双子ドンヘ

はる♡하루 매일 새로와 @hacoat

私たちのことを理解してない人…つまり私とドンヘ以外の人間は、ドンヘを時に「お兄ちゃん」と呼ぶ。父と母ですら、私たちの関係を完全には理解できないだろう。私たちの世界を作るのは、私たちだけ。私はドンヘ、そしてドンヘは私。時間も距離も関係なく私たちはひとつだった。 #双子ドンヘ 01

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最近のドンヘと私の趣味は、休日に出かけたふりをして窓から部屋へ戻ること。両親は海外出張が多く家にはあまりいなかった。２人で隣の部屋に耳をつける。すると兄であるイトゥクと、連れ込んだ彼の恋人の情事を壁越しに感じることができた。私たち双子は、とにかく悪趣味だった。 #双子ドンヘ 02

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「トゥギオッパ、今日は激しいね」『今日も、の間違いだろ』２人で息を潜めてくすくす笑う。２段ベッドの下段、ドンヘの布団で手を取り合ってこうして誰かの欲望を感じることが、私たちは大好きだった。「女の人…」『ん？』「気持ち良さそう」『お前も、気持ち良くなりたい？』 #双子ドンヘ 03

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私たちは世界にふたりぼっちだった。お互いのこと以外で信じられるものは「欲望」だけだと思っていた。欲望は、本心であり、本能であり、この世で一番美しいものだと私たちは思っていた。「うん、なりたい」真っ直ぐにドンヘを見つめると、その瞳があやしく光った。 #双子ドンヘ 04

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「ドンヘ、何してるの？」私たちが"こういうこと"をするようになったのは、中学生になったばかりの時にドンヘの自慰行為を目撃してしまったことがきっかけだと思う。『一人で気持ち良くなってるの』「なにそれ、ずるい。私たちはいつも一緒でしょ？」そこから秘密が始まった。 #双子ドンヘ 05

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それから高校生になった今も、私たちは"いけないこと"をする。だって私たちはいつも一緒だから。服を着たまま、お互いには一切触れず、ふたりで自分を慰める。お互いの顔を見つめあって、一緒に登りつめる。隣の部屋に聞こえないように、息を潜めて夢中で快感を求めた。 #双子ドンヘ 06

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「ドンヘ」『しぃ』「もう」『いいよ』お互いのタイミングもどういう時にどんな顔するかも知り尽くしてる。私は濡れたドンヘの瞳を見つめて、彼の半開きの口から漏れる吐息を感じた。最近ドンヘはますます色気を増してきた。そして私は、ドンヘが私に触れることを願い始めていた。 #双子ドンヘ 07

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こういう関係を、誰にも教えたくないし理解して欲しくもなかった。ましてや誰かに「異常だ」と言われるのが一番気分を害した。だってドンヘと私は、初めから一人の人間なのだから。片割れと一緒で何がいけないの？私は自分の気持ちも正当化し始めた。片割れを求めて何が悪い、と。 #双子ドンヘ 08

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「双子ちゃん、おはよう」同じクラスのサニーに声をかけられる。彼女は嫌い。いつも双子ちゃんと私たちを呼ぶくせに、ドンヘのことしか見ていないから。サニーが近づくのが嫌で、繋いでいたドンヘの手を強く握る。いつもなら握り返してくれるのに、今日は違った。 #双子ドンヘ 09

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『おはよ、サニー』私以外には笑わないはずのドンヘが、優しく微笑む。繋いでいた手を解いて、サニーの頭を撫でた。やだ、やめて。触らないでよ。離れた指先が冷えていくのが耐えられなくて、私は走って教室に向かった。階段を駆け上がると、誰かにぶつかって転びそうになる。 #双子ドンヘ 10

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［大丈夫？］腰を支えられて、なんとか転ばずに済む。でもドンヘ以外に触れられるのは嫌。「離して」鋭く言うと、穏やかな表情で男の人は私から手を離す。［君、確か…双子の片割れだよね？］彼が話しかけてきたけれど、見たことのない人だった。他人に興味はないだけだけれど。 #双子ドンヘ 11

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ドンヘ以外の人に触れられるのは嫌。ねえ、ドンヘも同じ気持ちじゃないの？どうしてサニーに優しくしたの？嫌悪感が襲ってきて、自分の肩を抱く。［大丈夫？］男の人が私に触ろうとする。嫌、やめて。「いや…『ソンミニヒョン』後ろから抱きしめられる。すぐにわかる。ドンヘだ。 #双子ドンヘ 12

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『こいつ、俺以外に触れられるとパニックになるんで』抱きしめたまま、私の腕をゆっくり撫でてくれる。［そうなんだ…ごめんね？］ソンミンと呼ばれた男の人は、対して気にしてないようだった。耳元でドンヘが、この人は他の奴らよりわかってくれるから、とささやいた。 #双子ドンヘ 13

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ソンミンが去って階段に私たちだけが残される。ふたりだけの私たち。世界にふたりぼっちの私たち。それなのにドンヘの世界は、私の世界と少し形を変え始めていた。やだ、私と違うドンヘなんて、嫌。私はゆっくりとドンヘの腕の中から抜け出した。私だけを必要としなきゃだめだよ。 #双子ドンヘ 14

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中学３年の頃、ずっと同じだった身長をドンヘに抜かれた。体重は、もうずっと前に抜かれていた。次第に丸みを帯びていく自分の体が怖かった。今までは私とドンヘは誰が見ても区別がつかないくらいそっくりだったのに、いつしか私たちは男と女として見られるようになってしまった。 #双子ドンヘ 15

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見た目が少しずつ変わっていってしまった私たちは、せめて心だけはずっと一緒でいることを誓った。私たちの世界は、私たちふたりだけだとも誓った。それなのに、どうしてサニーに優しくするの？どうして他学年の知り合いがいるの？何もわからないまま、私たちは家に帰ってきた。 #双子ドンヘ 16

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『なあ、顔…怖いよ』ドンヘにそう言われて鏡を見ると、目の前のドンヘとは似ても似つかない自分がいた。私だけが、とても不安な顔をしている。「ドンヘ。私たち、どうしたらもっとひとつになれるの？」その言葉に、ドンヘは苦しそうに顔を歪めた。『もっとひとつになりたい？』 #双子ドンヘ 17

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制服のネクタイを緩めて、ドンヘが私に近づいた。心臓が高鳴る。ねえ、私たちこれからどうなるの。「どうしたらいいの…」『お互いのことを、もっと感じればいいんだ』そう言ってドンヘは、私の制服のリボンを外した。口元を笑みの形に歪めたドンヘの顔が、開いた胸元に近づく。 #双子ドンヘ 18

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「あっ…」抵抗する間も無く、ドンヘが私の鎖骨に口付けた。『何か感じる？』「ん…あったかい」『もっと？』「もっと」その言葉を聞く前に、ドンヘは私の鎖骨に舌を這わせた。生温かい舌の温度と、湿った水音をすぐ近くに感じる。ふたりで"いけないこと"をする時と似た興奮。 #双子ドンヘ 19

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「ふ、あ…」『もっと声、出していいよ』いつもと違うのは、家に誰もいないから声を出しても構わないということ。初めて聞く自分の喘ぎ声に、顔が熱くなった。しばらくしてドンヘが顔をあげる。名残惜しそうに唇を舌で舐めた。私はドンヘの考えてることを感じとった。 #双子ドンヘ 20

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「こっちきて」ベッドにドンヘを寝かせて、その上に乗った。胸元を開いて同じように鎖骨に舌を這わせると、荒くなった息とともに、次第にソコが大きくなったのを自分の太股に感じた。「ドンヘ…」『ねえ、そのまま腰、動かしてみてよ』その言葉に、私は自分が濡れたのがわかった。 #双子ドンヘ 21

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「どうやって？」『こうやって』ドンヘは私の腰を掴むと、前後に動かした。「きゃ…」急な刺激に驚いていると、ドンヘがまた大きくなる。「おっきくなってる」『気持ち良いから』その言葉を聞いて、私は自分でゆっくり腰を動かし始めた。自分自身も刺激されて、何も考えられない。 #双子ドンヘ 22

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私が動くたび、ベッドが軋んだ。いつもは隣の部屋で行われているようなことを、今自分たちがしていることにとても興奮した。ドンヘと手を絡ませて、息を荒げる。ただいま、という声が玄関でして、興奮から私たちは同時に達してしまった。ドンヘのボトムスが、私とドンヘで汚れた。 #双子ドンヘ 23

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乱れた息のまま、私たちは見つめあった。"いけないこと"よりももっとイケナイコトをしてしまった自覚があった。「ドンヘ…」『気持ち良かった？』「うん。いつもより素敵」ドンヘの胸に耳をつけると、どくどくと心臓の音が聞こえた。私たちの心臓は今、興奮に早鐘を打っている。 #双子ドンヘ 24

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「ただいま。お前たち、部屋にいるの？」イトゥクが階段を上がって、すぐ部屋の前まで来ていた。体を起こすと、ドアがゆっくり開いて彼と目が合った。「何、してた…？」『確かめ合ってただけだよ』「何を…『俺たちがひとつだって』イトゥクの目線が私たちの触れ合う部分に向く。 #双子ドンヘ 25