。

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@ciel_yryr @keystry る「ねえ、しばらく暇なんだよね？」津「うん」る「じゃあ、私の家でお泊りしない？」津「え！？」る「二週間も一人だと寂しいし。津田ちゃんともいろんなお話したい♪」津「えっと・・・その、まずくない？」る「何が？よく泊りに来てるじゃん♪」

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@ciel_yryr @keystry 津「あ、そうだね」る「もう、しっかりしてよ～」津「あ、それみかしーの真似？」る「正解♪」 笑いあう。津田ちゃんと笑い合ってると特に楽しい。 る「じゃあ、いつ来ても良いから」津「じゃあ今夜行こうかな」る「今夜？」津「いきなり迷惑じゃないなら」

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@ciel_yryr @keystry る「全然迷惑じゃないよ♪」 津田ちゃんが一回帰って私の家に来るまでには御片付けも終わると思うし。 津「じゃあ今夜ね」る「いっぱい話そうね」 今度こそ帰っていってしまう津田ちゃん。私も帰って、用意しなきゃ。

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@ciel_yryr @keystry 帰りの電車。流れていく窓の外を見ながら、私は頬が緩みそうになるのが抑えられない。 る「津田ちゃんが来る・・・！」 私と津田ちゃんは、同い年なこともあって仲良し。でも、私は最近、津田ちゃんに友情とは少し違う気持ちになりつつある。

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@ciel_yryr @keystry どんな気持ちなんだろう、これ。簡単に言うと、恋に近いかもしれない。最近、イベントとかで百合っぽいことするとき、お芝居じゃなくて本気で嬉しいことがある。津田ちゃんが他の娘とそういうことしてると、本気で嫌になることがある。

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@ciel_yryr @keystry る「でも、不思議だよね」 思わず声に出ちゃった。私は、ゆるゆりに出会うまで同性の人を好きになったことも、好かれたことも無かった。でも不思議と、今は津田ちゃんを無意識に目で追ってる。男の人を好きになる好きとも、ちょっと違う。不思議な感覚。

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@ciel_yryr @keystry だから、今日は逃がさないで呼び止めようと思った。二人に成りたかった。 る「津田ちゃんが来る前にお掃除とお片付け終わらせて・・・あと・・・シャワーとか浴びた方が良いかな」 なんでだよ。頭の中で津田ちゃんの声が聞こえた。 る「なんでって・・・」

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@ciel_yryr @keystry る「///」 一人で考えて、一人でツッコミ入れて一人で照れちゃった。なんてこと考えてるの・・・。 る「と、ともかく、津田ちゃんが来るまでにばっちり準備しなきゃ！」 握りこぶし。結衣先輩待ってるちなつちゃんみたい、と思って苦笑しちゃった。

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@ciel_yryr @keystry 見慣れた風景のはずなのに、車窓から見る景色はいつもより彩やかに見えた。 津「お泊り・・・二人っきりで・・・」 るみの方から誘われる形に成ったけど、結果オーライだ。けど、さっきの会話を思い出すと少しへこむ。 津「はぁ・・・ダメだなぁ、私」

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@ciel_yryr @keystry だいたい、私の方から家に誘うはずだったんだ。ただ、るみに面と向かうと言い出せなくなって・・・。 津「前はこんなんじゃ無かったんだけどなぁ～」 少し前なら、この気持ちに気づく前なら、もっと気楽に接することができるのに。

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@ciel_yryr @keystry 日頃から接してても、うわの空でるみの顔ばっかり見つめてること多いし・・・。お姫様抱っこみたいな百合っぽいことも、最近はヘンに意識してドキドキするとが多い。 津「よし・・・」 何にしても、今夜はるみと二人だ。楽しもう。

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@ciel_yryr @keystry ドキドキはするけど、るみと居る時が一番安らぐし、寂しさも感じないし・・・。そこまで考えて、結衣かよ、と思わず自分にツッコんでしまった。 津「わ、すっごいニヤけてる」 頬が緩むのを抑えられない。

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@ciel_yryr @keystry 津「おじゃましまーす」る「いらっしゃい♪」津田ちゃんはカジュアルな服に着替えて来た。前、一緒に服を買いに行った時私が勧めたやつだ。る「(やっぱり似合ってるなぁ・・・)」津「どうかした？」る「ううん、なんでもない！」やば、見惚れ過ぎてた！？

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@ciel_yryr @keystry るみの部屋はいつも通り綺麗に片付いて、女の子らしいインテリアだった。可愛い。本当に恋人にしたい。あれ、黙ってこっちを見つめてる？津「どうかした？」る「ううん、なんでもない！」私が黙ってるから不思議に思われたかな？気付かれたらまずいぞ・・・。

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@ciel_yryr @keystry それからしばらく、二人でおしゃべりに花を咲かせた。ごらく部のこと、他の仕事の話、友達のこと、お互いのこと。 津「もう二期の収録終わりとか、早いよねぇ」る「早いよぉ～。やっぱイベントとか続いて楽しいってのもあるし」津「だねぇ・・・」

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@ciel_yryr @keystry 津「でも私は、るみとこんなに近くなれるとは思ってなかったかな」る「そう？私は初めから津田ちゃんラブだけどね♪」津「それ前も言ってたけどさ、ほんとかよぉ～」

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@ciel_yryr @keystry る「ほんとだって。津田ちゃんに一途！」本心かな。でも、今津田ちゃんのことを想ってるのは嘘じゃないよ。 る「だって、結衣先輩大好きだもん」 嘘だよ。キャラのせいじゃない。好きなの。津「はは、うれしいな」・・・期待してもいいの？それとも、冗談？

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@ciel_yryr @keystry る「津田ちゃんに一途だもん」期待して良いかな？本当はるみも、私のことが好きだった・・・なんて。る「結衣先輩大好きだもん」 ・・・やっぱり、るみの「好き」は私の「好き」とは違うんだ。津「うれしいな」なんで言えないんだろう。私の好きは違うって。

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@ciel_yryr @keystry 話題は尽きなくて、咲いた花に実がなるくらいしゃべりこんだ。る「津田ちゃん、けっこういい時間だし、どこかにご飯食べに行かない？」津「いいね、行こう」る「津田ちゃんが好きそうなお店、偶然見つけたんだ♪」本当は探し回って見つけたんだけどね。

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@ciel_yryr @keystry 近くのレストランで向い合せに座り、食事。確かに私好みで、るみが私の趣味を知ってくれてることがなんだかうれしくなる。る「津田ちゃん」津「なに？」る「はい、あーん」津「え///」そ、そういうのって私がするもんだろ！///と、心の中で叫ぶ。