袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。
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全神経の末端にまで浸透するのは鶯ボール達の悲鳴と怨嗟の声。三度目の射精は、血が混じっていた。ああ、愉快だ。本当に、愉快。これがモノを喰らうと言う事。実に、愉快。
2010-07-30 21:57:21くふぅんとそいつが呼吸をするほどに、穴へと息が吹きかけられる。僕は身じろぎして、快感と羞恥に耐えた。どうしたってこいつらは進攻を止めないのだ。一つ、また一つと、僕の中に入っていく。――ああ、これが穢れるということか。絶頂ということか。やれやれ僕は射精した。
2010-07-30 21:57:28膨らました彼女に、私は苦笑してしまった。「うちん家が貧乏なのは、葉子がチョコボールばっか買うからじゃん」「だって金のエンゼル欲しい」「しかも中身は全部私に食べさせるし」「キミちゃん太らないと抱き心地よくないし」「こら」「お肌はすべすべなのにねえ」葉子はそう言うとギュッとだきついた
2010-07-30 21:58:39割れたガラスを指さしたこいしの手をさとりが取る。悪気はなかった。放って置いたら、こいしがそのまま破片を取り上げてぐしゃぐしゃに手を壊してしまうと思ったのかも知れない。それだけの事だ。「ちゃんと拾うのよ」「五ってなあに」「私が拾うわ」「いつもそうなるね」「わかってるんじゃないの」
2010-07-30 21:58:46隣の鶯ボール45号がウインクでちょっと差を付けアピールするが、僕は事故を装ってそれの鳩尾に一発ぶち込み黙らせた。今度は反対側から鶯ボール63号が反動ジャンプを試みた。馬鹿め。袋の外では我々は生きられないというのに。
2010-07-30 22:02:25そして僕たちは噛み砕かれ血みどろになって射精されたところに隕石が降ってきて死んだ。スイーツ(笑) ところで鶯ボールってなに? なんか投稿しそこなったので再。
2010-07-30 22:03:24袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。ばらばらと零れて、テーブルの下に落っこちる彼らを、ぼくは椅子に座ったままぼんやりと眺めていた。「痛い! 痛いよ! いやだまだ死にたくない!」彼女らの悲鳴は発情期の猫みたいだ。
2010-07-30 22:07:16ある日、鶯さんが言いました。「鶯ボールさんたち、そんな袋に閉じこもってないで出ておいでよ。春だよ、もう寒くないよ、外の世界は素敵だよ」そう言われて鶯ボールは勇気を持って飛び出すことにしました。袋を空けた途端、鶯ボールがいっせいに鳴き出しました。「馬鹿め、のこのこと出てきたな!」
2010-07-30 22:10:53辺りにはいつのまにか鶯の群れです。鶯ボールさんたちは必死に転がって逃げようとしましたが、抵抗の甲斐無く次々と食べられていきました。「逃げろ! お前たちは一番小さいから逃げろ!」鶯ボールさんたちは何とか三人の小さな兄弟だけを逃がしましたが、鶯から逃れた鶯ボールたちに更なる受難が。
2010-07-30 22:12:57雨です。鶯ボールさんたちはどんどんとふやけていきます。「ああ、ぼくたちは」「鶯に啄まれて」「ふやけて死んじゃうのか」「もっと何か」「生きた証しを」「残したかったかな」「天に輝く」「星のように」「生きたかった」すると哀れに思った神様が鶯ボールの三兄弟を天に引き上げました。
2010-07-30 22:14:47袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。「ぴーちくぱーちく喧しいんだよ、小鳥が」背中の二刀『日輪の太刀』と『月輪の太刀』を抜き放ち、斬る、斬る、斬る、斬る、斬る……!!鴬ボール達は断末魔の悲鳴をあげて砕け散った。(ぱち、ぱちぱち)まばらなやる気のない拍手が背後から聞こえた
2010-07-30 22:17:40「やあ、流石だね。Sランクハンターの看板を一人背負って立つだけのことはある」「……お前か。こんな雑魚どもが何羽いようと関係ない」「褒めたんだから素直に受け取っておきたまえよ」……。「いいか、よく聞けよ。私はな、鳥が嫌いなんだよ……特にぴーちくぱーちく鳴くしか能のない小鳥は」
2010-07-30 22:20:28「……それは、自分に言ってるのかい?」「私にも小鳥だった時期があった。糞ったれな時代だったよ」「……馬鹿なことを聞いたね。ごめん」二刀使いのSランクハンター『風見鶏』。彼の過去を知るものは誰もいない
2010-07-30 22:22:58袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。それはそうと、カルタゴは滅ばされるべきだ、と大カトーは言ったが、その因果が曾孫に報い小カトーは切腹して果てた。他にカトーという語からは、加藤保典、加藤茶、加藤清正などが連想される。清正と言えば熊本城と虎退治、そして──梅毒であろう。
2010-07-30 22:26:41袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。「ブービートラップだ!」としかし曽根の言葉が聞こえたのは全てが終った後だった。一瞬で電荷された鶯ボールの発射速度は400m/s、音速を超えた鶯ボールはその炸裂音が響くより先に周囲を蹂躙し尽くしたのだ。
2010-07-30 23:40:01真近にいた西田は酷かった。自慢の鍛えられた身体もサブソニックライフルで蜂の巣にされたも同然で、奴さんの砕けた歯が真後ろにいた杉山の額に刺さっている光景はまるでコメディの一場面だった。即死した木村も矢野も哀れだったが、死にぞこなった日野こそが不幸だった。なんて無慈悲な鶯ボール。
2010-07-30 23:40:34鶯ボールの鳴き声を聞いた者は生き残った者だけで、死人はついぞあの忌まわしい鳴き声を聞かずに済んだ。 鶯ボール。最近ようやく国連が非人道的な兵器として使用の中止を勧告を出したという。遅すぎる話だ。俺の魂は今も死んだ戦友と共に彷徨っている。 鶯ボール。今日もどこかで奴の鳴き声がする。
2010-07-30 23:41:21