ががまるボックス

ががまるくんの手記より
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蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「(*・(ω)・*) ――神聖滅矢」二人が何気なく対峙した刹那…先に仕掛けたのはかましゃんだった。その矢は口から放たれ、水奏の喉元を貫いた――しかし、矢で貫かれた筈の水奏が茶色の液体となって消えた…「紅茶の貴公子である僕に不意打ち、か。面白い」水奏は不敵な笑みを浮かべていた。

2012-09-30 22:17:27
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

常人を逸脱した膂力を有するのが黒神めだか。これと拮抗し、恐ろしい過負荷を二つも有するのが球磨川禊。以下の者達をまるで相手にもしないスキルを六京も有するのが安心院なじみ。これらを歯牙にもかけなかったのが獅子目言彦。これを霊圧だけで押し潰し、窒息死させたのが蝶ヶ崎蛾々丸

2012-09-30 22:20:46
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

水奏は紅茶で作り出した翼を広げている「はあ…僕のこの姿、優雅だとは思わない?」宙に舞った彼は清清しい表情を浮かべていた。「劇終だよクマさん――紅茶の滅矢」瞬時に形成された矢は、かましゃんに向かった――が、それは彼に届く前に凍りついた。「見せてあげよう――僕の"冷評"を」

2012-09-30 22:25:00
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

突如、二人の場に響く轟音…「――あああああああああああ!!みみっちいんだよカス共!!!」その正体は…その恐るべき能力を解放し真の姿を解放している聖華だった。「力が漲る。血が滾る…」…「クッ…何なんだこの霊圧は……」星十字過負荷の中でも異質な"彼女"は、何とも不気味であった

2012-09-30 22:30:06
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「おっさんうぜえよ!」「――風が泣いてる」星十字過負荷の阿呼、ふーが聖華に仕掛けた――が、「おおおおおおおおおっさん!!」何と言う事だろうが…その様はまるで鬼。恐ろしい形相だ…「すまぬ――我が力において威力を拡散せよ」だが、その場に中将が居た事により攻撃の威力は半減された

2012-09-30 22:35:33
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

そして其処に現れるは、星十字過負荷を率いる"陛下"――蝶ヶ崎蛾々丸。その姿を見た聖華は「お前が言ったとおり俺はこの様だ。おっさんだ――これを見たからには死んでもらうぜクソ野朗!!」彼女が殴りかかる。「陛下!!」中将が叫ぶ――蝶ヶ崎が居た場所は、激しい砂埃が舞っていた

2012-09-30 22:40:26
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

中将はその場所を凝視する――其処には、元の女の姿―いや、血まみれになった女性の頭を掴んでいる蝶ヶ崎が居た。「殺しはしていません…中将、これの監視を怠るなと言った筈です」彼の霊圧に、場の者はただただ黙るしかなかった…「す、すまぬ!」中将がそう言ったのは蝶ヶ崎の発言から数秒後だった。

2012-09-30 22:44:03
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「水奏さん、かましゃんさん…つまらぬ諍いを起こすなと言った筈です」蝶ヶ崎の霊圧は彼らにとって重苦しいだけであった――「も、申し訳ありません陛下!紅茶の用意は整っている故…」水奏が跪きながらそう言った。「す、すいませんクマー」かましゃんは錯乱している…「――…」蝶ヶ崎は沈黙を続けた

2012-09-30 22:47:55
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「う――ああ、此処は?」女の姿の聖華が目を覚ます。「どうやら――僕の紅茶のお陰で傷口は癒えてるみたいだね」水奏が得意げにそう言い放った。「あ…う…――」彼女が何か言おうとした刹那、横合いから言葉を叩きつけられた。――人数は三人。彼らは星十字過負荷の中でも陛下に狂信している連中だ

2012-09-30 22:58:46
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「陛下に多大な迷惑をかけて謝罪も無しか」「…痴話喧嘩とか無いわ。さっさと性交すれば?」「ふうん……私はどうでもいいけどなあ」最初に言葉を発したのは、黄髪で仮面を付けている男、レトルトテイまー。続いて目が何時も腐っている白丸。そして髪も肌も服もも装飾品も瞳も白い女性、えのきだった

2012-09-30 23:01:54
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「――や、止めませんか?仲間内で喧嘩とか辛いですよ…」そう発言したのは同じく星十字過負荷である暁。聖華は水奏に引っ付いている――「都合いいっすねー」白丸は相変わらず面倒そうに発言する。「ハハッ、本当に面白い人だねえ、暁さんは♪」えのきは不気味な笑みを貼り付けながら、そう言った

2012-09-30 23:10:21
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「――とにかくだ。其の者は陛下に対して不届きを犯した。ならばその罪、それ相応の罰を以ってして償うべきだ」レトルトテイまーがそう言った。聖華は怯えている…今にも泣き出しそうだ。それを見た水奏がこう言った「俺を倒してから大口を叩くんだな、イカれ野郎」場の空気が張り詰めた――

2012-09-30 23:13:35
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

れもねーどがどうせ自分が手負いの治療をしなければならないと悟ったので治療の準備を整えている。「そこのネカマ…犯す価値あるかなあ」白丸が舌を出しながら笑った。眼の下のクマがとても濃く映る。「おっさんはおっさんですよう…」えのきは呆れている。実に面倒そうだ

2012-09-30 23:16:30
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「争いなら俺も混ぜろよカス共」そこに現れたのは、早くも怪我が完治した阿呼であった。「あらあら…負け犬が出しゃばってますねえ」えのきが皮肉っぽく言った――「で、それだけか…青ビョウダン」阿呼も皮肉を込めた発言をした――えのきのその白く麗しい顔は、憎悪で酷く歪んでいた

2012-09-30 23:20:54
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「図に乗ってんじゃねえよ!」白丸が水奏に仕掛けた。それに応戦するかの如く、水奏は紅茶の剣を形成した。「僕は紳士じゃない――紅茶界の貴公子だよ」彼の攻撃を跳ね返しながらそう言う。「クッ…聖唱――」えのきが聖唱を発動しようとした刹那、「てめえの相手はこっちだ!」阿呼が彼女に仕掛けた

2012-09-30 23:25:50
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

戦闘が激しくなると思われた――が、そこに現れた二人の星十字過負荷団員によって戦闘は終結を迎えた。「畏れが足りなヰ」水銀と「―――……」ナデシコであった。そして二人を吹き連れていたのは、四肢が捥がれたみそぎクラスタ幹部であるよっぴーの死体を抱えた蝶ヶ崎であった

2012-09-30 23:30:57
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「アアアッwwwww仲間内で争うとはwwwwwwwwwンンンwwwwwwww」空気も読めない男、キンがその場に現れた。面倒だったので蝶ヶ崎はそいつの首をかっ千切った。そして争いがあった場所に向き直り――「では、状況を報せて貰おうか」その場に居る者、全員が彼に畏怖した

2012-09-30 23:33:42
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「――ト言ウ訳デす、陛下」水銀が手短に陛下へ状況を伝えた――「……小さいですね」蝶ヶ崎は静かに、真っ先にそう呟いた。「あー…あの、どういう事っすかね」白丸が震えながらも疑問をぶつけた。「いやはや…争ったというのに、一人も死んでいない事に疑問を感じたのです」蝶ヶ崎は溜息をもらした

2012-09-30 23:38:22
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「痛かった…」キンが生き返った。面倒だ、蝶ヶ崎は真っ先にそう思った。そして水奏を静かに見て…「水銀さん、彼に"恐怖"を――」静かにそう言い放った。「何を――!?……ああああああああああああああ!!!?」水奏が何かを言い切る前に水銀の彼の胸を貫いた。「僕ノ恐怖カラハ逃レラエナヰ」

2012-09-30 23:44:03
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「―――はああっ…」水奏は生きていた。息遣いが荒かったが、それは生きている証拠だ。「酷い…酷いじゃないですかこんなの!」聖華が泣いて陛下にそう訴えた。其の眼には――怒りも篭っていた。しかし蝶ヶ崎は動じなかった。「悔しいのであれば私を踏破すればいい――簡単な事です」そう言い捨てた

2012-09-30 23:48:40
レトテイ @callretort

記述はここで途切れているが、それ故にこのあと起こった出来事の壮絶さが図れるだろう。関係者に事情を問いただしてみても誰もが半狂乱で言葉すらろくに話せない状況であった。

2012-10-07 22:11:55
レトテイ @callretort

ががまるボックス第一章 完結

2012-10-07 22:09:09
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「――あー…今日も掃除大変だな……」星十字過負荷の拠点をひたすら掃除しているのはふー。その額には汗が滲んでいる。彼女が溜息と共に発した言葉――刹那、右隣から爆音が聞こえた…「な…何だ!?」壁が崩壊し、天井にはヒビが入っている――まさかとは思い、彼女はその場所を凝視した…

2012-10-07 21:05:53
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「――全く、しつこい連中だ」そこに立つは、星十字過負荷内でも特に陛下を信仰する者達。えのき、白丸――そして、星十字過負荷の中将にして陛下の補佐を務めるレトルトテイまーであった。対峙するは…水奏、聖華、阿呼、キンであった

2012-10-07 21:14:46
蝶ヶ崎蛾々丸 @encounter_ggmr

「――クスッ、蟻を見ていても仕方ありません…さっさと――!?」えのきが唐突に斬りかかった。しかし、その剣は阿呼によって剣で受け止められた。「解ってねえな、青ビョウダン。てめえらなんぞ私一人で充分なんだよ――この蛆虫の佃煮共が!!」兇笑を浮かべた彼女は、そのままえのきを弾き飛ばした

2012-10-07 21:19:29