主役のバズとウディーが父親だからですね。「ファインディング」「Mr.」もそうでしたが、ピクサーの映画の多くが「父親視点」の映画です。つまり子育てに悩んで子供と成長を続ける作り手、自らの視点。RT @poetly: トイ・ストーリーのアンディ一家にはなぜ父親が出てこないのだろう?
2012-10-31 11:12:35ディズニー映画のストーリー、基本セオリーの一つに「両親の不在」というのがあります。親は居ないか片親。(子供の)観客の感情移入を誘いやすいというストーリー設定。
2012-10-31 20:01:38アメリカ映画の大きな特徴は、父の物語りですね。ヨーロッパの映画では母。大きな例外としてはヒッチコックで母性の映画が多いわけですが、彼はイギリス人。
2012-10-31 20:05:42昨日、今村昌平監督の「豚と軍艦」を観たのですが、物語りの軸にあるのは東野英治郎演じる、主人公の父。か弱い父の存在と、横須賀にやってくる軍艦(強力なアメリカ的父性)を明解に対比させている。それでも観終わった後、主人公の父がキライになれない。とても今日的な問題を50年前に撮ってる。
2012-10-31 20:14:41ハワード・ホークスは彼女の物語。 RT @nobuo_o: アメリカ映画の大きな特徴は、父の物語りですね。ヨーロッパの映画では母。大きな例外としてはヒッチコックで母性の映画が多いわけですが、彼はイギリス人。
2012-10-31 20:22:05ホークスの映画には確かにモンローのような「永遠の恋人」が登場しますが、父の映画です。「紳士は金髪がお好き」で探偵を差し向けたのは、誰か?RT @notomi: ハワード・ホークスは彼女の物語。
2012-10-31 20:31:38「トイストーリー」では(父と息子)のキャッチボールがパロディーとして出てくる。またバズやウッディはいつしか用が無くなって自分たちが捨てられる、という恐怖が常にある。これは「ピノキオ」が下敷きになっている。父に見捨てられる息子の恐怖。
2012-10-31 20:37:35@nobuo_o 父の映画も多いけど、本領は、「リオ・ブラボー」「ハタリ!」「教授と美女」「僕は戦争花嫁」などの、相棒としての彼女の映画だと思いますよ。横に立つ相手として彼女に選ばれる男の話。
2012-10-31 20:47:24ハワードホークス監督の作品が変わっているのは、一匹狼が登場しないことですね。プロ集団が力を合わせて悪を挫く。さらに身体に欠損のあるもの、差別されているもの、年寄り、女がみんな平等で、力を合わせて戦う、そこに価値があると。
2012-10-31 21:58:17「リオブラボー」における本当の主人公は誰か?それはアル中の早撃ちガンマンでしょうね。彼の再生の物語。そして彼を見守るのがウェイン。「お前が敵を倒せたのは、アル中だからと思って油断したからだ、次はそうはいかないよ」と言う。そして彼がアル中を克服した時に、男として認める。さりげなく。
2012-10-31 22:08:53対比として興味深いのはヒッチコックの作品。「裏窓」の恋人は執拗に結婚を迫り、「マーニー」も「サイコ」も殺人の原因は母。断崖」「知り過ぎていた」「泥棒成金」「北北西」「見知らぬ」全て、息子を一人前の男にしない母の存在がある。
2012-10-31 22:32:47そう見るかー。男らしい視点。 RT @nobuo_o: 対比として興味深いのはヒッチコックの作品。「裏窓」の恋人は執拗に結婚を迫り、「マーニー」も「サイコ」も殺人の原因は母。断崖」「知り過ぎていた」「泥棒成金」「北北西」「見知らぬ」全て、息子を一人前の男にしない母の存在がある。
2012-10-31 22:56:08ヒッチコックの映画における「母」の存在は、親密でいたいのに同時に煩わしい。愛情と憎悪のイメージ、これはヨーロッパにおけるマリア信仰そのものではないだろうか。プロテスタントはマリア崇拝を否定したから、アメリカ映画では母親像が欠落し、父の存在だけが残る。
2012-11-01 02:18:11@nobuo_o ヒッチコックは、昔ながらのマンハントの物語と言ってますよね。女性側を主人公と捉える見方。私は、母というよりお姉さんの映画に見えるんです。マリア的な女性観からの脱却。だから全体に処女性を大事にしない。あ、それを「母」とする見方はありですね。でも「外部」と見たいです
2012-11-01 02:26:18アメリカ映画において母をきちんと描く監督は、マーティン・スコセッシ。例えば「アリスの恋」ですね。あれはマリアの存在そのものですね。彼は子供の頃からずっとカソリックの司祭を目指していて、神学校に通っていた。
2012-11-01 02:34:30それでは「サイコ」をどう捉えますか。あの映画における最も重要なセリフは「少年の親友は母親だ」です。主人公は母と自分を同一化してしまった悲劇です。RT @notomi: だから全体に処女性を大事にしない。あ、それを「母」とする見方はありですね。でも「外部」と見たいです
2012-11-01 02:40:55@nobuo_o サイコは、母をネタにしたホラーサスペンスなので、母のモチーフは重要ですが、母の存在は、女殺しをしたい自分のタダの言い訳と考えるのも面白いと思います。だからこそ「サイコ」というタイトルだ、とか。
2012-11-01 02:44:52マリアという存在は何かというと「ピノキオ」におけるブルーフェアリーですよ。少し遠くにいて、見守ってくれる、厳しいことをいうが、いつか許す。そして自分に命を与えてくれた永遠の母親。地母神信仰。フェリーニの映画におけるジェルソミーナ。
2012-11-01 03:05:57「マーニー」の母親は?「鳥」で息子の恋人を退け続けるプレナー夫人は?息子の恋人を排除しつづけるし、「断崖」マッキンロウ夫人、「知りすぎていた男」のジョー、どの作品も母と息子の関係は普通ではありませんよ。RT @notomi: サイコは、母をネタにしたホラーサスペンスなので、
2012-11-01 03:14:46ヒッチコックはカソリックの教育を受けていますし、中学で父親を亡くしています。RT @SuperHoneyBee: ヒッチコックの母や女たちはみな堕ちたマリア。生意気な女たちはマリアであることをやめ、男たちはなんとか踏みとどまらせようとする。
2012-11-01 03:20:59@nobuo_o それは、ヒロインの敵だからでは? マンハントの障害としての母。それは女性の母も同様で。犯罪に巻き込まれるのも、鳥が襲って来るのも、戦意を高揚させる要素だったり。
2012-11-01 03:22:39