トグサありさんのお話

@higeishikawa752

いいか？よくあるようなありさんの話だ。何やってもヘタレで臆病なトグサありさんはな、もう何するにもビビリで物怖じばかりしてたんだよ。だからリーダーの素子ありさんが、となりの町の甘い水を飲みに行くぞ！って言っても怖いなぁって思ってたわけだ。

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ただ力ばかり強いバトーありさんは、素子ありさんが大好きで大好きで仕方ないから、張り切ってついていくって言うし、パズありさんは「いつでも....」って言って大人しくついていくって言うし、パチンコが大好きなサイトーありさんはもうしょっぱなから素子ありさんの奴隷だったし

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食いしん坊なボーマありさんはおいしい水ってだけで張り切ってるし、一番の男前のイシカワありさんは縁の下のちから持ちだからな、このかわいい子どもたちを引っ張っていかなきゃいけない使命感で素子ありさんについていくと決めたわけだ。

@higeishikawa752

トグサありさんはな、最初は行きたくないな、って思ってたんだよ、でもな、無理やりじゃない、自分の意思で最終的には困難な道を進んでいくって決めたんだ、断る勇気がなかったにしてもな、決めたのは自分だ。 最初はありさんにしてはずいぶん長い道を歩いていかなければならない。

@higeishikawa752

もうその距離を考えただけでヘタレなトグサありさんはすっかり気分がめいってしまった。張り切るメンバーの後ろをとぼとぼと歩いてると、最初に気にかけてくれたのはパズありさんだった。 パズありさんはな、トグサありさんがもう歩けない、とくじけそうなタイミングでトグサありさんをおぶったんだ

@higeishikawa752

パズありさんは無口だからな、ひたすら無言でトグサありさんを背負い続けて長い距離を歩いた。そのうちな、目の前で騒がしい人だかりがあってな、どうもハチミツを盗まれた事件があって、その犯人がこのあたりにいるようだ、という話らしい。そこでメンバーは足止めをくらってしまった。

@higeishikawa752

最初に疑われたのはボーマありさんだった、まぁ仕方ねぇな食いしん坊だから。でもな、犯人扱いする警察に男前の、大切な所だから二回言う、男前のイシカワありさんが上手に話をまるく収めたんだ。男前のイシカワありさんは必死でボーマありさんを守ったんだな、何より正義がメンバーの指針であったから

@higeishikawa752

ここで少しずつメンバーの団結も固まっていったわけだ。でもトグサありさんはとても喉がかわいてきたんだよ。でもな、ボーマありさんは黙って自分の残り少ない水をトグサにわけたんだ。優しいいい奴だろう？リアルでもあいつはそういう奴だ。

@higeishikawa752

その先にたちはだかる大きな岩も力持ちのバトーありさんがのけてくれた。でも最後の難関の急な崖はとてもじゃないけど、トグサありさんの力では登りきれるものではなかった。そんな泣きそうなトグサありさんを見て素子ありさんはトグサありさんの手首をぎゅっと握ったんだ。

@higeishikawa752

「トグサ、何のためにお前を本庁から引きぬいたと思ってる？」と鋭い眼光でトグサを見ると、素子ありさんはトグサありさんを肩にかついで崖を登りはじめた。気分が滅入っていたメンバーもその素子ありさんの姿に一心発起して張り切って崖を登りはじめた。

@higeishikawa752

まぁ結果、この崖を登っておいしい水を皆で飲むことができたっていう話なんだが、俺がお前らに何を言いたいのかわかるか？

@higeishikawa752

植物の麻ってのはな、まっすぐにしか成長しないんだ。その反面よもぎは曲がって育つ。しかし面白いことによもぎを麻の畑で育てるとよもぎもまっすぐに成長するんだ。 人間も実は同じだ。自分より優れた優秀な人間がまわりにいてこそ、自分も同じように成長することが出来るんだ。

@higeishikawa752

トグサありさんは決して一人では難関に立ち向かうことすら出来なかったはずなんだ。でも他のメンバーの様々な力に助けられて成長することが出来ただろう？結果皆と同じ目的を達成することが出来たんだ。

@higeishikawa752

まわりを配慮したり敬ったりするのはとても大切な事だ。まわりあっての自分だからな。まぁそういう話だ。おじさんのお話はこれでおしまい。良い子はもう寝なさいWW