投下したSSまとめ(2012下半期)

ついったに投げ込んだSSまとめ。 デビルサバイバーの憂うひとがらみなら何でもありなので地雷注意。
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樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

「千尋様。あまり我が主に妙なことを教えないでいただけませんか」携帯の中から冷えた声がする、普段はにこやかなその顔が真顔になっているのを見てとって、くしゃくしゃ頭の少年は目を逸らした。「い、いやだってその、教えると素直におぼえるのが面白くて」「何事も限度というものがございます」

2012-09-23 21:00:01
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

説教される少年の後ろでは、黄色マフラーの少年が赤黒しましま服の少年の頭を撫でて遊んでいる、しましま少年は撫でられる度に「ぶるすこふぁー……?」と言っては首を傾げていて、そろそろ遊ばれていることに気がついていそうな気配だ。「とりあえず我が主に謝ってきて下さいませ」青年はただ冷たい。

2012-09-23 20:59:58
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

樹澄は『憂う者とティコが学校でファービーごっこする赤面するような話』を描きましょう http://t.co/OW61llsT

2012-09-23 21:00:04
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

「輝く者」にっこりと。だが、地獄の底のコキュトスのごとく冷え切った、厳しい声音がもしゃもしゃ頭の少年を貫く。「確かにティコが"そういった"コンパニオンのような格好をしていることは否定しないけれどね、私はそんな"サービス"をこの子たちにさせる気はないんだよ」

2012-09-24 18:26:41
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

「……ついノリで」正座のまま目を逸らす少年と、隣でやはり正座している星形の瞳の少女は、何故か脱ぎかけの姿だ。「何故ノリとやらで脱衣ジャンケンなどすることになるんだ」「ジャンケンじゃなくて叩いて被って……」「問題はそこではないよ」厳しい声が飛ぶ、説教はまだまだ終わりそうになかった。

2012-09-24 18:26:38
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

樹澄は『ティコとウサミミが更衣室で叩いて被ってジャンケンポンする変態な話』を描きましょう http://t.co/OW61llsT

2012-09-24 18:26:55
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

愛してる、と言うと、サダクは有難う、と微笑んだ。「けれどね輝く者、いかに形を似せていても、私は君たちのような心を持つわけではないんだ」優しい声に瞳を閉ざす。水面の月は掴めずとも、盃に映る月を飲み干すことはできる。だけど酒杯にすら映らない星屑を、どうやって手にいれたらいいのだろう。

2012-10-19 22:08:42
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

「……このアプリは貴様が作ったのか」問うとアルコルはあっさりと頷いた。「君が私の意図とはかけ離れた方向に動き始めているからね、こちらとしても手駒を得ておきたくてね」「手駒、か」人類を見守る者だなどと言っておいて、と鼻を鳴らすと彼は鬱蒼と嗤う。「君の物言いを真似たまでだけれど」

2012-10-23 22:17:52
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

皮肉は無視してアプリを操作する。軽く弄っただけでもジプスの技術部が開発したものとは雲泥の差で、その事実に舌打ちしそうになった。「……短期間で作ったにしては大したものだ」せめてもの去勢を張ると、アルコルはふわり、それだけは裏表のなく嬉しそうに微笑む。

2012-10-23 22:17:49
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

「私の与えた召喚術を、独自に発展させ継承してきた峰津院の当主に褒められるとは光栄だね」自覚のないだろう言葉に、噛み締めた唇から薄く血が滲んだ。81光年の先にいる星屑に、一生を尽くしてすらこの手は届くのだろうか。

2012-10-23 22:17:47
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

「ヤマトの髪の毛、なんであんな風になってんだろな?」大地が首を傾げるのに合わせて、うさ耳フードの少年も首を傾げた。「髪の毛?」「ほらアイツ、頭の後ろだけこう……くしゃっと」後頭部に手を回して説明する大地。うさ耳少年がああ、と頷いた。「あれは座り癖っていうか」「座り癖!?」

2012-11-07 11:44:12
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

聞きなれない単語に大地は目を瞬かせる。「ほら、局長室の椅子っていわゆる社長椅子っていうか……背もたれ長いだろ?で、それに長時間もたれながら書類仕事するから、頭の後ろだけ」「……寝癖のごとく」「そうそう」得心して重々しく頷く大地に、からからとうさ耳少年は笑う。

2012-11-07 11:44:06
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

「誰か教えてやればいいのに……」「いや一応本人も知ってるから。俺も直そうとしてみたんだけど完全に癖ついててさ。もう毛穴からああいう風になってるんじゃないかな」将来あそこだけハゲたりして、と数十年後だろう大和の将来(主に頭部)を悲観して少年二人は笑い含みのため息をついた。

2012-11-07 11:43:57
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

「to:ヤマト sub:みかん代 body:よこせ」簡潔な限りのメールを打って、うさ耳少年はちらりと背後を確認する、まだ時期の早いコタツには白い頭が二つ潜って、黙々とみかんを剥いては食べ剥いては食べしている、1時間前と、そして1年前と同じように。「そんなに食うと晩飯入らないぞ」

2012-11-13 19:49:44
樹澄【手を洗え!!!】 @clearwoods

言うだけ言ってみるがこたつむり二匹は気にしたふうもない、逆に片方から拗ねたような声が返る。「どうせ君は私の作った夕飯など食べないじゃないか」「食えるか」反射的にツッコんでからため息一つ、とりあえず家計が全てみかんに費やされないうちになにか対策を考えねばならない。

2012-11-13 19:49:40