サッカーの遅攻時のビルドアップには、ロングビルドアップとショートビルドアップの2つの種類があります。前者は前に人数をかけ、後者は後ろに人数をかけることになります。
2012-10-21 18:34:12Jリーグの1位と2位のチームを見てみるとわかりやすい。サンフレッチェ広島はショートビルドアップを、ベガルタ仙台はロングビルドアップを主に採用しています。
2012-10-21 18:34:32サンフレッチェ広島には複数人のゲームメーカーが存在し、ベガルタ仙台には空中戦で強さを発揮できるフォワードがいます。彼らの能力がいてこそ遅攻の設計ができ、上位に進出することができたとも言えます。
2012-10-21 18:34:41世界的にも、ショートビルドアップの道で最も有名なバルセロナは信じられない人数のゲームメーカーを抱え、レアルマドリーはシャビ・アロンソのゲームメークで遅攻を成り立たせている。
2012-10-21 18:34:49アスレチック・ビルバオが昨シーズン注目を浴びましたが、制空権争いが得意なジョレンテを使ったロングビルドアップ、ハビ・マルティネスら複数のゲームメーカーがいることで成り立つショートビルドアップの2つのオプションがありました。
2012-10-21 18:34:58近年は可変してビルドアップを行うチームが多く、その影響で理論モデルで話を進めることはできても、選手のゲームメーク能力や攻撃能力を考えずに理論モデルだけを先行させてしまうような人が後をたたない。
2012-10-21 18:35:49「スペースを突く」や「数的優位を作る」だけではサッカーは足りない。どんな特徴を持った選手がスペースを突く、数的優位を作る、「誰が」というここまでが必要になる。
2012-10-21 18:35:58アッレグリ監督は開幕戦でモントリーヴォにゲームメーカーとしての仕事を託してみましたが、パスは出せど支配的なプレーができないモントリーヴォにゲームメークは無理がありました。
2012-10-21 18:36:33ミラン救済策としてアッレグリ監督は中盤に引いてきて組み立てを行えるボージャンとDFラインの牽制を行えるボアテングの縦関係を駆使した4-2-3-1を発案し、パルマ戦、ゼニト戦、インテル戦の3試合では遅攻の設計に見事成功し、一度ミランは持ち直した。
2012-10-21 18:37:02しかしその戦術で起用可能な選手は限られ、中でも昨季まで採用していた4-3-1-2のインサイドハーフ向きの選手たちとボージャン以外のフォワードの選手は一気にポジションを失うことになりました。
2012-10-21 18:37:19そのためこの試合では4-3-1-2にフォーメーションを変更し、ノチェリーノやパッツィーニといった選手を起用しましたが、うまくいきませんでした。
2012-10-21 18:37:40ショートビルドアップとロングビルドアップでは、ショートビルドアップの方が守備面のリスクが高い。ボールを奪われるとショートカウンターに繋げれれてしまい高確率で失点してしまうからです。
2012-10-21 18:37:51ロングボールばかりという批判が多いが、ゲームメーカーの不在の中でショートパスで攻撃を組み立てることなど不可能です。ゲームメーカー不在でショートパスを繋ぎ、ショートカウンターを食らってみればそれこそマイナス収支を計算できないただのアホである
2012-10-21 18:38:08ロングボールの的になるフォワードはパッツィーニですが、クロスに合わせるプレーと予測能力の高さが売りの選手で、ロングボールの競り合いを得意とはしていない。
2012-10-21 18:38:28フォワードをサポートする中盤の上下動はあるものの、制空権争いでパッツィーニがほとんど勝てなかったのでロングビルドアップも全くうまくいってませんでした。
2012-10-21 18:38:48ゲームメーカーの不在と制空権争いで優位に立てるフォワード、両方が不在のチームなのがミランの現実だ。これでは誰が監督に就任したとしても、遅攻の設計は100000パーセント不可能です。残念こればかりはもうどうしようもありません
2012-10-21 18:39:23唯一の希望であるボージャンを使った組み立ても、ボージャンがカンピオナートとチャンピオンズリーグの両方に出場し続けることはとてもできないはずです。同タイプの選手もいません。
2012-10-21 18:40:12昨シーズンまでのミランにはイブラヒモヴィッチとそれをサポートする中盤の動きによるロングビルドアップと、セードルフのゲームメークやファンボメルとネスタ・チアゴシウバの繋げるトライアングルによるショートビルドアップのオプションがあった。
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