@susunu36 それ、僕も考えたことあ。ます。グルーヴごと骨格を入れ替えるオリーブオイルの美学に対して、キラーボングは比較的元のグルーヴを忠実に残したまま、どんどん書き込んで発展させてゆくという大まかな性癖があると思います。
2012-11-06 09:44:11昔コンパスに書いたのだったかその後ブログに書いたのだったか、Olive OilとKiller-Bongのトラックは、似ているようでその独自性のありかはまったく違うという話を書いた。
2012-11-06 10:11:11改めて書くと、Olive Oilがリズムの骨格をぶったぎって再構成するという発想からトラックを組んでゆくのに対して、KBは骨格になるリズムを基本的には固いまま保ちつつ、そこに書き込みをして発展させて行くという作り方をする。と思う。もちろん例外はあるけど。
2012-11-06 10:15:56それは、Olive Oilが例えば影響を受けたアーティストにAphex Twinを挙げたりするような世界からヒップホップに切り込んだのに対して、KBはジャンル横断的でこそあれやはりヒップホップにドップリ浸かってる人だとか、そういう対比にも繋がるのかも知れないが、
2012-11-06 10:20:51「リズムの骨格を入れ替える」というOlive Oil的製法は、時間感覚の独自性を志向するものです。それに対してKB的な「書き込み」方式が操作するのは同時的に鳴っている音の広がりなので、それはどちらかというと空間に対する感性を軸にしている。
2012-11-06 10:27:36Olive Oilの楽曲群は「動き」においては共通のオリジナリティを見出せても、「質感」的にはまちまちだったりする一方、KBは逆で、「動き」をヒップホップその他のマナーにのっとりながら、そこに自分流の「質感」を持ち込むという部分に美意識を賭けている。
2012-11-06 10:38:57それを前に書いたときと現在とで大きく異なるのは、現在はBunというトラックメイカーがその「動き」と「質感」の両面において圧倒的なオリジナリティをそなえた鬼才として君臨しているということです。
2012-11-06 10:44:51昔も今も個人的に最も興味を引かれるのはKB。空間に対する意識でありながら、調の工夫とも位相がかなり異なる彼の音の重ね方は、ほとんど言葉に近い。インストゥルメンタルの中で流暢に何かを語ることができる才能は稀少だと思う。
2012-11-06 10:57:14