怪談BASARA #kaidan_bsr 第七回 まとめ。

まとめました。イベント「怪談BASARA」に関しましては、他のまとめや、このまとめなどをお読みください。
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数寄屋@鈍色スイッチ @suquiya

@kai_bsr 「…翌朝、旦那が「昨日の菓子は旨かった」っていいながら、またあげたお菓子を食べてたんだよね。でもさ…。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 22:58:58
数寄屋@鈍色スイッチ @suquiya

@kai_bsr ――そのお菓子、本当に「お菓子」だったのかな。 もしかして、もしかしない、かな…。 #kaidan_bsr

2012-09-29 22:59:47
数寄屋@鈍色スイッチ @suquiya

それでは今夜の語り手さんは@solong_hajimeさん、となります。まだまだ語り手さん募集中。希望の方は私までリプライをくださいませー。 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:01:23
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr よ、予想外の方から怖さがやってきおった…!!お疲れ様でしたぶるぶる。 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:01:57
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 合点承知です!皆様こんばんは、最終回ということでもう余計なことはあんまり言わず、しめやかに語ろうと思ったはじめです。この時点でしめやかではないという突込みは聞こえません。(勝手な野郎である)それでは早速、今宵も、御耳を拝借。 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:02:51
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「これはロア、どう受け取るかはあなた次第です。そう、勿論、信じようと、信じまいと―。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:05:18
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「魂がどこにあるか、と問われれば、矢張りその身に、と返すのが定石でしょうか。しかし、幾ら言葉を交わせども、見えぬものを正しく捉えられるものなどおりません。だからこそ、あのような話があったのでしょう。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:06:38
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「戦が当たり前の様に繰り返されるいつかのある日から、とある男がおかしなものを武具とするようになりました。それは、大の大人の頭ほどもあろうかという数珠玉達で、男は、ついついと軽やかに指を動かすだけで、大層見事な戦果を挙げたのです。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:07:40
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「男は、病のせいでもう戦場に居場所なぞないと思われましたからね。敵味方を問わず驚かれたものです。『あやつめ、遂に物の怪の仲間入りでもしたか!!』等とも噂されていた様で。ククク、どうやらこの御仁、随分と嫌われていらっしゃる。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:09:32
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「しかしそんな声はどこ吹く風。男はにたりと笑いながら、『これは己から転がり出たもの。いずれ身代わりにでもなるやもしれぬ』なぞと嘯いては、その数珠玉達と共に戦地にあったそうです。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:09:59
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「ですが遂にある日、男は戦地にて致命的な傷を負います。名のある武人が今際の際に放った大槍が、彼の腹を深々と貫いた!!男は崩れ、唯一の友は慟哭を上げます。彼の悪名高き数珠玉達も、今や見る影もない程砕けている。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:10:55
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「しかし、よくよく見ればその数珠玉、何やらぼぅと光っていた。驚いた彼の友がそれを集め、男の腹に開いた大穴に押しつけると、光は輪郭を無くしながら男の腹に吸い込まれました。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:11:33
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「そして、元通りとまではいかずとも、男は見事持ちこたえて見せたのです。それから男は、元々彼を蝕んでいた病によって倒れるまで、相変わらず、周囲の悪辣に引き攣った笑みを返しながら、友の傍らにあったと聞き及んでいます。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:12:37
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 『やれ、斯様に睨まれては我の貧相な心の臓は再び止まってしまおうて、ヒヒャヒャッ!!』『性質の悪い戯言を吐くな。』『あいすまぬ。して、我に何用か?』『…支障はないのか。』『主と比べれば支障ばかりであろうが、嘗ての我と比べればな。』 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:14:20
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 『…貴様の数珠は、何処に行った。』『ああ、あれか。さて、どこであろうなぁ。』『…あれはもう、身代わりにはならんのか。』『そこまで都合良くは行くまい。寧ろ、一度でもそうなり得ただけ僥倖よ。』『…。』 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:14:55
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 『そう睨むな。…三成、我は生きよう。仮令理を捻じ曲げようとも、我に残されたほんの僅かばかりの時を、主にくれてやろう。なればこそ、主も生きよ。我にだけあれやこれやと無理をふっかけて、我が死んだらコロリなぞという真似は許さぬぞ。』 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:15:56
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 『…私は、貴様ほど聡くはないから、先の事は分からん。しかし、…善処は、しよう。』『…ヒヒッ、それでよい。急くな、主の歩みは早すぎる。時にはゆるりと進んでみよ。今度は我が、待っていよう。』 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:17:10
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 『…しかし、許す許さん以前に、そうなった後、貴様は私の所業をどうやって把握するのだ。』『ならば目付をくれてやろ。主の行いが目に余るようであれば、我が生涯を賭けた呪を受けるがよい。』『…貴様の冗談は笑えないぞ、刑部。』『ヒヒャハハハッ!!』 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:18:03
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「並よりは短く、けれども男の人生を振り返ればまぁまぁの長さで終わった男の生涯はこれで終わりです。…ああ、ですが、今回はその後の話を、少しだけ。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:18:56
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「彼の遺骸が荼毘に付された後、灰の中から現れたのは、あの日に押しつけられた砕けた数珠玉ばかりだったそうで。そして彼の友は、周囲がざわめく中、目付ならば仕方あるまいと常の仏頂面で答えた後、その欠片を後生身に着けていたと聞き及んでいます。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:20:55
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr 「ええ、これにて本当の仕舞いです。男は果たして奇跡を持ってして生き永らえたのか。それとも誰かの執念が数珠玉を身代わりの石足らしめたのか。欠片が合わさったかを判じるのは、他ならぬ貴方自身ですよ。無論、信じようと、信じまいと―。」 #kaidan_bsr

2012-09-29 23:21:47
はじめ @solong_hajime

@kai_bsr (元ネタ:旅行中の男が「身代わりの石」という不思議な模様の石を見つけ購入。旅行中、男は暴漢に襲われ重体に陥るが奇跡的に回復し帰国。数十年後、男は老衰で死に荼毘に付されたが、棺の中には骨はなく、不思議な模様をした石が一つ転がっていたという) #kaidan_bsr

2012-09-29 23:22:28