再会、そして

親友の再会
3

LAST DAY

コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

【フジタ60日目】HP22(+5)/食糧37(-3)/治療薬/寝袋/クリアフラグA/ヘリポ発見【休息】安全そうなホテルを発見。今日はゾンビに襲われることもなく、ゆっくり休めそうだ・・・。HP:+5 食糧:-3 #ZSfm

2012-09-28 16:01:51
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

【ミヤラ58日目】HP14(-4)/食糧44(-4)/日本刀(DMG軽減-2*)/寝袋/クリアフラグB【休息】突然のひどい腹痛! どうやら食糧が腐っていたらしい・・・襲われなかっただけマシか。4のダメージ! 食糧:-4 #ZSfm

2012-09-28 16:02:43

親友との再会

コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 辿りついたモーテルはお世辞にも綺麗とは言えないものだったが、ゾンビが侵入しているような形跡は見られない。「ついてるな。今夜はここで休ませてもらうか」目つきの悪い眼鏡の青年は、無人のフロントから鍵をひとつ取り部屋に入り部屋の中を探索し始めた。 #ZSfm

2012-09-28 16:36:52
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 「電気OK。TVは電波の問題か。お、シャワー使えるのか」ベッドの上にはご丁寧に二つのガウンが用意されている。シャワーを出しっぱなしにしておいて、青年は掛けていた眼鏡をサイドテーブルに置き、衣服を脱ぎ捨ててはシャワールームへ掛け込んだ。 #ZSfm

2012-09-28 16:48:34
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 食糧が少しずつ腐っているのだがそれでも何かを口にしないと生きていけない。色黒で茶髪の青年は、自らの鼻を頼りに寄り分けていたがやはり腹痛になってしまった。「わたやみー(腹痛)やっけー(厄介)やさー…」迷い歩き辿りついた場所は安っぽいホテルだった。 #ZSfm

2012-09-28 17:11:11
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 「まぁ、元は普通の街だったんだろうから、あっても不思議じゃないけどやっぱりへんなー(変な気分)だな」苦笑いしながらもモーテルの中に侵入する。上手くいけばここで一晩休めるかもしれない、とホテル内を探索するとフロントからマスターキーを発見した。 #ZSfm

2012-09-28 17:19:25
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi キュッと蛇口をまわす音。シャワールームを出てバスタオルを手に取り肌に貼りついた水滴を拭き取る。ガウンを羽織りソファに腰掛けていつものように一服をしようとするも、煙草を切らしていたことに気付いて舌打ちをする。「…フロントとかに準備してねぇかな」 #ZSfm

2012-09-28 17:29:31
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 濡れ髪から滴がぽたぽたと落ちるのを乱暴に拭きあげて、愛用の眼鏡を掛けて部屋を出る。いつもの癖で足音を消し薄暗い廊下の壁を伝い歩いていると、フロントの灯りが見えてくる。その先にうっすらと人影が見えた。影の主は青年の存在に気付いていないようだった。 #ZSfm

2012-09-28 17:50:04
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi (まさかゾンビか?いや、腐臭はしないから一応あいつは人間だ。問題はあいつが誰か、だ)青年は息を潜めて様子を窺う。あの影の主が軍人だと厄介だが、いざとなれば部屋まで逃げればいいと思っていたのだが鍵を持って出てこなかった事に気付き深い溜息を吐く。 #ZSfm

2012-09-28 18:01:43
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi フロントでマスターキーを手に入れた青年は戸棚を開けて引き出しをひっくり返すも目当てのものは見つからないようだ。「薬ねーらん(ない)なー」/気配を消し、気付かれないように少しずつ距離を詰めてようやく影の人物が男だと理解する。(ん?あいつまさか…) #ZSfm

2012-09-28 18:15:16
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi さらに近寄ってみるとその人物の姿が鮮明に見える。色黒で明るめの茶髪に大柄な男。時折聞こえる独り言はとある地方の訛りと方言混じりで、青年はようやくその人物が誰であるか把握した。「…何してんだナギ」青年の呼びかけに、男の動きがピタっと止まる。 #ZSfm

2012-09-28 18:39:59
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 『ナギ』と呼ばれた男がゆっくりと振り返る。「マコ…」「久しぶりだなナギ」『マコ』がくっくっと笑うと『ナギ』も堪え切れず笑いだす。「しっかしマコのすがい(格好)…」「あぁ、シャワー浴びたから」「やー(お前)でーじ(超)余裕だな!」 #ZSLOLI

2012-09-28 19:07:56
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi シャワーを浴びた『マコ』はガウン着で、普段オールバックにしている長めの前髪を横に流していた。「ここは安全そうだぜ」「マコのすがい(格好)見たらわかる」「はは。だろ」笑いながら足取りは部屋の前まで続く。「そういえば鍵、部屋の中だ」 #ZSfm

2012-09-28 19:26:04
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 「マスターキー持ってるから入れるよ」「あぁお前これ探してたのか」「いや、これはすぐ見つけたんだけどわたやみーしてるから薬探してたんだよー」「わたやみー…ってなんだっけ」「腹痛。教えてなかったっけ」「お前んとこの方言、何言ってるかわかんねーよ」 #ZSfm

2012-09-28 19:34:11
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi ガチャリと鍵をまわし部屋に入ると、『マコ』が『ナギ』にバスタオルを渡す。「腹壊してんなら湯船にでも浸かってろ」「そうするよ。あ、そうだ」『ナギ』がバッグから何かを取り出して『マコ』に渡す。「これ、欲しかっただろ」「わかってんじゃねぇか」 #ZSfm

2012-09-28 19:50:33
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 『ナギ』がシャワーを浴びている間、『マコ』はもらった煙草を乱暴に開けてその中から1本取り出して火を着けた。(あいつ、俺を探してここまできたんだよな…)ふーっと煙を吐き出す。「ホント馬鹿なヤツだよな。昔から」少しだけ目を閉じて、記憶を辿る。 #ZSfm

2012-09-28 20:37:32
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 孤児院育ちの少年は人と話す事が苦手だが小さな頃から本を読むのが好きな子だった。その少年は中学卒業と同時に就職するつもりでいたのだが、ずっと面倒を見てくれた恩師が進学を勧めたことともっと勉強したいという気持ちも後押しして進学校に入学したのだった。 #ZSfm

2012-09-28 21:36:44
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 南の島の小さな島の大家族の次男坊は、師範である父の下で空手を習い、県内の大会では何度も表彰、中学最後の大会では全国大会にも出場した。少年の住む島は少子化で過疎化が進んでいる為、高校は無い。少年は空手の強い県外の進学高に、スポーツ推薦で入学した。 #ZSfm

2012-09-28 22:00:24
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 他人と関わる事が苦手な秀才と明るく人懐っこいスポーツ少年は高校で出会った。(いきなり話かけてきて馴れ馴れしいったらなかったな)出会いを振り返り思い出し笑いしていると、シャワーの音が止みガチャとドアが開く。「ふーさっぱり…ってなに笑ってんのマコ」 #ZSfm

2012-09-28 23:02:30
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 「お前が俺に初めて話かけてきた時の事思い出してな」短くなった煙草を灰皿にぎゅっと押し付ける。「え?どんなんだっけ?」当の本人は覚えていないのか濡れた髪をタオルで拭き取りながら返す。「『勉強教えてくれ』っていきなり泣きついたんだよ」「あぁ」 #ZSfm

2012-09-28 23:08:25
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 「思い出したか?」「マコ勉強教えるの上手かったなー」「お前が真面目に授業受けてなかっただけだ」「朝練でにーぶい(眠い)してたんだよ」「だろうな」昔の他愛のない話に花が咲く。「そういえば」「ん」「お前なんでここにいる?」「マコを迎えにきたんだよ」 #ZSfm

2012-09-28 23:34:03
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 「ホンットお前って単細胞は…」笑いながら頬杖をつく『マコ』の隣に座り『ナギ』が言う。「一緒に帰ろう」『マコ』は新しい煙草を手に取り火を点けながらふーっと煙を吐く。「フラグBを入手してないからまだ脱出は無理だ」「フラグBなら俺持ってるけど」 #ZSfm

2012-09-28 23:47:13
コポヌヨコ @xxxKOPIYOKOxxx

@null_dairi 「ホントお前は…」「帰ろうマコ」「…今日何日だっけ」「日付変わって9/29。9/30には間に合うよ」「お前、先生の命日覚えて」「マコの恩師だからな。久しぶりに俺も線香あげたいし」『ナギ』がにかっと笑うと『マコ』は俯いて小さく呟いた「ありがとう」 #ZSfm

2012-09-29 00:07:09