すぐに戻る、心配するな。そう書いた下に、チャッピーに似せた一護、それからコンの二人を描く。折り畳んで、吐いた嘘ごと、封をした。机に置いたそれを再度手に取る。一護へ、と書いた己の字を見つめ、そっと、唇を寄せた。溢れた感傷に己を嘲笑い、背を、向けた。 /嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-12 22:36:31嘘つきは泥棒の始まりだぞ!?と癇癪を起こすと「じゃあ文句言うなよ」と唇を奪って逃げていった。むう……泥棒ならば仕方が無い。だが全力で追わねばな!/嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-12 23:49:11「キスだけと言ったではないか!」涙目で抗議する彼女だけどゴメンナサイ、あんなに可愛い顔されると止まる訳ねえよな。/嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 00:27:47『俺達は仲間だ』確かにそう思っていた筈なのに、失くして知ったのは深過ぎた絆だった。悪戯にされたキスの感覚だけが、焼け付くような熱を持って頬に残っている。「嘘つきだな…」呟いた声は自分でも驚く程渇いていた。 /嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 00:33:39最後だからと強引に奪った唇。ごめん、俺嘘つきだから。世界を割ってでもまたその唇を奪いに行くよ。/嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 00:49:11…貴様。嘘をつきおったな…接吻など挨拶代わりではなかったのか……何?これが初めて…?何を言っているのだ?一体どういう意味があるん……/嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 00:56:00「嫌だ嫌だ」と嘘をつく唇を塞いでしまえば、くぐもった声が漏れるだけ。酸欠になるほど深く求めれば、身体から力が抜けていく。支えて、押し倒したら、嘘つきはもうどこにもいない。深い青がねだってる。 /嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 01:13:14いつも深夜にこっそりあげている。そしていつもチューシーンがないという詐欺。 /嘘つき #同題50音イチルキス http://t.co/DZRqH6N1
2012-11-13 01:48:01自分よりいくらか低い体温が、触れ合う肌に伝う。「……ずっとこうしていられたらいいのにな」「何を言う、私は逃げも隠れもしないぞ?」そうやって白々しく微笑むから、白々しくキスを贈ってやり過ごすしかなくなるのに。 嘘つき/#同題50音イチルキス
2012-11-13 04:57:34嘘で塗り固めた心を、紡がれた絆が「嘘つき」と罵る。「仕方が無かろう」言い訳の言葉が静まり返った部屋に響く。嘘でもつかないと、傍にいることも叶わない。「仲間なのだから」そう言ってベッドの枕に口づける。鼻孔を擽ったのは持ち主と同じ、暖かな香りだった。 嘘つき/ #同題50音イチルキス
2012-11-13 11:06:58頻りに「違う!」と言い張るが、二人とも嘘つきだ。だって僕は知っている。彼女を見つめる瞳が時々、燃える様な熱を帯びることを。あいつを見つめる彼女の瞳が、堪え切れずに潤むのを。ああ焦れったい。背中でも押してキスでもさせたら、お互い素直になるだろうか? 嘘つき/ #同題50音イチルキス
2012-11-13 11:07:30「昨日の?」皆で久方ぶりに集まって、羽目を外し過ぎたのだろう。私としたことが強かに酔ってしまって。済まぬ、「何も覚えておらんよ」/嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 11:36:10「何でもねぇよ…」何故隠す?何故嘘を吐く?言葉でそう吐き捨てるのに、顔はそう言っていない。「一護…!」奴が振り向いた刹那に背伸びをして、その冷えた唇に触れる。驚いた瞳は泣きそうな程に揺れていて…。辛い時は辛いと言って良い。それは弱さではないのだから/嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 14:20:52嘘を一つ、重ねる度に何かが音を立てて壊れていく気がすんだ… 繋いだ手の温もりも、キスの感触もまだ覚えてるのに、記憶だけが虚しさに摺り潰されて色を無くしていく。「淋しくね?」「淋しいワケねぇだろ」ほらまた…零れ落ちた想いの欠片が一つ、砕けて消えた/嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 14:27:28名を呼んで十秒。応えるのは穏やかな寝息。もう一度名を呼んで、次は二十秒。そうっと重ねたはずの唇が俄かに力強く吸い上げられ逞しい腕にぐるりと絡め取られて、三十秒。「…、嘘つき!」悔し紛れに噛みついて、今度はもう朝まで離してやらない。/嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 15:16:03今回も小悪魔ルキアさんとおちょくられ一護さんです!(^^;/嘘つき #同題50音イチルキス http://t.co/7HJE5Rsh
2012-11-13 17:03:23「てめーなんてもう知るか」言い放ってそっぽを向かれる。何年たってもこんな時にする顔はずっと変わらない。変わらない拗ねたその横顔に、胸のうちに花みたいな色がひろがる。そっぽを向いた愛しい子の鼻筋に一つ口づけを落として、「うそつき」と、微笑う。 / 嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-13 20:28:13「き、きっすなど、とっくの昔に習得済だ!!」へぇ~「そりゃそーだよな。俺の百倍生きてんだもんな。」 じりっと1歩近づく。「あ、当たり前だ!貴様の様な子供とはち、ちが・・い!一護・・」壁際に追いつめて耳元に「じゃあ、教えてよ。大人の・・・キッス」 /嘘つき #同題50音イチルキス
2012-11-14 12:37:49ギィ、と音を立てて重厚な扉が開いた。義理の兄貴に手を引かれ、ゆっくりと近づいてくる。天井のステンドグラスを通して入る陽の光が、優しく兄妹を包んでいる。祭壇の前で、兄から妹を、託された。描く未来の隣に、選んだのは、君。「それでは、誓いのキスを」 /選ぶ #同題50音イチルキス
2012-11-13 22:46:45まだ悩んでいるのか。読み終えた雑誌を棚に戻してルキアの元へ向かえば、難しい顔をしている。右手にはいつもの白玉、左手には新商品の甘味。うんうんと唸りながら選んでいるから、そのまま手を引いてレジに向かった。お礼はルキアからのキスがいい。 /選ぶ #同題50音イチルキス
2012-11-13 23:38:58チャドの右手に握られている棒の束の中から一本選んで引き取ると、棒の先には「3」の数字。「はーい、んじゃ王様の命令はー?」『ぜったーい!』「じゃ、3番が5番の人とキスする!」「げっ!」…3番は俺、5番は…「私だ」ルキアが掲げた棒の先には5の数字が。/選ぶ #同題50音イチルキス
2012-11-13 23:44:57一度目は、二人笑って感謝を告げた。二度目は上手く笑えずに。咄嗟に掴んだ細い手首を引いて、これを三度目なんかにしない為に今、/選ぶ #同題50音イチルキス
2012-11-13 23:56:10「一護、良い物をやろう。ここにある物の中から好きな物を選べ」俺の前に並べられた包みが3つ。「ここにあったら、どれでも良いのか?」考えるフリをして俺はほくそ笑んだ。誇らしげなルキアの体を引き寄せる。「じゃあ…お前で」何か言われる前にその唇を優しく塞いだ/選ぶ #同題50音イチルキス
2012-11-14 00:03:26記念日だからとは言ったが、次々と買い物カゴに入るうさぎに目眩を覚える。買うならうさぎの数だけキス、と彼女の耳元で呟くと見事な蹴りが足に見舞われた。カゴを空にした後にやや赤い顔でぬいぐるみを一つ入れるのを見ると、どうやら一回だけなら許可が出たらしい。 /選ぶ #同題50音イチルキス
2012-11-14 05:53:19