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3:ウクライナの叫び「低線量汚染地域からの報告」10章:こどもたちの現状:メモ

●3:同  10章:こどもたちの現状:メモ ・ぜひ、本でお読みください。
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so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :コロステンの学校: 校長先生「昔は元気な子がもっと多かった、体育の授業もちゃんとやれたのに、今は多くの子が体調に合わせた個別体操をします。 1993年からここで勤務してますが、こんな状況に気づいたのは2000年か2001年だと思います」

2012-10-05 12:55:24
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :校長先生「主に甲状腺肥大や心臓障害、それに免疫低下などが目立ちます。消化器系疾患も多い。多くの生徒が何らかの病気を抱えています。授業中もめまいなどを訴える子がいます。事故前、この学校には820人の生徒がいたが、今は485人。多くの子どもがこの町を去りました。」

2012-10-05 12:57:38
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :学校:学校には、チェルノブイリ事故後のリハビリプログラムがあり、生徒は一年間に一度、サナトリウムで療養する。この取材の翌週には、黒海の保養地に送り出すことになっていた。また、健康維持のために、非汚染地域から運ばれた食材を使った給食が、無料で供給されている。

2012-10-05 12:59:33
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :食堂:生徒全員、お昼は給食。キャベツサラダ、ジャガイモスープ、魚フライ、マッシュポテト、オレンジ。バランスよく、量も充分。子どもも残さず食べる。この無料給食は、事故後ずっと続けられているが、それでも子ども達の健康は良くならず、むしろ被災地全てで悪化している。

2012-10-05 13:02:45
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :学校:ウクライナでは、チェルノブイリ被災地の学校に、特別の規律を作っている。事故前には、5年生から11年生まで各学校で試験があったが、事故後は、9年生と最終学年11年生以外は試験が廃止された。低学年には宿題も出さないという。

2012-10-05 13:04:17
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :学校: 試験勉強をすると、生徒が無理して倒れることがあるからだ。先の中学二年生の子も、「家で勉強しすぎて倒れた」と言っていた。「集中できるのは1時間が限度だ」という。でも、試験の無い学校で学力はどうなるのか。

2012-10-05 13:05:47
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :校長先生「教師として、こども達の学力や健康を本当に不安に思っています。こども達の健康はこの国の未来です。 だから、こども達には元気であってほしい。個人的には、今のこども達の状態を引き起こしたのは、チェルノブイリ事故が原因だったと思います。」

2012-10-05 13:07:26

●報告書から:こどもたちの状況

so sora @sosorasora3

●報告書に記載された、第二世代の健康状態: P216   #ウクライナ報告

2012-10-05 13:08:52
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :女性一人が一生のうちに産む子どもの数を示す、合計特殊出生率: 2012年5月のWHO「世界保健統計」では、2010年の段階で、ウクライナは1.4。人口増加には2.08以上が必要とされる中、ウクライナの現状は厳しい。そして、日本も1.4である。

2012-10-05 13:09:37
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :ウクライナ政府報告書の分析ベースは、国立記録センターのデータで、被災者の子どもたち、31万9322人のデータが登録されている。そして先ほど紹介したとおり、2008年の段階で慢性疾患を持つ子どもが78%というのは、信じがたい数字だ。

2012-10-05 13:11:02

 ●ステパノワ医師 


so sora @sosorasora3

●ウクライナ国立放射線医学研究センター、政府報告書で子どもの健康に関する項目を書いたエフゲーニャ・ステパノワ医師     P218  #ウクライナ報告  http://t.co/cJZDfMmm

2012-10-05 13:12:28
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so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 :ステパノワ医師「汚染地域の子ども達の健康低下の原因はいくつかあります。まず、慢性的に身体に入ってくるセシウム。それと同時に、きちんとした食料不足、ビタミン不足も。しかし、まだ研究の途中です」 72歳の今もなお、精力的に臨床や研究を続けている小児科医。

2012-10-09 13:21:05
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 P218:ステパノワ医師:放射線医学研究センター小児病棟:国中の汚染地域の子どもが集まる。20年以上そこで子ども達の治療をし、現地でも原因を探ってきた医師は、それだけに子ども達が少しずつ、しかし確実に悪化していくことを統計はもちろん、実感として持ち続けている。

2012-10-09 13:23:03
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師:彼女は、子どもの赤血球の数に注目した。 6歳以上で貧血と診断された子の赤血球数を比較すると、低線量地域の子の赤血球は1μリットルあたり355万個だが、高線量地域の子の赤血球は340万個と、少なかった。

2012-10-09 13:24:28
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師:赤血球は、酸素を体中に運ぶなどの重要な働きをしている。赤血球の数が減少すると貧血になり、酸素の運動能力が低下するため、頭痛やめまいの原因になり、悪化すると狭心症を発症することもある。

2012-10-09 13:25:07
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師:次に、ミトコンドリアに注目した。 ミトコンドリアは、細胞が働くために必要なエネルギーを供給する器官だ。これまでに広島や長崎の原爆被曝者の研究からも、放射線を浴びるとミトコンドリアに異常が発生することが知られている。

2012-10-09 13:26:14
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師:ウクライナの汚染地域で生まれ育った子ども達の、細胞内のミトコンドリアを調べたところ、低線量の放射線によって破壊されることが確認された。

2012-10-09 13:26:54
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師:「低線量によって、細胞の膜と組織がダメージを受けています。同時にミトコンドリアにも影響を及ぼします。ミトコンドリアはエネルギーのもと。これが傷つくと、エネルギーに頼っている器官が損傷し、中枢神経系、心筋、骨格筋、免疫系などに影響が出ます。」

2012-10-09 13:27:30
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師:血液中の赤血球やミトコンドリアを調べることで、放射線の影響と子どもたちの健康悪化の関連性を立証しようと試みた。 それは、子ども達の健康状態を少しでも回復させるためには、悪化させている原因を知らなければならない、という強い信念から生まれたものだ。

2012-10-09 13:28:45
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師:原因を探るうちに、ステパノワさんは、子ども達の健康状態の悪化の一つの原因が放射線であること、そしてチェルノブイリ原発事故の影響のうち、放射線以外の原因も、影響を及ぼしていると考えるようになった。

2012-10-09 13:30:11
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師 「チェルノブイリ事故による影響は放射線だけではなくて、いろいろな要素がありました。貧困、ストレスなどもあったのです」

2012-10-09 13:30:43
so sora @sosorasora3

#ウクライナ報告 ステパノワ医師:どの原因にしろ、それを見極め、治療に結びつけることは難しい。20年以上の臨床と研究は、原発事故がこどもたちの健康に及ぼした巨大な影響に立ち向かおうと、もがいてきた道のりだ。しかし、そんな彼女でも、福島の子どもの未来を予想することは難しいという。

2012-10-09 13:33:18