前からなんとなく気になっていた本を手に取ったのだけど、やはり本の前提になっている部分に納得できず、乗れなかった。その前提に疑問があることと、それをはっきり言われると気持ち的に素直に納得できないということだ。ジム?そうかなあ?という。
2012-10-17 20:32:21本にも出てきた、ジムがシャア専用ズゴックに一発でやられるシーンも、あれはジムが弱いのではなく、(おそらく)ジムより劣るズゴックで撃退したシャアの非凡さを表現しているシーンだと思う。しばらく戦線を離れていたシャアの復活を視聴者にアピールする場面でもある。
2012-10-17 20:39:18ちなみに、シャアは第10話「ガルマ散る」から第29話「ジャブローに散る!」まで、モビルスーツで戦闘をするシーンが無かったと記憶している。それだけにズゴックで再登場するシーンは印象強い。
2012-10-17 20:46:13ガンダムだって本当はワン&オンリーの存在ではないんだよね。3機作られた試作機の残り1体で、途中ではアムロの進化についていけなくなり、ゲルググなど同等の性能を持つ機体や、ビグザムやジオングなど遥かに強力な機体も出てくる。しかも最後は大破して打ち捨てられてしまうという。
2012-10-17 20:53:44TV版機動戦士ガンダムでのジムはとにかく弱くて、モブキャラのようなやられ役というのは作劇上仕方が無かったのだろうと思う。だからといって、大人が読む本でそういう認識をするのは、ちょっと理解が浅いかな、と思った。
2012-10-17 20:58:49本来のジムは、国力が遥かに劣るジオン軍にコテンパンにやられた連邦軍が、その反省を元に本気になって開発したものだろう。実際、その試作機であるガンダムは主力機のザクを一撃で葬る。本当はザクやドムあたりではとても敵わないようなMSだったんだろうな。
2012-10-17 21:08:51演出上、ガンダムがいかに強いかということを表現する必要があるので、しなかったのかもしれないけれど、本当はジムがドムを楽々倒しているシーンがあっても良かったのかもしれない。そしてその後、ビグザムに一撃で破壊される。そうすると、さらにガンダムが引き立つという。
2012-10-17 21:13:02実際にジムをビジネスマンに例えるなら、本来は大企業で幹部候補になるようなパワーエリートなんだろうと思う。やられ役どころか、新しい戦争の中核を担う特別な存在のはずだ。ジムを甘く見てはいけない。彼らは「量産型」だけど「ガンダム」なんだ。
2012-10-17 21:19:43なんでこんなに気になるんだろうと思うんだけど、結局「ジムはやられ役じゃない!」と「人を量産品のやられ役扱いしないで欲しいなー」というところに尽きるのかもしれない。もうひとつ付け加えれば、長い歴史と多くのファンを持つ作品を扱うには、ちょっと読みと認識が浅いんじゃないかと思う。
2012-10-17 21:28:41ただ筆者がおそらく言いたかったのだろう、ガンダムにならなくてもいいんだ、ジムとして生きて行くんだということは共感できる。ハイパーメリトクラシーに疲弊し、カツマー疲れみたいなことになるよりは、無理に高スペックな存在を目指さなくてもいいとも思う。
2012-10-17 21:36:52解釈は自由だと思うし、一般的な見方ではジムはやられ役、というのは正しい。実際の設定では、とか言っても仕方が無い。そういう観点でガンダムとビジネスを結ぶ本は今まで無かったし、それを1冊の本に仕上げる力量はすごいと思う。これをきっかけに原典のTVシリーズを手に取る人がいたら嬉しいな。
2012-10-17 22:17:37