エアミス研同人誌『非実在探偵小説研究会4号」感想まとめ

エアミス研同人誌、読者から寄せられた感想ツイートのまとめ。   *  *  * 『非実在探偵小説研究会』好評販売中。イベントの参加予定、通販の申込みはこちらまで。 http://www43.atwiki.jp/airmys-dj/
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taki_anata @taki_anata

巻頭の「わたしだけが知っている 綾辻行人を読んだ男」に、『迷路館』のモデルとなった建物が京都に実在した、という話が出てくる。「そんな話は初耳だ!」「私もつい先日知ったんだけどね」この箇所を読んで、『鏡の中は日曜日』を思い出した

2012-12-02 00:38:53
taki_anata @taki_anata

「新本格派ミステリ15周年記念作品」と作者が銘打った『鏡の中は日曜日』には綾辻行人の「館シリーズ」のパロディである「水樹優臣シリーズ」が登場するが、石動戯作はまさに、「水樹優臣‐鮎井郁介を読んだ男」だといえると思う

2012-12-02 00:46:14
taki_anata @taki_anata

「◯◯を読んだ男」というアイデアが、単にジャンルファンを皮肉った一発ネタに終わらずに今日にまで至る(?)魅力を保っているのは、それがミステリ生成のある本質を突いているからだと思う。それはもちろん、今ミステリを書く者は誰しもが、ミステリを読んだから書いたのだ、というもの

2012-12-02 00:52:29
taki_anata @taki_anata

「◯◯を読んだ」とはどういうことかというと、「◯◯」=フィクションが、現実を侵食する、ということ。「◯◯」を読まなければその後の現実はなかった。つまり、フィクションが現実を作る。実は新本格の始まりにしてからがそうで、黄金時代の「本格」が無ければ勿論「新本格」は無かったろう

2012-12-02 01:02:27
taki_anata @taki_anata

「本格」を読むことを経て「新本格」が生まれる。そのことが起源にある。そして今年は新本格25周年だ。だから、この企画は(各作家の選択からいっても)「新本格25周年記念企画」といえるのではないかと思う(おわり)

2012-12-02 01:07:23
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

『非実在探偵小説研究会~Airmys~ 四號』読了。収録作の感想を順次つぶやいていきます。偉そうなこともいうかもしれませんが、ご勘弁を。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:26:22
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

麻里邑圭人「私だけが知っている――綾辻行人を読んだ男」 『迷路館』をはじめ、館シリーズのさまざまなギミックを取り入れつつ、換骨奪胎して自分の作品に昇華できているのが見事。欲をいえば○○も使ってほしかったが、そこまで要求するのはぜいたくか。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:26:58
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

皐月あざみ「飛鳥部勝則を読んだ男」 雰囲気は満点なだけに、短めの分量、およびそれだけに終始してしまっている感が否めないのが惜しい。難しい題材だよなあとも思うけど、もう少し読んでいたかった。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:27:40
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

光田寿「霧舎巧を読みまくった男共」 暑苦しいまでの(失礼!)熱量と素直じゃない愛が伝わる、力作にして怪作。文章から飛び散るような熱に圧倒されていると、思わぬところに潜んだ細かい伏線にしてやられる。個人的には非常に楽しい作品。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:28:20
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

根倉野蜜柑「泉水館第四の秘密――あるいは倉阪鬼一郎を読んだ男」 倉阪鬼一郎本人が乗り移ったのではないかとさえ思える、こちらも力作にして傑作。仕込みの数々は圧巻で、○○オチはもちろん、最後に明かされる趣向もうまい。ただただ平伏。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:29:03
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

佐倉丸春「乾くるみを読んだ男 ~乾くるみ症候群~」 短めの分量でかなりむちゃくちゃやっているのに、最後はうまく落としていてびっくり。仕込まれたネタには思わずにやり。ぐいぐい読ませられる怪作。しかしあの状況を想像すると本当に笑うしかない。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:29:29
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

田中大牙「北山猛邦を読んだ探偵」 状況設定が魅力的で、作品の世界観もうまく出ている好編。ただ短い枚数が仇となって駆け足ぎみになっているのが残念。「飛鳥部勝則を読んだ男」同様、こちらももう少し読みたかった。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:30:21
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

紫藤陽花「酩酊輪舞 ~西澤保彦を読んだ男~」 大学生四人の酒を交えながらの妄想推理ディスカッションから、思わぬ転換を経て、とある人物の背景の開陳へと至る展開が西澤的でおもしろい。ビターさも含め、いちばん好みだったかもしれない。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:30:58
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

方功鉄文「「泣き女の呼び声」」 個人的に文体が好みに合わず、そこはややつらかったが、内包するテーマは興味深く読めた。力不足ゆえ、ネタバレなしにうまく感想を述べられず申し訳ない。 #air_mys_ken

2012-12-05 14:31:39
日出 ⁽ᵍʳᵒᵘⁿᵈᵉᵈ⁾ @_grounded

以上です。TL汚し失礼しました。 このほかにも、「マイベスト黒後家蜘蛛の会」というレビュー企画も収録された、『非実在探偵小説研究会~Airmys~ 四號』は、絶賛通販受付中です。残り20部を切っているのでお早めに!

2012-12-05 14:35:34
アボくん @ab0kun

麻里邑圭人「私だけが知っている――綾辻行人を読んだ男」読了。迷路館のモデルになったという不思議な館『迷宮館』を舞台に起こった殺人事件。 鏡、良かったです。ラストの展開、セリフともマッチして綺麗にまとまっていて、さすがだなあと思いました。

2012-12-10 23:45:19
アボくん @ab0kun

紫藤陽花「酩酊輪舞~西澤保彦を読んだ男~」読了。酒を片手に妄想推理合戦するタックタカチシリーズ風の作品。いやあ面白かったです。ていうかあのキャラ、私がモデルだと思っていいんですよね?いいんですよね!光栄です!とても楽しませていただきました。ありがとうございます。

2012-12-10 23:46:01
アボくん @ab0kun

皐月あざみ「飛鳥部勝則を読んだ男」読了。なんというか、すごく青春小説でした。P50の『当たり前のことだったのだ。』に続く文章が、個人的にはグッときました。分量的にはかなり短いですが、その分色々と余韻というか思い出というか、そういったものに浸ることができた気がします。

2012-12-10 23:47:04
アボくん @ab0kun

方功鉄文「泣き女の呼び声」読了。オリジナル短編作品。主人公はとある医師。戦争、亡命、行方不明の妻、エージェント。正直、前半はなんとなく入り込むことができなかったのですが、P200辺りからの自問自答しながら答えにたどり着くシーンが良かったです。

2012-12-10 23:47:36
アボくん @ab0kun

根倉野蜜柑「泉水館第四の秘密ーあるいは倉阪鬼一郎を読んだ男」読了。す、すごい…!とても手が混んでいて素晴らしいと思いました。正直、途中までは「ん?なんだなんだ?」という感じでしたが、後半は「お、おお…!本当だ…!」「わ、わ、うわあああー!」と、大変楽しませていただきました。

2012-12-10 23:48:00