異能鳩羽と異端戦争

異能鳩羽 @hato_ba_ss

うへえと舌出しながらガードレールに腰掛ける彩無に鳩羽が殺気立つ。「しょっぴかれたいの」「お姉さん、たくさん殺したんだね…？」いきなり暗転、混血だったのかと焦った途端場面が視界が切り替わって辺り一面血の海。棒立ちする鳩羽。ふらついたら床の血が飛ぶ。転がっているのは、人間だったもの。

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「ほっといてくれないかなあ」銀髪がちかちか映りこむ度に、場面が切り替わる。読まれてる、と認識した途端に現実に帰ってきて自分が何処にいるのかあやふやになった。少女は笑っている。「この間のもお姉さんだったんだ。酷かった世ね、せんにゅーそーさだっけ」短期間の〝友人達〟が隣で笑った。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

喉が張り付いたようだった。7名の過激派の、最終的に３名の死亡者を出した逮捕劇。自身を信頼して潜伏先と会合場所に連れて行ってくれた彼は、腹を椅子の足が食い破った。違う、治療した、彼は助かったと言い聞かせても彼はそのまま動かなくなる。「信用されてたなんてさ、どこで分かるの？」

異能鳩羽 @hato_ba_ss

重力を掛け損じて潰した男の頭蓋が直前に痛みを訴える。呪詛を吐く。「所詮駒の一つ。罠だった。異捜も過激派とやることは変わらない」花束を抱える少年が目の前でひしゃげる。「痛いよ」笑いかける男性が倒れ伏して目を濁らせ「信じてたのはお前だけだろう。痛い、「痛いよ、お姉さん」」絶叫。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

トラウマを引き摺り出され見ることを拒絶した鳩羽を中心にクレーターができる。気圧の変化を感じ飛び退いた彩無は軽い溜息一つ。「人の心なんか見えてもいいことないよ」落とされた独白は誰にも拾われなかった。「おねーさん、もう戻ったら？今日はちゃんと家帰るから」彩無は近づくべきではなかった。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

彩無さんが！異能鳩羽描いてくれた！原稿差し迫ってるのにごめんなさいでもとてもありがとうございます！！！！！！見よ！！！！このおっぱい！！！！！ http://t.co/cMr4rhHw

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異能鳩羽 @hato_ba_ss

屈んだ彩無が顔を覗き込もうとした途端、伸ばされた左手が顎を掴み押さえられる。バランスを崩し倒れかけた時には右手にダガーが握られていた。左の頚動脈を外さない位置に突き立てられ、引き抜かれる。明確な殺意と経験を語る人体の急所。噴き出す血液。瞬く間に二人を斑に染め上げた。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

完全に我を失っていた鳩羽は惨状に気付くと先程までとは別の意味で血の気を引かせる。未成年殺しちゃった。えっ？開放してやると支えがなくなり倒れる彩無。座り込んだ鳩羽はもう何がなんだか分からなくなってる。「…わー、おねーさんこわーい」緩い声がしなかったらそのまま狂ってたかもしれない。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

「私じゃなかったら死んでるよ」「…混血？」「うん」お互い服が血まみれだ。彩無は後で凝結させて落とそうと決め、唖然としたままの鳩羽に背を向ける。警察ってこういう人種なんだ。事件起こさなくても追っかけてくるなんて面倒臭い。静まり返った通りに鳩羽の呟きだけが残る。「…吸血鬼か何か？」

異能鳩羽 @hato_ba_ss

この後はテレパシーが凶悪すぎるし進んで問題は起こさないから放置！ってなった鳩羽が異捜に自分が監視するからいいでしょうもう黙れとキレて、人が少なそうな路地をうろついて彩無探し。「お姉さんって私みたいなのを捕まえるのが仕事なんでしょ。いいの？捕まえなくて」「できるならとっくにしてる」

異能鳩羽 @hato_ba_ss

はー…彩無さんの異能凶悪だわーこわいわートラウマ持ちは絶対近寄っちゃいけないわー

異能鳩羽 @hato_ba_ss

そんな鳩羽を描いてくれた中立派テレパシー＋血の形状変化ないろなしさんとのスカイプで。＞http://t.co/VqsJ3Wqc 異能1674はマカロン食べるときこんな音楽流れてる系　いろなし＞ http://t.co/4d1xshSN　雰囲気こんな感じ。ちゅうに！

異能鳩羽 @hato_ba_ss

黒峰さんが過激派なのに鳩羽に対して遠慮をかなりしていて情報提供してくれそうな勢い。音＝振動を操るから…二重の極み使えるんじゃ…？

黒峰 @kuromrsk

@hato_ba_ss こっそり楽しみにしております……どんな風に関わっていけるんだろう異能黒峰……！ざわ……ざわわわ……！ （捜査課だろうが過激派だろうが関係無い。鳩羽さんを気に入ってしまったんだ。過激派の一人や二人、売ってしまえばいい。――鳩羽さんには、生きていて欲しいもの）

異能鳩羽 @hato_ba_ss

「髪色は同じなのに、中身が大分違いますね」探し当てた桃色の眼の彼女は、過激派の異能者にも関わらず攻撃を仕掛けてこない。手の中に何時でも拳銃を生成できるよう準備しながら、首を傾ける。「貴女、死にたくないんでしょう？情報提供者になってくれるなら見逃すけど、どうする？」

異能鳩羽 @hato_ba_ss

黒峰さんのをRT。過激派の異能者なのに「 むしろ戦うことを避けて過激派にいながら過激じゃなくなる可能性だってあるかも……だって鳩羽さんと戦うの怖いんですもの……！（能力的な意味で） 」【黒峰さんより引用】とまで言わせる恐怖体験させたな鳩羽は。能力行使場面に居合わせちゃったのかな

異能鳩羽 @hato_ba_ss

日頃から無線傍受やら妨害やら仕掛けている黒峰。今回は鳩羽による過激派壊滅を覗き見。冷や汗をかきながらも笑っている。面白い事が起きる。黒峰が走り出して逃げていくのをただ見てる鳩羽。署に帰ってから住民謄本で片っ端から絞って特定。「過激派…？あれで？」上から許可もらって繰り出す。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

ある日また無線妨害していた所、突然壁に檻のような鉄棒が走る。逃げようとしても鳩羽が空間限定で気圧を下げて瞬間的に空気を薄くし、音の振動による攻撃を緩和。他人の音を奪うのを恐れる彼女の性質を逆手にとって、耳から血を流しつつ転倒させる。後衛だから黒峰本人の戦闘能力は高くはない。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

「髪色は同じなのに、中身が大分違いますね」手を踏みつける。「随分お仲間の情報をこっちに売ってくれたみたいだけど大丈夫なんですか？」黄色い燐光の中から拳銃を生成し握る。首を傾けながら言う。「貴女、死にたくないんでしょう？情報提供者になってくれるなら見逃すけど、どうする？」

異能鳩羽 @hato_ba_ss

目を見開きながらも口の端が上がる黒峰に怪訝そうな鳩羽。「トんだ？」「いえ。それに、仲間は売ってません」「所属が違うの？頭の名前は」「いないです。私、好きな人達しかいらないので。その人達を守れるなら他なんて知りません」目を爛々とさせながら、それより耳大丈夫ですかと彼女は聞いてくる。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

これだから異端者はとげんなりしながら銃を降ろす。「お仲間はそうは思ってないんじゃないの」「そうだとしても知りません」鳩羽の蓋をしておきたい部分をあっけらかんと宣言する黒峰は情報提供者になる旨を告げた。頭痛すら感じる鳩羽と笑う黒峰。異捜も過激派も関係無い。気に入ってしまったんだ。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

黒峰さんとの出会い。仲間に「生きていて欲しい」と願える彼女は東京異端審問の世界でも結構希少生物だと思う。仲間の定義があれだけども。引渡しとか現行犯逮捕が増えるが、過激派に情報提供者がいると他は考えない。「検挙率上がってね？」「…お友達が頑張ってますから」冴え冴えとした目で微笑む。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

鳩羽は勢力の違う人間関係はいつか別れがくるものだと諦観している。この子も、彩無も、八坂さんもいつか巻き込まれるか異捜が殺すかしてしまうんだろうなと。気にかける自分も腹立たしいけど、放っておけない。異捜もごたごたしてんのに何してるんだか私は。馬鹿か。

異能鳩羽 @hato_ba_ss

多分異能鳩羽は異能黒峰のことを妹みたいに感じてる。口に出したらいざってときにやりあえないから言ってないけど、たまに「れいちゃん」って呼んでみる。