@SpikeBloom 先生によるVJ技術論:初級編[概論・機材編・脳神経科学編・グルーヴ演出手法]

VJのSpike-Bloom氏が、自らの実践経験と最新の脳神経科学知識をエビデンスに、一般化可能なVJ演出技術・論理の体系を明瞭に解説しています。
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VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

その瞬間に「全て横方向の動き」の素材を用意しておいて、映像を切り替えます。そうすると、脳内で血流が移動するまでの間、ほんの数秒脳内で反応が間に合わなくて、縦方向の大脳野から血が吸い出されて貧血状態になり、逆に横方向に反応する部分が大興奮を始めます。これが「走り」です。

2012-09-24 02:51:22
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

以上は縦横に関するブレイク前後の所作ですが、これは背反する事項、例えば「暖色・寒色」「男性的・女性的」「拡大・縮小」「静止・移動」「堅い・柔らかい」などなど、、、さまざまな項目に応じた大脳の興奮野に、それぞれ対応できると思います。もうちょっと実例を出します。

2012-09-24 02:54:01
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

例えば、ブレイク前に「女性的で暖色系・静かな映像」から「男性的で寒色系・力強い映像」へと切り替える事で、物理的にフロアの客の大脳内の血流をコントロールすることができます。僕の映像は全て、それぞれの大脳野に対応可能な作り方をしているので、客を上げるのも狂わすのも自由自在なんです。

2012-09-24 02:56:15

[VJ脳の鍛え方]

VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

なので、まずは自分の使っている素材を分類して、どの素材がどういった特徴・属性を持っているかという目線で、分類し直してみましょう。決してそれは「カッコ良い/カッコ悪い」や「テキストで何が書いてあるのか」では無いと思います。また、自分の素材が一方向に偏っている事も発見できると思います

2012-09-24 02:59:41
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

僕が「カッコイイだけでつまらないVJ」って酷い事言っているVJはw こういった目線で見ると「カッコイイけど、ずっと同じ属性の映像をブレイク前後で使い続けている」って意味になります。 本人は切りかえているつもりかもしれないですが、意味的やテキストタイポの種類が違うだけって多くてw。

2012-09-24 03:03:26
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

「音を映像で表現する」も、この目線からは古い映像の使い方だってわかると思います。音と映像の反応野は異なる筈です。それぞれを繋げるのは「センス」って奴なので、センスが良ければそれだけで続けられるかと思いますが、Spike-Bloomは理論的に超える手法を提案します。誰でもできますよ

2012-09-24 03:06:15
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

独自に映像を分類するにあたって、自分がいつも無意識に、脳内でどのように映像を分類しているか、それだけに気を使って全ての映像を再構築しましょう。例えば文字が出てきても読んじゃ駄目ですw それが動いているのか止まっているのか?動いているならどんな動きで、どんな属性なのか?

2012-09-24 03:09:03
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

そこから受けるイメージはどんなものか?また、それをブレイク前と仮定した際に、ブレイク後に最適な素材はどんな素材か?みたいな事をずっと脳内で考え続けるのです。そうすると、すべての動く素材はVJの素材として還元することができ、自転車を乗るように映像を乗る「VJ脳」に鍛えられます。

2012-09-24 03:11:14
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

一旦VJ脳の乗りこなし方が出来上がって来れば、「踊ってる」だけで、手元が自然に最適な映像を選び出して切り替え始めます。一流DJは音でそれをやっているのですから、映像だって同じことやれば、フロアとDJと同じグルーヴを共有することができるのです。

2012-09-24 03:13:33
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

ね?「音を映像で表現する」必要無くなったでしょ?www

2012-09-24 03:13:59
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

こうしたイメージの分解・分類・再構成は、散歩していてもできます。例えば、街中の看板の文字を脳内で読まなくする修行とかw 電車に乗ってて目に入ってくる光景の意味を全部考えないとか バラエティー番組見て別の国の言語の人の気分になって映像しか見ないとか まぁ、気が狂わない程度にw

2012-09-24 03:20:22
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

以上、入門編というか基礎編でしたが、一気に長くなってもあれなので一旦〆ます。次回は、今日書いた内容を元に、「ロングプレイの際の全体構成」などについて触れようと思います。これはDJがどのようにセットを組んでいるかというのをVJ的に読みとって、パーティーメイクするかって講義ですw

2012-09-24 03:25:35

[番外編:ブレイクからのグルーヴ演出手法]

VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

興が乗ったので、今日の補足に動画を2つほど。まず、ブレイクを作るドラムベースラインについて。commmons: schola vol.5 Drums & Bass講義動画(前編) http://t.co/jMHh4MnE もちろん後編も。

2012-09-24 03:46:15
リンク YouTube commmons: schola vol.5 Drums & Bass講義動画(前編) ■commmonsmartにて特集ページ公開中 http://www.commmonsmart.com/schola 坂本龍一名誉教授による「commmons: schola」講義動画です。 シリーズ第5弾の「Drums & Bass」では、客員講師にピーター・バラカン氏をお迎えしてドラムとベースの魅力をユニーク...
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

①ドラム、ベースの役割とその発展 http://t.co/wfiC0lTx こちらも。VJに肝心な内容としては「リズムをピークから外す事によって、前ノリ・後ノリが生まれ、それがグルーヴの差につながった」みたいな部分。ブレイクを意図的に映像が外すとどうなるか?

2012-09-24 03:49:11
リンク YouTube ①ドラム、ベースの役割とその発展 ポップスやロックのルーツをドラムとベースにスポットを当てて探るシリーズ。ポップスやロックのルーツに興味がある方は必見です。
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

MAYURI vs Spike-Bloom "interact" -ageHa 8th Anniversary- http://t.co/ib3aP89s 手前ミソで恐縮ですが「VJプレイにおける映像タイミングの外し」が記録されている貴重な映像ですw 中盤のブレイクわざと外します

2012-09-24 03:52:20
リンク YouTube MAYURI vs Spike-Bloom "interact" -ageHa 8th Anniversary- "interact" ageHa VJ competition supported by ROLAND『V-1600HD』 音と映像が相互作用して生み出させる予測不能のグルーヴを追い求め、 ageHa8周年のBOXで展開されるコンセプチュアルパーティー『interact』。 ミニマルなテクノからアッパーなエレクト...
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

でも、映像のタイミングは外れて先行しているのに、映像のグルーヴ的な内容は一致しているので、物凄く気持ち悪ゥイ感覚がするでしょw メトロノームの所です。でも、曲のブレイクでこの後ガーッと行くのが読めていたので、ここで外して最後にミリ単位で合わせていきます。こういうプレイも有りです。

2012-09-24 03:55:02
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

音と映像をマッチシンクロさせる事だけに注力するなら、自動生成ソフトでiTuneみたいにやりゃぁ良いんですよw

2012-09-24 03:55:39
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

mayuriさんのプレイの時は、フロアも物凄く煮え煮えだったので、多分フロアの大多数は何が起こったのかわかっていないと思いますw その前に「猫の額」とか、さんざん転がされて玩ばれているのでwww なので、その後ハトが飛ぶだけの所で妙に安心するんですよ。きっと。

2012-09-24 03:58:36
VJ SPIKE-BLOOM @SpikeBloom

「不安」と「不安の解消」だって、グルーヴの一つです。 こういう流れはやっぱりmayuriさんが上手いからできるので、繋ぐのが精いっぱいのDJ相手にやると、もうガチャガチャですからw JAMのバンドとプレイしたりすると、結構ライブ感の中で盛り込めたりしますね。

2012-09-24 04:00:35