イトザキさんと『踊る』シリーズを分析

イトザキさんと『踊る大捜査線』の映画版エピソードを分析しました。
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itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

このあいだようやく気が付いたけど、『踊る』劇場版はTVシリーズ1つ、10話前後の分を、2時間強でまとめてやってるってことなんだよな。だから立て続けに別の事件が起こって同時進行する。

2012-09-08 23:11:36
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

でもそれはかなりのアクロバットかつ奇策。成功させるのが難しい上、同じパターンに見る方が慣れてきちゃう。さらに、人気が出るにつれてあれやこれやと盛り込んでいった(いかざるをえなかった?)んで、ますます複雑怪奇になって結局オーバーフローしたのが劇場版2。…というのが個人的見解。

2012-09-08 23:20:54
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

スピンオフも含めて『踊る』で一番不気味な犯人像は「匿名の悪意」なんだけど、劇場版2以降ではそれの構築に失敗してる感がある。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ってやつに近い残念さ。

2012-09-08 23:29:03
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

その意味では、むしろ『交渉人・真下正義』の方がよくできてた。メインストーリーを一本に絞ってきっちり盛り上げ、最後まで顔の見えない犯人と主人公を対決させるという展開はシンプルで強い。

2012-09-08 23:35:07
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k 真下のスピンオフは面白かったですね。ツッコミどころは、パトレイバー映画版の換骨奪胎だというところですが、置き換えが巧妙で現実の視聴者の生活に密着させていると思います。

2012-09-08 23:38:57
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

@Shunsk_X 最初見たときは犯人の最後に「?」だったんですが、劇場版2以降の犯人たちがあまり好みじゃなくて、改めてその魅力に気づかされました。個人的には、クライマックスのクラシックからエンディングの雪に至るまでの『ダイ・ハード』っぽさも好きですw

2012-09-08 23:44:35
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k 劇場版1のエンターテイメント性と2の展開はだいぶ違う気がするのです…

2012-09-08 23:29:29
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

@Shunsk_X もしご迷惑でなければ、その違いについてご教示いただけるとありがたいです。さっきからあれこれいってますが、一方で自分の見方が偏ってるような気もしますので。

2012-09-08 23:38:07
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k 実は、踊る2を観た時「なんだよ!」と怒りを覚えてしまったのです。俺が踊る1に感銘を受けたのは、複数の事件が絡み合いひとつの大きな絵をなしていること、物語を構成する要素はパズルのピースのように無駄なものがないという個人的な印象でした。

2012-09-08 23:44:09
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k ですが、踊る2では「同時進行の事件」「上層部と所轄の対立」「お台場という特別な都市空間」と要素のみが詰め込まれて、それぞれに解決が与えられているのみで、個々の要素の関連性が薄い、その事に怒りを感じてしまったのでは、と分析しています。

2012-09-08 23:49:58
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k 踊る2には1でいう署長誘拐事件のようなメインラインがなく、個々の事件が有機的な連関を持たずに解決されていく気がするんです。踊る2は「現在進行形で膨張する年空間を描く映画」という個人的な分析で納得はしましたが、エンターテイメント作品としては、あまり好きではないです。

2012-09-08 23:53:43
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

@Shunsk_X ありがとうございます。ご意見にはだんぜん同意します。その上で、「1の大成功をもう一度と考えて失敗した」のが2以降だと考えています。いわゆる「二匹目のドジョウ」というやつですね。すでにお分かりと思いますが、私も2以降は好みではありません。(続

2012-09-08 23:58:26
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

@Shunsk_X 『踊る』本来の魅力は、警察官の日常と非日常が巧みに両立していたことにあると思います。しかし後者を強調する劇場版ばかりがクローズアップされた結果、「地に足の着いた真っ当な職業人」だったはずの主人公たちが、「非現実的なスーパーヒーロー」になってしまいました。(続

2012-09-09 00:02:53
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

@Shunsk_X それを一気に解消しようという試みが劇場版1だったと思うんですが、それが大成功したためにぜんぶひっくるめて「非日常」扱いになってしまい、ますます地に足が着かなくなっていったと考えています。好きなシリーズなだけに、現状はとても残念です。(終

2012-09-09 00:05:34
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

ああ、だから「勝っちゃったんですけど…」になるのか。スーパーヒーロー化を端的に表してる。

2012-09-09 00:22:28
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k 風呂に浸かりながら考えたのですが、踊る1はメインの署長誘拐事件を解決するために細かい他の事件がある一方、踊る2ではまず個々の事件があって、それがひとつの大きな物語になるように描かれている、主従の関係が逆になっている印象なんです。

2012-09-09 00:14:28
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k 俺はTVシリーズを未鑑賞なのですが、当初の青島たちは「特別な刑事という職業」ではなく、あくまで「刑事のサラリーマン的な面」が描れてていたんだという事はなんとなくわかります。

2012-09-09 00:20:55
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

@Shunsk_X つまり、甲斐さんは「2は1と違うことをやろうとして失敗した」と考えている、ということでよろしいでしょうか。

2012-09-09 00:25:06
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k いいえ。「2は1と同じ事を、お台場という特殊な空間でやろうとした、しかし強固で魅力的なメインラインを設定できなかった」と考えます。そしてそのツケを水戸黄門の如く「室井さん仕切る」「青島達が独断専行しハッピーエンド」というお約束エンドに持ってったのだと考えています。

2012-09-09 00:32:12
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

@Shunsk_X ということは、甲斐さんと私の意見はおおむね同じみたいですね。違うのはTVシリーズを含めるかどうかという辺りかな?

2012-09-09 00:35:41
甲斐シュンスケ @Shunsk_X

@itzk_k そうですね、俺はまず映画版1から入ってそこを起点に『踊る』シリーズを考えていてTVシリーズの視点が欠けています。その上で色々偉そうな事言ってしまいました…(^_^;ゞ 分析のお役に立てれば幸いです。

2012-09-09 00:39:13
itozaki_kei/イトザキ ケイ @itzk_k

@Shunsk_X 貴重なご意見ありがとうございました。もし機会があれば、TVシリーズもご覧になっていただけると嬉しいです。いまの大作扱いからは想像できないくらいこじんまりやってます。あ、あと脇役のみなさんがどなたも美味しいですw

2012-09-09 00:43:51