茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第735回「創造性は、かけ算(体験×意欲)である。」

脳科学者・茂木健一郎さんの10月4日の連続ツイート。 本日は、日本を元気にするツイートシリーズ。現代において、最も必要とされているものについて。
コラム 茂木健一郎 そか 事務能力 創造性
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茂木健一郎 @kenichiromogi
しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!
茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第735回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、日本を元気にするツイートシリーズ。現代において、最も必要とされているものについて。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(1)その時代に、市場の中で最も希少なものが、高く評価される。以前は、定型的な仕事を正確にこなす能力は重要だった。だからこそ、読み書きそろばんの基礎から、大量に情報処理する事務能力が育まれ、多くのホワイトカラーが職を得ていった。彼らは、その報酬として高い給料を得た。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(2)ところが、コンピュータの発達により、定型的な事務処理、計算をすることが、安価に簡単にできるようになった。かつてホワイトカラーがやっていた仕事は、ワードやエクセルで簡単にこなせる。結果として、ホワイトカラーの仕事に対する需要は低下。事務能力は、市場で評価されなくなった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(3)現代において最も評価される能力は何か。それは、新しいものを生み出す「創造性」である。コンピュータの機能が上がり、人工知能の研究開発が進んでも、創造性は実現していない。コンピュータにはできず、人間だけが担うことができる能力として、創造性が市場で評価されるようになった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(4)では、創造性はどのような条件の下に育まれるのか。創造というと、無から何かを生み出すというイメージがあるが、そんなことはあり得ない。自然は飛躍しない。かつて、パスツールが煮沸させた肉汁からは細菌が自然発生しないことを示したように、創造性も、無から生じることはないのである。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(5)創造は、無からは生まれない。側頭連合野に蓄積されたさまざまな体験、知識から、さまざまな組み合わせ、結びつきを通して新たに何かが生み出される。創造は、思い出すことに似ている。想起が記憶をそのまま引き出すのに対して、創造は、記憶が編集され、結びつけられてよみがえるのである。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(6)ここで、前頭葉の働きが重要になる。記憶の想起においては、「このような記憶がある」というFeeling of Knowing(FOK)が重要になる。前頭葉で担われるFOKが、側頭連合野からの記憶の抽出のきっかけとなる。創造性でも、前頭葉が側頭連合野から情報を引き出す。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(7)前頭葉が、「こんなものが欲しい」というイメージを抱く。そして、そのような要求に一番近いものが、側頭連合野から、組み合わせや結びつきを通して引き出される。つまり、側頭連合野にある情報が、前頭葉の要求を呼び水に引き出されてくるのが「創造性」なのである。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(8)つまり、創造性とは、体験×意欲。側頭葉に蓄積される体験が、前頭葉の意欲によって引き出されるのだ。創造性というと、若い時に発揮されるというイメージがあるが、実際には側頭連合野にある程度の知識、経験がたくわえられる必要がある。その上では、年寄りこそ創造的であり得る。
茂木健一郎 @kenichiromogi
そか(9)では、なぜ年をとると創造性が落ちると言われているのか。側党連合野の体験は豊富である。前頭葉の「意欲」が落ちるのだ。ということは、意欲のある年寄りは最強ということになる。創造性を高めたかったら、疾走し、さまざまな体験を蓄積し、強烈な意欲を持て。誰でも創造的になれる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第735回「創造性は、かけ算(体験×意欲)である。」でした。

コメント

Ikko Isimoto @musikko 2012年10月4日
年金生活の高齢者にも、生活保護受けてる中高年にも、読んでほしいw
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