袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。

【問2】 次の文で始まる小説を書け。(500字) 「袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。
2
太陽が眩しかったから @noah_black

【問2】 次の文で始まる小説を書け。(500字) 「袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。

2010-07-30 21:44:21
@elek_mutton

袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。そして始まる男祭。弾ける筋肉、筋肉。飛び散る汗。今夜は祭だ! 響く和太鼓の音とともに、褌一丁の男たちがセイヤ! セイヤ! という掛け声とともに神輿を背負って大通りを駆け抜けていく。猛暑で疲れきっていたはずの男たち。

2010-07-30 21:45:42
no_name_life200 @no_name_life200

袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。「待て、これは生き物だったか?」訥々な出来事に体が硬直するが、世界は余りにも残酷で鳴き声は止まず動き出すものまで出る始末。はてどうしたものかと思案に暮れた結果、本来の役目を全うして貰うためひと思いに口に含んだ。暴れられた。痛い。

2010-07-30 21:45:44
@elek_mutton

スーツ姿から解き放たれた彼らは、身に宿る野生の躍動と一体感を感じていたのだ。

2010-07-30 21:46:27
あか。 @Aka_marug

袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。そいつはくぅんきゅぅんと可愛らしく鳴いて、僕に擦り寄ってきた。尻尾が見えるようだった。そうして彼らは僕の穴を間違えて突っ込んできた。それはまだ、彼らが僕の仲間だったときのことだ。

2010-07-30 21:48:05
桜館 @sakuradate

袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。ばらばらと床を転がっていく白と茶色の砂糖玉が階段を落ちていくのを眺めていると、みんな自殺するみたいだと思った。肩から引き裂かれたようになった袋を取り上げたさとりがため息をついた。「なにやってるのよ」さとりにしてはめずらしかった。

2010-07-30 21:48:15
はるか @YT_HARUKA

袋を開けた途端、鶯ボールがいっせいに鳴き出した。僅かに開いた袋の口から聞こえるのは、酸素に触れてその身を蝕まれゆく鶯ボール達の断末魔だ。食す側――人間と、食される側――鶯ボールの力関係は明白。余りにも惨たらしい光景。ああ、これが人のエゴイズムの形なのだろうか? 僕は射精した。

2010-07-30 21:48:39
@elek_mutton

普段はいがみ合っている上司と部下も、この時ばかりは褌一丁で笑いあっている。冴えないと陰口を言われていた山田さんも、鍛え抜かれた体を披露していた。コォォォという独自の呼吸とともに放たれた正拳。国会議事堂がその一撃で崩壊した。世界の夜明けだった。でも隕石が落ちてきたからみんな死んだ。

2010-07-30 21:49:00
春日萌春 @moeharu

袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。―――夢か。俺は与えられた任務を愚直に行う目覚まし時計に労いの手を差し伸べ、自分自身の任務を完遂すべくベッドから体を起こした。

2010-07-30 21:49:14
太陽が眩しかったから @noah_black

あっ微妙だった文章ちょっと直したんだごめんね

2010-07-30 21:49:29
鎌鼬 @kama_itachi

袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。しかしながら僕は鶯ボールがなんなのかを知らない。鳴き出しているそれを見て僕はどうしたらいいかわからず、唖然と立ち尽くすしかなかった。(まいなす3てん)

2010-07-30 21:50:13
はるか @YT_HARUKA

濁々と迸る精の濁流が、僕の下腹部を生暖かく濡らしている。絶頂だ。圧倒的強者のみが得られるエクスタシーによる絶頂

2010-07-30 21:50:18
はるか @YT_HARUKA

気が付けば、濁々と迸る精の濁流が僕の下腹部を生暖かく濡らしていた。絶頂だ。圧倒的強者のみが得られるエクスタシーによる絶頂が、僕の脳髄に溶岩の雫を流し込んでいる。「くっ……あ、ハハっ……これが、貪ると言う事か!」袋の中に手を捻りこみ、一握りの鶯ボールを猛禽類の手付きで鷲掴みにした。

2010-07-30 21:52:07
桜館 @sakuradate

最近こいし以外の個体にばかり構っているようだと無意識が酷く騒いで夜も眠れないほどだったから、ステンドグラスを割って鍋のつみれ汁をばらまいたこいしにとって、勝手に深部が音を立て始めるほど血液が回るのを知るのは久々の感触のように思えたのだ。「世界がそう望んだの」

2010-07-30 21:52:28
@back_go

袋を開けた途端、鶯ボールがいっせいに鳴き出した。しかしそんなことは関係ない。ひょいと一粒つまみ上げて、口の中に軽く放り込んだ。ぴーぴーと舌の上で鳴く鶯ボール。僕は構わずに臼歯で噛み潰す。聞こえなくなる声。じんわりと生温かい液体がにじんで、微かに鉄の味がした。

2010-07-30 21:52:45
春日萌春 @moeharu

筒井康隆っぽい文章にすると、とりあえず登場人物は恐怖のあまり発狂して、訳の分からぬ戯言をうわ言のように言って、未消化の吐しゃ物を撒き散らし、漏らした下痢便の重みで下着が膝下まで下がる描写を入れないと嘘になりそう

2010-07-30 21:53:38
@i00i_

袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。「何これ?」彼女は首をかしげて、その黄緑色をした卵菓子をつまみ上げた。「はい、あーん」言うなりわたしの口元まで運んできた。「……まさか食べろっていうの?」「だってキミちゃんが買おうって言ったんじゃん」うちお金ないのに。ぷっと頬を

2010-07-30 21:53:55
あか。 @Aka_marug

鴬ボールは僕の穴という穴をふさいだ。(自主規制)へと近づくそれを、僕はうめき声で否定しようとしたが、むなしく。コロコロと転がるように、僕の中へと進入しようとしている。やめろ、やめてくれ! ――何かが、穢れる音がした

2010-07-30 21:54:33
はるか @YT_HARUKA

――ガリ。 無残に噛み砕かれ息絶えた鶯ボールの破片が、僕の口腔粘膜にこびり付く。ああ、これが鶯ボールの味、感覚、感触、鼓動、そして断末魔。口内から鼻腔へかけて劈きかける断末魔が、頭蓋の奥で反響している。「あ、ははっ! アハハハハハハハハハ!!!」溜まらず、二度目の射精をした。

2010-07-30 21:54:48
桜館 @sakuradate

「地霊殿は鶯ボールをばらまかれて喜ぶような場所じゃないわ」さとりは静かに言う。その頃にはぽたぽたと雨が降り出して、割れたステンドグラスの破片に当たり、きいきいと音を立てていた。「地底なのに、雨が降るんだ」「降るわよ、知らなかったの」「空が」「はいはい」

2010-07-30 21:54:53
no_name_life200 @no_name_life200

袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。そればかりか、空から無数の卵ボーロまで降り出してきた。痛い、正直痛すぎる。なにがあった。この世界は終わるのか終わってしまうのか……そんなのはいやだっ! 私にはまだやり残したことがある。彼女に、あの人に告白しなければ。

2010-07-30 21:55:30
黒居四季 @mono_lib

袋を開けた途端に鴬ボールがいっせいに鳴き出した。――そうして世界は滅亡した。完

2010-07-30 21:56:33
アズなんとかさん @as_capabl

袋を開けた途端、鴬ボールがいっせいに鳴き出した。可愛らしいとか五月蝿いとか好き勝手な剽を伸べるのは結構だが、僕たち鶯ボールにしてみれば、これは己の存在意義を掛けた一世一代の大舞台なのだ。

2010-07-30 21:56:38
no_name_life200 @no_name_life200

いてもたってもいられなくなり、思わず駆け出す。行き先はあの人の処。走る、走る、走り続け――ようやく辿り着いた。しかし、何故だろう。そこには既に、卵ボーロの山しか存在しなかった。瞬時に事を悟った私は、唯泣き続けることしかできず、私も唯卵ボーロに埋まり、そして彼女と私はひとつになった

2010-07-30 21:57:00