猶予の月・第一部の事象変化【ネタばれ注意】

夢乃 @iamdreamers

こないだアスタートのことをふと呟いたので。猶予の月の第一部で起きた事象変化を考えてみよう・・・

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猶予の月では、カミス─月─の理論士たちは事象制御装置アスタートを使ってリンボス─地球─の事象を制御し、リンボス生命を操作して事象理論を実証している。

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事象理論は、実際に実現している実現事象、実現の可能性を示す可能事象、そして時間、この三つからなる事象空間を操作することにある。時間と実現事象からなる事象面を、アスタートで可能事象方向に移動させることで事象を制御する。 http://t.co/s27LBjot

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理論士イシスは、カミスでは禁じられている、詩人である弟アシリスとの愛を成就するため、アスタートを使ってリンボス上に二人に似た人間が存在し、なおかつカミス人である二人がリンボス人でもある、という事象を実現しようとする。 http://t.co/GFSZEYLV

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イシスは、模擬アスタート装置、要するにアスタートのシミュレータを使ってこの事象を実現可能であることを確認しようとする。しかし、模擬アスタート装置は追放された理論士バールによって、本体のアスタートに接続されていた。

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バールは、自らが構築した理論を実証する目的でアスタートを動かしていた。バールが実現しようとした事象面は、通常は可能事象軸に直交する事象面でなく、時間軸に直交した事象面を表すことだった。 http://t.co/dP96LCmU

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ここに、イシスが自分の理論を入力したため、アスタートの動作は予想することが困難、事実上不可能になる・・・二つの事象面を同時に実現しようとした結果、バール事象面が現れたがイシス事象面もバール事象面と交差する部分として実現。 http://t.co/SC2JVacC

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その結果、時間軸に直交した事象面がバールの思惑どおりに現れたが、同時に入力されたイシスの理論によって、イシス・アシリス・バールと、バールに対抗するためにイシスが協力を求めたスローン・セラフ・ダゴムの六人のカミス人がリンボス上にリンボス人として現れた。

夢乃 @iamdreamers

時間のないバール事象面では、動くこともできない。けれどここにはあらゆる可能性が存在するため、この事象面に取り込まれたカミス人たちは第三眼の力により、可能事象を選択することで擬似的な動き、擬動することで活動を始めた。

夢乃 @iamdreamers

そんな中で、熊谷が消失するという「事件」にバールは遭遇する・・・しかし、熊谷の記憶はある・・・つまり熊谷が「ある」状態と「ない」状態が同時に存在するには事象面が重ならなければならないが、事象理論では複数の事象面が重なることはありえない・・・

夢乃 @iamdreamers

実は複数の事象が重なったのではなく、アシリスによりバール事象面と交差する、時間軸から傾いた別の事象面が出現していた。バール事象面とアシリス事象面が交差する交線上においては、同時に二つの事象が発生しうる。 http://t.co/HGSXfawQ

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夢乃 @iamdreamers

アシリスは自らが作り出した事象面を擬動することで過去へと移動し、自分の心を確かめた。それが終わったとき、目的を失ったアシリス事象面は過去から消滅してゆく。 http://t.co/6tbqxD8j

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夢乃 @iamdreamers

アシリス事象面はなぜ消滅したか・・・私の想像だけど、無理矢理作られたアシリス事象面は、ゴムの板を斜めに引き伸ばした状態だったんじゃないだろうか・・・無理な状態は長くは続かず、作中においては過去のどこかでちぎれてしまい、未来に向かってゴムが縮むように消滅していった・・・

夢乃 @iamdreamers

そう考えると、消滅していくアシリス事象面が波打っていたことも説明がつく・・・んだけど、実際のところどうなったのかは解らない・・・第三部のラストの場合は、同じように交線から千切れた、と。これも想像だけど。

夢乃 @iamdreamers

・・・と、こんな事象変化が猶予の月第一部で起きていたと思う・・・ネタばれ失礼しました（←あとからゆーな(^^)）。